【材料】学情---1Qは2ケタ増収、経常利益・純利益は黒字化を実現
学情 <2301>は11日、2024年10月期第1四半期(23年11月-24年1月)決算を発表した。売上高が前年同期比32.1%増の14.81億円、営業損失が0.57億円(前年同期は1.18億円の損失)、経常利益が0.23億円(同0.48億円の損失)、四半期純利益が0.68億円(同0.40億円の損失)となった。
当第1四半期における就職情報事業全体の売上高は前年同期比32.3%増の14.37億円となった。基幹Webメディアである「Re就活」は、企業のリアル(雰囲気や社員の声)が伝わる動画や、ChatGPTで自己PRの作成をサポートする「スマートPRアシスタント」機能を投入するなど、20代が転職活動をしやすいサービスに日々アップデートを行っていることが支持され、「Re就活」を介した応募数は当第1四半期期間中、毎月前年同時期を上回っている。求人企業の応募数増加により、効果性が更に向上している。その結果、「Re就活」の売上高は同38.4%増の3.90億円となった。また、基幹Webメディア「Re就活」の登録者数・応募者数の増加は、合同企業セミナー「転職博」や、エージェントサービス「Re就活エージェント」、ITエンジニア経験者採用特化サイト「Re就活テック」の効果性向上に波及している。多くのメディアを通して、求職者と企業のより良いマッチングを創出し、「採用」という成果を実感してもらうことで、更に引き合いが増加するという好循環サイクルに入っている。新卒採用市場では、早期化が顕著になっている。「あさがくナビ」は、就活支援コンテンツなど学生に役立つ情報の発信を強化している他、動画コンテンツやダイレクトスカウト機能を拡充させたことが奏功し、学生、企業の価値あるマッチングを実現している。しかし、新卒採用難易度の急激な上昇に伴うインターンシップ広報への需要の高まりが、掲載開始時期などの新たな季節性要因を生んだ結果、「あさがくナビ」の売上高は同5.8%減の1.98億円となった。「イベント(転職博・就職博など)」に関しては、採用難易度が更に高まっていることを受け、リアルイベントで直接面談したいというニーズが拡大した。ニーズに対応するべく、会場の拡張や出展枠を増やした結果、売上高は同49.9%増の4.10億円となった。「エージェント(人材紹介)」に関しては、採用難易度が上がる中、求人広告と人材紹介を併用し様々なチャネルから採用したいというニーズが高まっている。好調な「Re就活」の相乗効果が掛け合わさり、売上高は同32.9%増の1.19億円となった。
2024年10月期通期の業績予想については、売上高が前期比13.8%増の100.00億円、営業利益が同6.0%増の24.50億円、経常利益が同1.4%増の26.00億円、当期純利益が同0.9%増の17.70億円を見込んでいる。
《SI》
提供:フィスコ