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【市況】21日の株式相場見通し=弱含みの展開、エヌビディア決算前で様子見姿勢

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 21日の東京株式市場で日経平均株価は弱含みの展開となる見通し。20日の米国株市場で主要3指数は下落した。翌日夕に決算を発表する米エヌビディア<NVDA>が一時6%を超す下げとなった。生成AI向け半導体需要の急拡大への期待が膨らむ同社の株価は短期的な過熱感が高く、決算発表後に好材料出尽くしと受け止めた売りが膨らむことへの警戒感が広がったようだ。米株安に連れる形で大阪取引所の日経平均先物3月限の夜間取引終値は3万8280円と水準を切り下げている。米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)も1%を超す下げとなっているとあって、朝方の東京市場では半導体関連を中心に売りが先行しそうだ。一方、日経平均の史上最高値更新に対する期待は根強いうえ、ドル円相場は1ドル=150円ちょうど近辺と円安基調そのものは崩れていない。下値では押し目買いを集めて日経平均は底堅く推移すると想定されているが、エヌビディアの決算発表とその後の市場の反応に関心が集まっており、次第に様子見姿勢が強まりそうだ。

 20日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比64ドル19セント安の3万8563ドル80セントと続落。ナスダック総合株価指数は同144.871ポイント安の1万5630.783と続落した。

 日程面では、きょうは国内では1月の貿易収支や白物家電出荷額、全国スーパー売上高が公表される予定。引け後には1月の訪日外客数の発表も控えている。海外では1月30日~31日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の発表も予定されている。

出所:MINKABU PRESS

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