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【材料】アップルが決算受け上昇 予想上回る中国市場 増収回復見通し 記録的な自社株買い=米国株個別

(NY時間09:35)(日本時間22:35)
アップル<AAPL> 184.83(+11.80 +6.82%)

 アップル<AAPL>が上昇。前日引け後に1-3月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。アイパッドやウェアラブルは予想を下回ったものの、アイフォーン、マックが予想を上回った。サービス部門が予想を上回ったことも心強かった。

 また、警戒されていた中国市場での売上高も懸念ほどの急激な減少には至らず、同社の減速が緩和されつつあるとの楽観的な見方に火をつけている。

 同社はその後の会見で、第3四半期は1桁台前半の増収を回復するとの見通しを示したことも好感されている。同社はスマホ市場の低迷と中国での逆風に痛めつけられ、過去6四半期のうち5四半期で減収を記録していた。

 同社はまた、配当金を4%増配し、1株0.25ドルとしたほか、取締役会は1100億ドルの追加の自社株買い計画を承認した。米史上最大規模となる。アナリストは驚くべき数字だとし、「研究開発や事業拡大で資金を必要とする成長株ではなく、株主還元を進めるバリュー株になりつつあることを認めているのかもしれない」との評価も出ていた。

 一部からは中国での予想を上回る売上高が販売データと食い違い、疑問が残るとの指摘も出ている。調査会社の報告によると、アイフォーンの1-3月の中国販売台数は19%減少していた。この場合、平均販売価格が重要なポイントになるが、調査では店頭価格を基に算出しているが、同社は出荷価格など別の価格を使って報告している可能性があるとの分析も出ている。一方、中国でのアイフォーンの販売は新しめのモデルに偏っており、平均販売価格が押し上げられている。販売台数が減少の一方で、売上高が増加した要因との解説も聞かれた。

 いずれにしろ、今回の決算は同社が長い低迷から抜け出すのを待ち望んでいた投資家にとって安堵の結果となったようだ。

(1-3月・第2四半期)
・1株利益:1.53ドル(予想:1.50ドル)
・売上高:907.5億ドル(予想:903.3億ドル)
  製品:668.9億ドル(予想:669.5億ドル)
   アイフォーン:459.6億ドル(予想:457.6億ドル)
   マック:74.5億ドル(予想:67.9億ドル)
   アイパッド:55.6億ドル(予想:59.1億ドル)
   ウェアラブル・ホーム・アクセサリー:79.1億ドル(予想:82.9億ドル)
  サービス:238.7億ドル(予想:232.8億ドル)  
・中華圏売上高:163.7億ドル(予想:158.7億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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