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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:住石HD、ヨシムラHD、東宝

住石HD <日足> 「株探」多機能チャートより
■住石ホールディングス <1514>  1,412円  +300 円 (+27.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 住石ホールディングス<1514>がストップ高の1412円水準でカイ気配となっている。15日の取引終了後、集計中の24年3月期連結業績について、売上高が196億円から225億円(前の期比43.6%減)へ、営業利益が58億円から80億円(同2.1倍)へ、純利益が57億円から75億円(同2.0倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが流入している。主力事業部門の石炭販売取引に関して、上期同様エネルギー需要の緩みにより石炭市況の軟化が見られたものの、石炭販売量が堅調に推移し、また豪州ワンボ炭鉱からの配当金が予想を上回ったことが要因としている。同時に、従来20円としていた期末一括配当予想を60円にすると発表した。配当性向40%を目安に安定的な配当を継続して行うことを基本とする配当方針に変更したことが要因としており、これも好材料視されているようだ。

■フルマルHD <7128>  2,235円  +203 円 (+10.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 15日に業績修正を発表。「今期配当を14.5円増額修正」が好感された。
 フルサト・マルカホールディングス <7128> [東証P] が4月15日大引け後(16:00)に配当修正を発表。24年12月期の上期配当を従来計画の10円→30円に大幅増額し、下期配当は従来計画の50.5円→45円に修正した。年間配当は従来計画の60.5円→75円(前期は66円)に増額修正した。
  ⇒⇒フルマルHDの詳しい業績推移表を見る

■ヨシムラHD <2884>  1,341円  +109 円 (+8.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は15日取引終了後、24年2月期通期の連結決算を発表。営業利益は前の期比3.6倍の24億2900万円となり、従来予想の15億7400万円から上振れたことが好感されているようだ。売上高は同42.5%増の497億8100万円で、従来予想の466億7900万円を上回って着地。M&Aでグループ化した企業が貢献したことに加え、国内企業の価格改定、継続的な生産効率化を実施したことが主な押し上げ要因だとしている。また、あわせて公表した25年2月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比16.9%増の582億1500万円、営業利益が同12.9%増の27億4400万円となっている。

■東宝 <9602>  5,315円  +344 円 (+6.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 東宝<9602>が急伸し、年初来高値を更新した。同社が24日の取引終了後に発表した24年2月期の連結決算は、営業収入が前の期比16.0%増の2833億4700万円、最終利益が同35.5%増の452億8300万円となった。従来の計画(営業収入で2700億円、最終利益で360億円)を大幅に上回って着地した。25年2月期の営業収入は前期比1.2%減の2800億円、最終利益は同13.9%減の390億円を計画するものの、従来の前期計画に対して売上高と最終利益は増加する見込み。前期の期末配当を従来の予想から25円増額して65円(前期の年間配当は85円)としたうえで、今期の年間配当は70円を予定する。更に、自己株式立会外買付取引(ToSTNeT─3)により取得総数400万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.29%)を上限とする自社株買いを実施すると開示。前期の業績の上振れと今期の業績・配当水準、資本効率の向上に向けた取り組みを評価した買いが集まったようだ。前期は映画「ゴジラ-1.0」や「名探偵コナン 黒鉄の魚影」のヒットが業績を押し上げ、過去最高益を更新した。映画事業全体では、今期の営業収入は前期比7.4%減の1785億円を計画。一方、不動産事業全体では同14.3%増の790億円を見込む。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、東宝は16日、352万4100株について1株4971円で買い付けを実施した。

■カナデン <8081>  1,552円  +60 円 (+4.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 カナデン<8081>が大幅反発している。15日の取引終了後、集計中の24年3月期連結業績について、純利益が32億円から34億8000万円(前の期比20.2%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。23年12月に実施したM&Aの効果に加えて、FAシステムにおける部材不足の改善や製造業における設備投資が順調に推移したこと、更に円安による為替影響などが寄与した。また最終利益の上振れに伴い、期末配当予想も24円から29円へ引き上げられた。年間配当予想は53円(前の期39円)となる。

