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【市況】株価指数先物【引け後】 3万9000円近辺では押し目待ち狙いのロングが入る


大阪3月限
日経225先物 39260 +90 (+0.22%)
TOPIX先物 2681.0 +9.5 (+0.35%)

 日経225先物(3月限)は前日比90円高の3万9260円で取引を終了。寄り付きは3万8990円と、シカゴ日経平均先物(3月限)清算値(3万9045円)を下回り、節目の3万9000円を割り込んで始まった。現物の寄り付き直後には3万8890円まで売られたが、売り一巡後は押し目待ち狙いのロングが入り、前場中盤にかけて一時3万9170円と前日比変わらずまで戻す場面も見られた。

 その後、日銀の早期正常化観測から長期金利が上昇し、円相場は1ドル=149円後半と円高・ドル安に振れるなか、前場終盤にかけて再び弱含みの展開となった。ただし、朝方に付けた3万8890円は割り込まず、ランチタイムでは3万8890円から3万9000円辺りでの底固めの動きとなった。3万9000円どころでの底堅さが意識されるなか、後場に入るとショートカバーが優勢となり、終盤にかけて3万9260円まで買われ、本日の高値で取引を終えた。

 日経225先物は、日銀の高田創審議委員による講演会での発言を受け、日銀の早期正常化観測が高まるなか、短期的なショートが入ったもよう。ただし、朝方に付けた安値を下回ることができず、反対に底堅さがみられるなかで、ショートカバーに向かわせたようだ。また、膠着感の強い相場展開ではあったが、3万9000円近辺では押し目待ち狙いのロングが入りやすかった。

 日経225先物は上向きで推移するボリンジャーバンドの+2σ(4万0140円)とのカイ離が拡大するなか、+1σ(3万8830円)に接近してきた。+1σと+2σとのレンジ内での推移が続くなかで+1σが支持線として機能することで、4万円台に乗せてきた+2σを意識したセンチメントに向かわせそうだ。

 米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として重視する1月の米個人消費支出(PCE)物価指数の発表を受け、ナイトセッションではトレンドが出やすいと考えられるが、+1σ水準で下げ渋るようだとイベント通過をにらんだロングに向かわせよう。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.64倍に低下した。一時14.58倍まで低下し、ボリンジャーバンドの+1σ(14.62倍)水準を下回る場面も見られたが、その後は+1σを上回っての推移が続いた。PCEの結果を受けた米国市場の動向に影響を受けやすいだろうが、タイミングとしては+2σが位置する14.80倍辺りを狙ったスタンスとなる。

 手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が3万6606枚、ソシエテジェネラル証券が1万7897枚、サスケハナ・ホンコンが5663枚、JPモルガン証券が3943枚、SBI証券が3386枚、日産証券が2899枚、バークレイズ証券が2779枚、モルガンMUFG証券が2092枚、ゴールドマン証券が2056枚、野村証券が1752枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が3万6915枚、ソシエテジェネラル証券が2万2469枚、バークレイズ証券が1万1260枚、ゴールドマン証券が9797枚、みずほ証券が8109枚、BNPパリバ証券が6087枚、JPモルガン証券が6058枚、HSBC証券が4288枚、野村証券が4217枚、モルガンMUFG証券が4166枚だった。

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