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【市況】ダウ平均は続伸 前日のFOMCを受けた流れが続く 明日は米雇用統計=米国株前半

NY株式2日(NY時間12:22)(日本時間01:22)
ダウ平均   38027.90(+124.61 +0.33%)
ナスダック   15715.29(+109.81 +0.70%)
CME日経平均先物 37915(大証終比:-275 -0.73%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸。伸び悩む場面も見られたもののプラス圏を維持している。米株式市場は前日のFOMCを受けたポジティブな流れが続いているようだ。前日は引け間際に失速していたものの、ネガティブな雰囲気は出ていない。

 パウエル議長が利上げの可能性に否定的な見解を示したことや、年内にインフレは鈍化すると述べたことで、米株式市場はハト派的と捉え安心感に繋がっているようだ。「全体的に株式市場にとってはポジティブなメッセージだ。パウエル議長は利上げを望んでいないことが確認された」との声も出ている。

 市場は明日の米雇用統計に注目している。非農業部門雇用者数(NFP)は24万人増、失業率は3.8%が予想されている。最近注目が集まっている平均時給は前年比4.0%が見込まれている状況。FRBにとって雇用は依然として熱過ぎる数字が予想されているが、予想を下回るようであればポジティブな反応も期待できそうだ。

 本日は引け後にアップル<AAPL>の決算が予定。中国市場での低迷もあり、同社が販売不振をどのように乗り切るか注目される。一部からは「利益は回復力があり、株式市場にとっても建設的であろう。しかし、それはいまのところ圧倒的に米国市場の話だ」との指摘も出ている。また、一部報道で、来週クックCEOが同社のAIの未来について何らかのヒントを出す予定とも伝わっていた。

 そのほか、アムジェン<AMGN>、ブロック<SQ>が発表を予定。

 携帯用半導体のクアルコム<QCOM>が決算を受け上昇。予想を上回る見通しを示し、2年間の低迷を経て携帯端末の需要が増加していることを示唆した。高価格帯のアンドロイド携帯への需要が旺盛。

 eコマースのイーベイ<EBAY>が決算を受け下落。予想を下回る第2四半期の見通しを示したことが嫌気されている。競争激化のeコマース市場で存在感を失い続けているのではないかという懸念を強める結果となった。

 フード・デリバリーサービスのドアダッシュ<DASH>が決算を受け大幅安。第2四半期のEBITDA見通しが予想を下回ったことが嫌気されている模様。同社株はこの1年で2倍超上昇しており、物足りない見通しとなったようだ。

 オンライン中古車販売のカーバナ<CVNA>が決算を受け急伸。1株利益が予想外の黒字となったほか、売上高が予想を上回った。EBITDAも予想を上回っている。同社のユニットの成長加速を好意的に捉えている模様

 クラウドのファストリー<FSLY>が決算を受け急落。予想を下回るガイダンスを嫌気している。第2四半期の売上高は予想を下回り、通期の見通しを下方修正した。

 工芸品やビンテージ品のeコマースを手掛けるエッツィ<ETSY>が決算を受け大幅安。1株利益、売上高は予想範囲内だったものの、商品総取扱高(GMS)およびEBITDAは予想を下回った。

 ワクチンのモデルナ<MRNA>が決算を受け上昇。コロナ向けワクチン「スパイクバックス」の売上が予想を上回った。

クアルコム<QCOM> 176.90(+12.79 +7.79%)
イーベイ<EBAY> 49.67(-1.40 -2.73%)
Fastly Inc<FSLY> 8.44(-4.49 -34.73%)
エッツィ<ETSY> 59.71(-10.03 -14.38%)
ドアダッシュ<DASH> 111.65(-15.81 -12.40%)
カーバナ<CVNA> 115.25(+28.16 +32.33%)
モデルナ<MRNA> 121.48(+10.02 +8.99%)

アップル<AAPL> 172.18(+2.88 +1.70%)
マイクロソフト<MSFT> 395.32(+0.38 +0.10%)
アマゾン<AMZN> 181.81(+2.81 +1.57%)
アルファベットC<GOOG> 166.89(+1.32 +0.80%)
テスラ<TSLA> 179.32(-0.67 -0.37%)
メタ<META> 439.00(-0.19 -0.04%)
AMD<AMD> 144.57(+0.30 +0.21%)
エヌビディア<NVDA> 845.66(+15.25 +1.84%)
イーライリリー<LLY> 761.00(-15.75 -2.03%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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