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【特集】タナベ Research Memo(6):自己資本比率は77.0%と高水準を持続、手元キャッシュも潤沢で財務内容は良好

タナベCG <日足> 「株探」多機能チャートより

■業績動向

3. 財務状況と経営指標
タナベコンサルティンググループ<9644>の2024年3月期第2四半期末の資産合計は前期末比367百万円減少の14,043百万円となった。主な変動要因は、流動資産では受取手形、売掛金及び契約資産が198百万円増加した一方で現金及び預金・有価証券が695百万円減少した。固定資産では有形固定資産が40百万円、投資その他の資産が39百万円それぞれ増加した。

負債合計は前期末比113百万円増加の2,813百万円となった。未払法人税などが63百万円減少し、買掛金が112百万円増加した。また、純資産は前期末比481百万円減少の11,229百万円となった。非支配株主持分が54百万円増加した一方で、配当金支出や自己株式取得の実施により株主資本が535百万円減少した。

経営指標は、自己資本比率が前期末から若干低下したものの77.0%と引き続き高水準を維持しており、現金及び預金・有価証券も70億円以上と潤沢で実質無借金経営を維持していることから、財務の健全性は高いと判断される。同社は2026年3月期までの中期経営計画期間中は連結総還元性向100%を目安に安定的な配当を実施する方針を打ち出しており、株主資本を増やさず収益を拡大することで、ROE10%の水準を目指している(2023年3月期実績6.4%)。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《SI》

 提供:フィスコ

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