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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

山大 <日足> 「株探」多機能チャートより

■山大 <7426>  2,550円 (-505円、-16.5%)

 山大 <7426> [東証S]が6日続急落。12日の取引終了後、個人投資家で大株主の塩満健一氏が同社株を全て売却したことが、同日に財務省に提出された変更報告書で明らかとなった。これを受け、需給面での思惑から買いを入れた投資家による売りが膨らんだようだ。報告義務発生日は6日となっている。

■三井ハイテク <6966>  9,167円 (-763円、-7.7%)

 東証プライムの下落率2位。三井ハイテック <6966> [東証P]が急反落。12日取引終了後に25年1月期連結業績予想を発表し、売上高を前期比21.0%増の2370億円、営業利益を同15.9%増の210億円と増収増益の見通しを示した。ただ、中期経営計画(23年1月期-25年1月期)で掲げていた売上高2540億円、営業利益330億円の目標値を下回っており、失望売りを誘ったようだ。電子部品事業における半導体在庫調整の長期化に起因した需要減少を反映した。今期の配当予想は前期比12円増の84円を見込んだ。同時に発表した24年1月期決算は、売上高が前の期比12.2%増の1958億8100万円、営業利益が同19.8%減の181億1900万円だった。電動車向け駆動・発電用モーターコアが好調で全体を牽引したが、電子部品事業の落ち込みが利益面で大きく響いた。

■キヤノン電 <7739>  2,362円 (-190円、-7.5%)

 東証プライムの下落率3位。キヤノン電子 <7739> [東証P]が急反落。そのほか、IHI <7013> [東証P]が朝高後に下げに転じた。宇宙スタートアップのスペースワン(東京都港区)が13日に打ち上げた小型ロケットが、打ち上げ後に爆発したと伝わった。IHIの子会社とキヤノン電はスペースワンへの出資企業とあって、株価の重荷となったようだ。宇宙関連銘柄全般に売りが波及する格好となり、QPS研究所 <5595> [東証G]やセック <3741> [東証P]、ispace <9348> [東証G]が軟調に推移した。

■日清オイリオ <2602>  4,920円 (-200円、-3.9%)

 日清オイリオグループ <2602> [東証P]が大幅安で4日続落。13日、公正取引委員会がごま油の卸売価格を巡ってカルテルを結んでいた疑いがあるとして、同社やかどや製油 <2612> [東証S]など食用油メーカー4社に立ち入り検査に入ったと国内メディアが相次いで報じた。かどや製油も朝高後に下げに沈む展開となっており、今後の事業展開への影響を懸念した売りが優勢となったようだ。報道によると、原料となるごまの輸入価格が上昇するなか、4社は協調して価格を引き上げようとした可能性があるとして、独占禁止法違反(不当な取引制限)容疑で立ち入り検査に入ったという。

■三井E&S <7003>  1,931円 (-50円、-2.5%)

 三井E&S <7003> [東証P]が3日続落。東京証券取引所が13日から、同社株の信用取引による新規の売り付け及び買い付けにかかる委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)にすると発表。これによって個人投資家からの資金流入が細るとの見方から売られた。また、日本証券金融も同日以降、貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を50%(うち現金担保分20%)にするとした。

※13日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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