【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):三菱鉛筆、CMK、AppBankなど
三井住友建設 <日足> 「株探」多機能チャートより
三住建設<1821>:444円(+40円)
大幅続伸。先週末に提出された変更報告書によって、旧村上ファンド系の南青山不動産の保有比率が従来の11.29%から12.54%に上昇していることが明らかになっている。引き続き、保有目的は「投資および状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。一段の買い増しによる需給妙味の高まり、企業価値向上策へのプレッシャーにつながることなどが材料視される形に。
スノーピーク<7816>:988円 カ -
ストップ高買い気配。MBOによって株式を非公開化する方針を固めたことがわかったと報じられている。米投資ファンドのベインキャピタルと組んでTOBを実施、TOB価格は1200円台になるとみられ、先週末終値を4割以上上回る水準とされている。アウトドア用品の需要一巡などにより業績が落ち込む中。非公開化によって構造改革を急ぐようだ。なお、会社側では非公開化を検討していることは事実としている。
三菱鉛筆<7976>:2455円(+371円)
大幅続伸。先週末に23年12月期の決算を発表、営業利益は119億円で前期比28.2%増となり、第3四半期決算発表時に上方修正した水準の107億円を上回る着地に。24年12月期も125億円で同5.5%増と連続増益見通しとしている。中計では116億円を目標値として掲げていた。前期の期末配当金は20円予想から22円に引き上げ、年間では40円となり前期比5円の引き上げに。今期は42円配を計画。
CMK<6958>:617円(-132円)
大幅反落。657万7000株の新株発行、386万3000株の自己株処分、並びに、156万株のオーバーアロットメントによる売出の実施を発表している。トータルでの株数1200万株は、現在の発行済み株式数の19%に当たる水準となり、株式価値の希薄化が嫌気される展開となっているようだ。グループの事業拡大に伴う増加運転資金、タイ子会社の工場新設投資資金などに充当する予定のもよう。
任天堂<7974>:8287円(-587円)
大幅続落。今年後半に予定していた次世代ゲーム機の発売時期を、25年1-3月期に延期する旨を複数のゲーム開発会社に通達したと一部で報じられている。現行ゲーム機「スイッチ」がライフサイクル終盤を迎えている状況下、好景気となる次世代ゲーム機の発売が24年中に行われるとの観測が足元では高まっていた。株価も高値圏にあった中で、25年3月期の業績インパクトへの期待後退が売り材料視される格好に。
ヘッドウォーター<4011>:12250円(+1220円)
大幅に続伸。データ&AIカンパニーの米データブリックス社のSIコンサルティングパートナーに認定されたと発表している。認定に伴い、データブリックスから製品の導入・運用に関するサポート、マーケティング支援を受けることが可能となった。今後、データブリックスとのパートナー連携を活かし、データプラットフォーム「Azure Databricks」を使用したデータ&AI活用支援サービスを展開するとしている。
AppBank<6177>:125円(+30円)
ストップ高。広告代理業を中心とした企業グループの持株会社であるPLANA(福岡市)と資本業務提携契約を締結すると発表している。PLANAを割当先として新株111万株、PLANAなど計4社を割当先として新株予約権8万8900個(潜在株式数889万株)を発行する。新株及び潜在株式数の合計は、発行済株式総数の90.00%。調達資金の約8.46億円は広告代理事業の事業運転資金や商品製造費用などに充てる。両社はメディア事業やストア事業で協業する。
ニフティライフ<4262>:980円(+60円)
昨年来高値。株主優待制度を新設すると発表している。株主の支援に感謝するとともに自社株式の魅力を高め、流動性向上を図ることが目的。毎年3月31日時点の株主が対象で、保有株数100株以上500株未満でニフティ温泉掲載中の対象温浴施設優待券(2000円相当)、電子ギフトまたは社会貢献団体への寄付(1000円分)のいずれかを贈呈する。保有株数500株以上でそれぞれ4000円相当、2000円分のいずれかを贈呈する。
《ST》
提供:フィスコ