【特集】「水素」が17位にランク、「H2&FC EXPO」の開催迫り注目度アップ<注目テーマ>
TOPIX <日足> 「株探」多機能チャートより
1 半導体
2 人工知能
3 生成AI
4 半導体製造装置
5 宇宙開発関連
6 TOPIXコア30
7 2023年のIPO
8 JPX日経400
9 全固体電池
10 親子上場
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「水素」が17位となっている。
2月28日から3月1日までの3日間、国内最大級で海外からの注目度も高い「H2&FC EXPO~水素・燃料電池展~」が東京ビッグサイトで開催される。これは水素・燃料電池の研究開発や製造に必要なあらゆる技術、部品・材料、装置、燃料電池システムが出展されるもので、世界中から同分野の専門家が来場する国際展。水素は燃やしても二酸化炭素(CO2)を排出しないことから、利用の拡大が温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させるカーボンニュートラルを実現させるカギを握るとされている。
同展示会では日本精線<5659>が水素分離膜モジュールなどを紹介するほか、千代田化工建設<6366>はトヨタ自動車<7203>との大規模水電解システム共同開発に関する展示を行う見通し。また、日機装<6376>や日立造船<7004>、愛三工業<7283>、長野計器<7715>なども出展を予定している。
このほか、政府が13日に脱炭素成長型経済構造への円滑な移行のための低炭素水素などの供給及び利用の促進に関する法律案(水素社会推進法案)を閣議決定したことも「水素」が関心を集める要因の一つとなっているもよう。この法案は、低炭素水素などの供給・利用を早期に促進するため、基本方針の策定、計画認定制度の創設、計画認定を受けた事業者に対する支援措置や規制の特例措置を打ち出すとともに、供給拡大に向けて事業者が取り組むべき判断基準を策定するもの。具体的には水素と天然ガスの販売価格差を埋める補助金を創設し、普及を後押しする構えだ。
出所:MINKABU PRESS