■いちご <2337>  440円  +16 円 (+3.8%)  11:30現在
 いちご<2337>が反発。15日取引終了後に25年2月期連結業績予想を発表し、純利益を前期比15.6%増の140億円と前期に続き増益となる見通しを示した。配当予想も前期比1円増の10円としており、これらが好感され買われている。同時に発表した24年2月期決算は、売上高が前の期比21.5%増の827億4700万円、純利益が同28.7%増の121億800万円だった。宿泊需要の継続的な力強い回復により、ホテル売り上げが好調だった。あわせて自社株消却を発表。4月30日付で6000万株(発行済み株数の11.87%)を消却する。

■アークス <9948>  3,200円  +105 円 (+3.4%)  11:30現在
 アークス<9948>が反発し、年初来高値を更新した。15日の取引終了後に発表した24年2月期の連結決算は、売上高が前の期比4.5%増の5915億5700万円、経常利益が同12.1%増の184億3900万円だった。これまでの計画を上回って着地し、経常利益は減益計画から一転して増益で着地した。今期の売上高は前期比3.6%増の6130億円、経常利益は同2.0%増の188億円を計画するほか、前期の期末配当を2円増額したうえで、今期の年間配当予想は前期と同水準の68円としており、これらをポジティブ視した買いが入ったようだ。北海道を中心に食品スーパーを展開する同社は今期、26店舗の改装を実施する予定。新規出店は現在1店舗を計画するが、費用対効果を見極めながら機会をとらえて更に検討を進めるとしている。

■コニカミノルタ <4902>  544.2円  +6.7 円 (+1.3%)  11:30現在
 コニカミノルタ<4902>が全体下落相場のなか逆行高。同社は15日、富士フイルムホールディングス<4901>傘下の富士フイルムビジネスイノベーションとの間で、複合機・オフィス向けプリンター・プロダクションプリンター事業での業務提携に向けた協議を開始する基本合意書を締結したと発表した。原材料や部材調達の連携を図るための合弁会社設立やトナーの開発・生産などに関して協議するという。これが買い手掛かりとなっている。

■古野電気 <6814>  1,805円  -492 円 (-21.4%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 古野電気<6814>はウリ気配スタートで急落。15日取引終了後に25年2月期連結業績予想を発表し、売上高を前期比4.2%減の1100億円、営業利益を同15.6%減の55億円とした。好調だった前期から一転減収減益となる見通しを示したことが嫌気されている。年間配当については前期分を45円から60円に増額した上で、今期は35円とする見込みだ。同時に発表した24年2月期決算は、売上高が前の期比25.8%増の1148億5000万円、営業利益が同4.3倍の65億1900万円だった。新造船需要の増加や中古船売買の活発化を背景に旺盛な需要環境が続いたことが追い風となった。円安も寄与した。

■FPパートナー <7388>  5,170円  -850 円 (-14.1%) 一時ストップ安   11:30現在  東証プライム 下落率2位
 15日に決算を発表。「12-2月期(1Q)経常は6%減益で着地、今期配当を2円増額修正」が嫌気された。
 FPパートナー <7388> [東証P] が4月15日大引け後(15:00)に決算を発表。24年11月期第1四半期(23年12月-24年2月)の経常利益(非連結)は前年同期比6.2%減の13.9億円に減り、12-5月期(上期)計画の29.9億円に対する進捗率は46.6%にとどまり、さらに前年同期の53.5%も下回った。同時に、従来無配としていた今期の上期配当を45円(前年同期は無配)実施するとし、下期配当は従来計画の90円→47円に修正した。年間配当は従来計画の90円→92円(前期は90円)に増額修正した。
  ⇒⇒FPパートナーの詳しい業績推移表を見る

