【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アインHD、Fスターズ、三井ハイテク
アインHD <日足> 「株探」多機能チャートより
アインホールディングス<9627>が急反騰。6日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、香港を拠点とする投資ファンドのオアシス・マネジメントがアインHD株式の9.60%を保有していることが判明しており、需給思惑的な買いが流入した。保有目的はポートフォリオ投資及び株主価値を守るため重要提案行為を行うことがあるとしている。なお、報告義務発生日は3月4日。
■フィックスターズ <3687> 2,305円 +289 円 (+14.3%) 一時ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率6位
フィックスターズ<3687>は急騰。午前11時ごろ、企業が効率的にLLM(大規模言語モデル)の研究開発を行えるクラウドサービス「Fixstars K4」の販売を開始したと発表しており、好材料視された。「Fixstars K4」は、高速性・利便性・安全性を備えるLLMの研究開発に特化したクラウドサービス。エヌビディア<NVDA>製H100を8枚搭載した専有GPUサーバーと即時にモデル開発を開始できるミドルウェア群をセットアップし、AIモデルの統合的な開発環境として提供。開発環境には同社が長年培ってきた高速化技術を適用した開発ツール群が導入されており、LLM研究開発の効率化を支援するとしている。
■三井ハイテック <6966> 9,621円 +1,080 円 (+12.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位
三井ハイテック<6966>は急騰。5日の取引終了後、24年1月期の連結業績に関し、最終利益が計画の117億円から155億円(前の期比11.8%減)に上振れて着地したようだと発表。これを評価した買いが集まったようだ。円安の影響で外貨建て保有資産の評価における為替差益が発生した。売上高は1959億円(同12.2%増)と計画の1920億円を上回る格好となったようだ。電子部品事業では受注が想定を下回った一方、電機部品事業は想定通り推移したという。
■スマレジ <4431> 2,494円 +257 円 (+11.5%) 本日終値
スマレジ<4431>は4日ぶりに急反発した。5日の取引終了後、同社のクラウドPOSレジ「スマレジ」の月次登録店舗数を開示した。2月度の有料プラン登録店舗数は前月比707店舗増加し、3万4995店舗となった。増加基調を継続しており、好感されたようだ。このうち「プレミアム」は同127店舗増加の6844店、「プレミアムプラス」は同285店舗増加の1万2097店舗となった。無料プランを含むアクティブ店舗数は4万2435店舗で、登録店舗全体に対し29.9%となった。
■コカBJH <2579> 2,180円 +184 円 (+9.2%) 本日終値
コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス<2579>が大幅高で3連騰。SMBC日興証券が5日、コカBJHの投資評価を「2」から「1」に引き上げた。目標株価は1800円から2600円へと増額修正している。収益性の向上につながる値上げの実現性が高まってきたとしたうえで、脆弱だったサプライチェーンが経営改革の結果として改善、安定化しつつあると指摘。同証券はコカBJHの25年12月営業利益予想を133億円から275億円に見直した。
■Arent <5254> 6,740円 +550 円 (+8.9%) 本日終値
Arent<5254>が後場急伸。正午ごろ、千代田化工建設<6366>とのジョイントベンチャー、PlantStreamが開発・販売する自動ルーティング機能搭載3DCAD「PlantStream」が、トヨタ自動車<7203>と千代建が共同開発する大規模水電解システムの3Dモデル設計に活用されたと発表しており、好材料視された。「PlantStream」は、プラントエンジニアリングにおける空間自動設計機能(配管、土木・建築、電気・計装設計向けの自動ルーティング)を備えた3DCADソフトウェアで、1分で約1000本のプラントの配管設計を実現するのが強み。今回の案件に「PlantStream」が活用されたことで、急拡大する水素製造市場のニーズに応じ、従来と比べて非常に短期間で高精度の3Dモデル設計を実現することができたとしている。
■ゴールドウイン <8111> 9,430円 +598 円 (+6.8%) 本日終値
ゴールドウイン<8111>が切り返し急。6日、サステナブル素材を使ったスニーカーをグローバルで展開する米オールバーズ<BIRD>と日本国内における独占販売契約を締結し、「Allbirds」ブランドの直営店などを承継すると発表した。今後の収益貢献を期待した買いが集まったようだ。ゴルドウインは自社が取り扱うブランドとの親和性があると判断。プロダクトの開発などで発展的な関係を構築していく。直営店のほかオンラインストアにおける流通とブランディングも承継し、6月からの販売開始を予定する。
■コメ兵ホールディングス <2780> 4,020円 +230 円 (+6.1%) 本日終値
コメ兵ホールディングス<2780>が3日続伸。午前11時ごろに発表した2月度の月次売上高が前年同月比77.2%増の大幅増収となり、11カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。買い取り専門店を5店舗出店したことが牽引した。また、宝石の売上高構成比が約7ポイント上昇したことも寄与した。
■ジンズホールディングス <3046> 4,310円 +225 円 (+5.5%) 本日終値
ジンズホールディングス<3046>が続急伸。5日の取引終了後に発表した2月度の月次売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比14.5%増と13カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。1月25日にリニューアル発売した花粉・飛沫・乾燥対策メガネ「JINS PROTECT」が好評だったことに加えて、引き続き店頭での顧客一人ひとりへの接客を強化し、「JINS 極薄レンズ」をはじめとしたオプションレンズの装着率が上昇したことなどが寄与した。なお、全店売上高は同17.1%増だった。
■ispace <9348> 1,166円 +52 円 (+4.7%) 本日終値
ispace<9348>が大幅続伸。同社は5日のプレスリリースで、英国宇宙庁がアイスペースを含む複数の国際的探査プロジェクトへ新たな資金提供計画に関する声明を出したと発表した。英国宇宙庁による声明のなかには、アイスペースの月着陸船と月面探査車による月面の開発ミッションのために、英レスター大学が月分光計を開発することへの援助が盛り込まれているという。この発表を材料視した買いが続いている。
株探ニュース