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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アドテスト、さくらネット、日経レバ

アドテスト <日足> 「株探」多機能チャートより
■八洲電機 <3153>  1,568円  +235 円 (+17.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 八洲電機<3153>が急騰。同社は21日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想の上方修正と特別株主優待制度の実施を発表しており、好感されたようだ。今期の売上高予想を20億円増額して640億円(前期比6.2%増)に引き上げた。これまで過去最高益となる見通しを示していた経常利益についても3億円増額して38億円(同29.7%増)に見通しを修正した。プラント事業を中心に業績が引き続き好調に推移する。また、従来の9月末日の株主を対象に実施する株主優待制度について、24年3月末日の株主に対しても同条件で実施する。100株以上を保有する株主を対象に、保有株数と保有期間に応じた金額分の「全国共通お食事券/東日本復興支援ジェフグルメカード」を贈呈する。

■アドバンテスト <6857>  7,088円  +494 円 (+7.5%)  本日終値
 アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>をはじめ半導体製造装置の主力銘柄が軒並み高。注目された米画像処理半導体大手エヌビディア<NVDA>の11~1月決算は売上高が前年同期比3.7倍と急増し事前予想を大きく上回った。また、2~4月期の予想についても市場コンセンサスを上回る内容だったことで、同社の株価は時間外で大幅高に買われている。生成AI市場の急拡大でデータセンター向け半導体需要が高水準に推移、収益を押し上げる格好となっており、改めてマーケットの耳目を驚かせた。これを受けて、GPU用テスターでエヌビディアと強固な取引関係を有するアドテストのほか、精密加工装置で商機拡大が期待されるディスコなどにも買いが集中、東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、SCREENホールディングス<7735>なども一斉高に買われる展開となった。

■さくらインターネット <3778>  5,610円  +340 円 (+6.5%)  本日終値
 さくらインターネット<3778>などAI関連株が高い。マーケットの関心を集めた21日発表の米半導体大手エヌビディア<NVDA>の11~1月期決算は、AI需要の急拡大を背景に純利益が前年同期比8.7倍と大幅増益となった。これを受け、きょうの東京市場ではAI関連に位置づけられる銘柄群が物色人気に。さくらネットをはじめ、PKSHA Technology<3993>やHEROZ<4382>、Laboro.AI<5586>、AVILEN<5591>などが上昇している。

■山陰合同銀行 <8381>  1,089円  +65 円 (+6.4%)  本日終値
 山陰合同銀行<8381>が後場急伸。午後1時ごろ、24年3月期の期末配当予想を18円から21円へ引き上げ、年間配当予想を39円(前期34円)にすると発表したことが好感された。また、株主還元方針を変更し、25年3月期から利益還元の目安を総還元性向40%から配当性向40%へ変更するとした。

■日本信号 <6741>  1,030円  +59 円 (+6.1%)  本日終値
 日本信号<6741>は反発。同社はこの日、台湾交通部鉄道局から「台湾・花東線の設備更新・改修事業 (信号電子連動装置更新、変電、電力監視制御システム及び通信システム改修)」を受注したと発表。これが材料視された。受注金額は約54億台湾ドル(約254億円)、工事期間は今年1月~2028年12月。信号電子連動装置更新をはじめとした花東線(花蓮~知本間)の複線化に関する事業という。

■インフォマート <2492>  400円  +22 円 (+5.8%)  本日終値
 インフォマート<2492>が3日ぶりに反発。午前11時ごろ、国内最大級のフード業界向け受発注プラットフォーム「BtoBプラットフォーム 受発注」の流通金額が2兆円を突破したと発表しており、好材料視された。

■湖池屋 <2226>  8,500円  +390 円 (+4.8%)  本日終値
 湖池屋<2226>は3日続伸。21日取引終了後に株式分割の実施を発表しており、これが好感された。3月31日を基準日として1株を2株に分割する。

■日経レバ <1570>  28,685円  +1,200 円 (+4.4%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大幅高。日経レバは日経平均株価にリンクされる形で組成されたETFで、価格変動率が2倍に設定されていることからボラティリティの高さが特徴。足もとでリスクオン相場が加速するなか、個人投資家などをはじめ短期筋の売買が活発化している。日経平均株価は朝方高く始まった後、先物主導で上げ幅を段階的に広げたが、前場取引中盤には3万8924円まで駆け上がり、1989年の大納会につけた史上最高値3万8915円87銭(終値ベース)を上回る場面があった。これに連動する格好で日経レバも今月16日の高値をクリア、過去最高値圏に浮上した。

■セリア <2782>  3,025円  +87 円 (+3.0%)  本日終値
 セリア<2782>が3日ぶりに反発。SMBC日興証券が21日付で、投資評価を「3」から「2」とし、目標株価を2000円から3100円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同社の既存店売上高は外出増の一巡もあり23年11月以降プラスに転じており、同証券では売り上げ回復を踏まえて24年3月期の営業利益予想を129億円から152億円へ、25年3月期を同148億円から178億円へ上方修正している。

■西松屋チェーン <7545>  2,165円  +61 円 (+2.9%)  本日終値
 西松屋チェーン<7545>が続伸。21日の取引終了後に発表した2月度(1月21日~2月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比1.6%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。気温の高い日が多かったことで、春物衣料の売り上げが伸長した。加えて、育児・服飾雑貨の売り上げも期間を通じて好調に推移した。なお、全店売上高は同5.0%増だった。

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