【市況】NY株式:NYダウは75ドル高、良好な経済指標やハイテクがけん引
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
米国株式市場は反発。ダウ平均は75.66ドル高の38,790.43ドル、ナスダックは130.28ポイント高の16,103.45で取引を終了した。
予想を上回った経済指標が好感され、寄り付き後、上昇。本日から開催されるエヌビディア(NVDA)主催の人工知能(AI)の年次会議への期待に主にハイテクが買われ、相場全体の上昇をけん引した。長期金利の上昇が上値を抑制し、終盤にかけて、上げ幅を縮小し、終了。セクター別では自動車・自動車部や不動産管理・開発が上昇した一方、家庭・パーソナル用品が小幅安下落した。
電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はモデルYの値上げ計画が報じられ、上昇。飲料メーカーのペプシコ(PEP)はアナリストの投資判断引き上げで上昇した。半導体のエヌビディア(NVDA)は本日から開催される同社主催の人工知能(AI)イベントでのフアン最高経営責任者(CEO)のスピーチでの新製品発表期待などに買われた。
検索のグーグルを運営するアルファベット(GOOG)は携帯端末のアップル(AAPL)が同社の生成AIジェミニをアイフォーンに搭載する方向で交渉を行っているとの報道で、上昇。アップル(AAPL)もAIを巡る進展が好感され、買われた。地銀のニューヨーク・コミュニティー・バンコープ(NYCB)はアナリストによる投資判断引き下げで下落。
国際決済銀行(BIS)のカルステンス総支配人は、「中央銀行はインフレを巡り、過剰に時期尚早に勝利を宣言すべきでない」と、慎重な姿勢を示した。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