■S Foods <2292>  3,065円  -345 円 (-10.1%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位
 15日に決算を発表。「今期経常は13%減益、5円増配へ」が嫌気された。
 S Foods <2292> [東証P] が4月15日大引け後(15:00)に決算を発表。24年2月期の連結経常利益は前の期比9.2%減の143億円になり、25年2月期も前期比13.1%減の125億円に減る見通しとなった。3期連続減益になる。
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■HIOKI <6866>  6,360円  -710 円 (-10.0%)  11:30現在  東証プライム 下落率4位
 HIOKI<6866>が大幅安。15日取引終了後に1~3月期決算を発表し、売上高は前年同期比9.1%減の91億1100万円、営業利益が同31.1%減の16億1300万円となった。通期で増収増益を見込んでいるだけに失望売りを招いたようだ。エネルギー市場向けは引き続き需要の高い状態で推移した一方、バッテリー市場向けでは中国を中心に電気自動車(EV)の成長が短期的に鈍化し、デバイス市場向けでも設備投資が抑制されて需要が落ち込んだ。なお、通期見通しは従来予想を据え置いた。

■ヤマダホールディングス <9831>  438.7円  -34.3 円 (-7.3%)  11:30現在  東証プライム 下落率9位
 15日に業績修正を発表。「前期経常を一転6%減益に下方修正、未定だった配当は1円増配」が嫌気された。
 ヤマダホールディングス <9831> [東証P] が4月15日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。24年3月期の連結経常利益を従来予想の551億円→470億円(前の期は500億円)に14.7%下方修正し、一転して6.1%減益見通しとなった。
  ⇒⇒ヤマダホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■Jフロント <3086>  1,547.5円  -108 円 (-6.5%)  11:30現在
 15日に決算を発表。「今期最終は21%減益、前期配当を3円増額・今期は4円増配へ」が嫌気された。
 J.フロント リテイリング <3086> [東証P] が4月15日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。24年2月期の連結最終利益は前の期比2.1倍の299億円に拡大したが、25年2月期は前期比21.4%減の235億円に減る見通しとなった。同時に、前期の年間配当を33円→36円(前の期は31円)に増額し、今期も前期比4円増の40円に増配する方針とした。
  ⇒⇒Jフロントの詳しい業績推移表を見る

■ギックス <9219>  1,071円  +150 円 (+16.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ギックス<9219>がカイ気配。15日の取引終了後、24年6月期において、初配当として27円を実施する予定だと発表した。来期以降は中間26円50銭、期末27円の年間53円50銭を継続的に実施する方針を示し、好感されたようだ。あわせて同社は24年6月期の連結業績予想に関し、最終利益の見通しをこれまでの2億6400万円から9300万円に引き下げた。新規顧客の開拓や人材確保・育成の推進など先行投資を実施しており、その影響を業績予想に織り込んだ。売上高の予想は据え置いた。

■AGS <3648>  1,145円  +150 円 (+15.1%) ストップ高   11:30現在
 AGS<3648>が全般波乱相場に逆行、前日比150円高はストップ高に張り付く異彩人気となっている。2017年10月に形成した上場来高値1080円(修正後株価)を約6年半ぶりに更新した。主力株が手掛けづらい地合いで、一部の足の軽い中小型材料株に短期筋が集結しており、時価総額200億円前後で信用買い残も枯れた状態にある同社株は足もとのニーズに合致する銘柄として存在感を高めている。データセンター運用・システム開発を手掛け、米マイクロソフト<MSFT>が日本でのデータセンター拡充に動くなか、ビジネス環境に追い風が意識されやすい。また、サイバーセキュリティーが安全保障の観点から一段と注目の度合いを高めるなか、同社は今月8日に委託先事業者のセキュリティー調査やリスク管理業務を支援する「サプライヤー・マネジメント・クラウド」の提供を開始しており、時流に乗った経営戦略も投資資金攻勢の手掛かりとなっているようだ。

●ストップ高銘柄
 ジーネクスト <4179>  388円  +80 円 (+26.0%) ストップ高   11:30現在
 データセクション <3905>  3,140円  +500 円 (+18.9%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 ジェイドグループ <3558>  1,760円  -500 円 (-22.1%) ストップ安   11:30現在
 ヴレインS <135A>  4,640円  -1,000 円 (-17.7%) ストップ安売り気配   11:30現在
 ベースフード <2936>  396円  -80 円 (-16.8%) ストップ安   11:30現在
 以上、3銘柄

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