【市況】ダウ平均は小幅続落 明日の米CPIを控え上下動=米国株概況
NY株式9日(NY時間16:21)(日本時間05:21)
ダウ平均 38883.67(-9.13 -0.02%)
S&P500 5209.91(+7.52 +0.14%)
ナスダック 16306.64(+52.68 +0.32%)
CME日経平均先物 39710(大証終比:-80 -0.20%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅に続落。市場は明日の米消費者物価指数(CPI)の発表を待つ中、序盤は売りが先行し、ダウ平均は一時300ドル超下落する場面が見られた。市場はFRBの政策がインフレにどのような影響を及ぼしているのかを確認したがっている。「CPIが上振れサプライズとなり、インフレ期待の再引き上げが続けば、株価にとっては危険な状況になると思う」との声も聞かれた。
また、先週末の強い米雇用統計に米株式市場はポジティブな反応を見せていたが「インフレよりも底堅い景気を歓迎したようだが、米国債利回りは更に上昇しており、それが続くようなら、市場全体にとって懸念材料となる可能性がある」とも警告している。米10年債が4.8%に近づくようなら、心配しなければならないという。
ただ、後半にかけて買い戻しも見られ、ダウ平均も序盤の下げをほぼ取り戻した。1-3月期の決算発表を前に景気と企業業績への期待も根強く、下値では押し目買いも活発に入るようだ。いずれにしろ明日の結果待ちではある。
大麻のティルレイ<TLRY>が大幅安。取引開始前に決算を発表し、通期のEBITDA見通しを下方修正したほか、第3四半期の売上高も予想に届かなかった。
セキュリティのブラックベリー<BB>が上昇。ロボット工学の分野でAMD<AMD>とのコラボレーションを発表した。今回の協業は、ロボット産業に焦点を当て、リアルタイムのパフォーマンス、精度、信頼性、拡張性を提供するものだと述べている。
電気自動車(EV)向けの充電ステーションを手掛けるチャージポイント<CHPT>が下落。アナリストが電気自動車(EV)市場の冷え込みを理由に投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価も1.50ドルに設定した。米国におけるEVの普及台数の伸び悩みと、EV充電における競争の激化を指摘している。
スマートフォンなどの消費者デバイス向け高性能動画配信ソフトウェアを手掛けるハーモニック<HLIT>が大幅安。前日引け後に1-3月期(第1四半期)のガイダンスを公表し、同社はビデオ事業の見直しを終了し、現在の市場環境は取引を支援するものではないと述べている。また、ハーシュマンCEOが6月11日に退任するとも発表。
ボーイング<BA>が下落。米連邦航空局(FAA)が787ドリームライナーの安全性に関する内部告発を調査していると伝わった。内部告発者は787型機の胴体の一部が不適切な方法で固定されており、時間の経過とともに機体が弱体化する可能性があると主張している。
シスコシステムズ<CSCO>が上昇。アナリストがカバレッジを「買い」で再開した。目標株価は58ドル。同社のバリュエーションのディスカウントは厳し過ぎると述べている。
チャージポイント<CHPT> 1.77(-0.08 -4.32%)
ブラックベリー<BB> 3.10(+0.22 +7.64%)
ティルレイ<TLRY> 2.06(-0.54 -20.66%)
ハーモニック<HLIT> 11.22(-1.92 -14.61%)
シスコシステムズ<CSCO> 50.01(+1.77 +3.67%)
ボーイング<BA> 178.12(-3.44 -1.89%)
アップル<AAPL> 169.67(+1.22 +0.72%)
マイクロソフト<MSFT> 426.28(+1.69 +0.40%)
アマゾン<AMZN> 185.67(+0.48 +0.26%)
アルファベットC<GOOG> 158.14(+2.00 +1.28%)
テスラ<TSLA> 176.88(+3.90 +2.25%)
メタ<META> 516.90(-2.35 -0.45%)
AMD<AMD> 170.78(+0.88 +0.52%)
エヌビディア<NVDA> 853.54(-17.79 -2.04%)
