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【市況】株価指数先物【昼】 買い一巡後はロングを解消する動きが優勢


 日経225先物は11時30分時点、前日比80円安の3万8410円(-0.20%)前後で推移。寄り付きは3万8950円と、シカゴ日経平均先物(6月限)清算値(3万8880円)を上回り、買いが先行して始まった。現物の取引開始直前には3万8980円まで買われ、買い一巡後は3万8800円~3万8900円辺りでの保ち合いを継続。ただし、中盤にかけて軟化し下落に転じると、ショートの流れが強まり、一時3万8350円まで売られた。終盤にかけてはやや下げ渋る動きから、3万8400円~3万8600円辺りでの推移となった。

 日経225先物は、エヌビディア<NVDA>など半導体株を中心に買われた米国市場の流れを受け、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型を押し上げた。ただし、東京エレクトロン <8035> [東証P]は寄り付きを高値に上げ幅を縮めたほか、アドバンテスト <6857> [東証P]は買い一巡後は利食いに押される形から下落に転じており、積極的なロングは限られた。

 為替市場では1ドル=147円前半と朝方からはやや円高・ドル安に振れて推移していたことも、終盤にかけてのショートに向かわせたようだ。朝方のロングを解消する動きは一巡したとみられ、後場は25日移動平均線が位置する3万8380円辺りで強弱感が対立しよう。25日線での底堅さがみられるようだと、押し目待ち狙いのロングが入りそうだ。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.64倍に低下した。14.68倍に上昇して始まった後は、値がさハイテク株のさえない値動きもあって、NTショートに向かわせた。ただし、25日線が支持線として機能しているため、NTショートでのスプレッド狙いは難しいだろう。

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