イーライリリー<LLY> 757.24(-20.05 -2.58%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 38883.67(-9.13 -0.02%)
S&P500 5209.91(+7.52 +0.14%)
ナスダック 16306.64(+52.68 +0.32%)
CME日経平均先物 39710(大証終比:-80 -0.20%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅に続落。市場は明日の米消費者物価指数(CPI)の発表を待つ中、序盤は売りが先行し、ダウ平均は一時300ドル超下落する場面が見られた。市場はFRBの政策がインフレにどのような影響を及ぼしているのかを確認したがっている。「CPIが上振れサプライズとなり、インフレ期待の再引き上げが続けば、株価にとっては危険な状況になると思う」との声も聞かれた。
また、先週末の強い米雇用統計に米株式市場はポジティブな反応を見せていたが「インフレよりも底堅い景気を歓迎したようだが、米国債利回りは更に上昇しており、それが続くようなら、市場全体にとって懸念材料となる可能性がある」とも警告している。米10年債が4.8%に近づくようなら、心配しなければならないという。
ただ、後半にかけて買い戻しも見られ、ダウ平均も序盤の下げをほぼ取り戻した。1-3月期の決算発表を前に景気と企業業績への期待も根強く、下値では押し目買いも活発に入るようだ。いずれにしろ明日の結果待ちではある。
大麻のティルレイ<TLRY>が大幅安。取引開始前に決算を発表し、通期のEBITDA見通しを下方修正したほか、第3四半期の売上高も予想に届かなかった。
セキュリティのブラックベリー<BB>が上昇。ロボット工学の分野でAMD<AMD>とのコラボレーションを発表した。今回の協業は、ロボット産業に焦点を当て、リアルタイムのパフォーマンス、精度、信頼性、拡張性を提供するものだと述べている。
電気自動車(EV)向けの充電ステーションを手掛けるチャージポイント<CHPT>が下落。アナリストが電気自動車(EV)市場の冷え込みを理由に投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価も1.50ドルに設定した。米国におけるEVの普及台数の伸び悩みと、EV充電における競争の激化を指摘している。
スマートフォンなどの消費者デバイス向け高性能動画配信ソフトウェアを手掛けるハーモニック<HLIT>が大幅安。前日引け後に1-3月期(第1四半期)のガイダンスを公表し、同社はビデオ事業の見直しを終了し、現在の市場環境は取引を支援するものではないと述べている。また、ハーシュマンCEOが6月11日に退任するとも発表。
ボーイング<BA>が下落。米連邦航空局(FAA)が787ドリームライナーの安全性に関する内部告発を調査していると伝わった。内部告発者は787型機の胴体の一部が不適切な方法で固定されており、時間の経過とともに機体が弱体化する可能性があると主張している。
シスコシステムズ<CSCO>が上昇。アナリストがカバレッジを「買い」で再開した。目標株価は58ドル。同社のバリュエーションのディスカウントは厳し過ぎると述べている。
チャージポイント<CHPT> 1.77(-0.08 -4.32%)
ブラックベリー<BB> 3.10(+0.22 +7.64%)
ティルレイ<TLRY> 2.06(-0.54 -20.66%)
ハーモニック<HLIT> 11.22(-1.92 -14.61%)
シスコシステムズ<CSCO> 50.01(+1.77 +3.67%)
ボーイング<BA> 178.12(-3.44 -1.89%)
アップル<AAPL> 169.67(+1.22 +0.72%)
マイクロソフト<MSFT> 426.28(+1.69 +0.40%)
アマゾン<AMZN> 185.67(+0.48 +0.26%)
アルファベットC<GOOG> 158.14(+2.00 +1.28%)
テスラ<TSLA> 176.88(+3.90 +2.25%)
メタ<META> 516.90(-2.35 -0.45%)
AMD<AMD> 170.78(+0.88 +0.52%)
エヌビディア<NVDA> 853.54(-17.79 -2.04%)
イーライリリー<LLY> 757.24(-20.05 -2.58%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美