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【市況】【↑】日経平均 大引け| 大幅続伸、朝方から買い優勢で一時最高値に肉薄 (2月16日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  38517.37
高値  38865.06(10:01)
安値  38361.55(10:59)
大引け 38487.24(前日比 +329.30 、 +0.86% )

売買高  22億0417万株 (東証プライム概算)
売買代金  6兆7212億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は329円高と大幅続伸、一時3万8800円台に上昇
 2.前日の米アプライド・マテリアルズの決算を好感する買いが膨らむ
 3.日経平均は34年ぶり史上最高値(3万8915円)へ肉薄する
 4.レーザーテックなど半導体株は朝高後、利益確定売りで下落する
 5.トヨタや三菱商、三菱UFJや三菱重など主力株も堅調推移

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比348ドル高と続伸した。米長期金利が低下し景気敏感株を中心に買いが優勢となった。

 東京市場では、日経平均株価は大幅続伸。一時、700円を超す上昇となり史上最高値(3万8915円)に肉薄する水準まで値を上げた。

 日経平均は朝方から買い優勢で始まり、午前10時過ぎには一時3万8865円まで上昇。1989年12月以来、34年ぶりとなる史上最高値更新まであと50円程度の水準まで迫った。米国株市場では前日に発表されたアプライド・マテリアルズ<AMAT>の決算が良好で、同社株は時間外取引で一時10%を超す上昇となった。これを受け、東京市場でも朝方から東京エレクトロン<8035>など半導体関連株を中心に買いが入り、全体相場を押し上げた。ただ、足もとの株価上昇は急ピッチであり、買い一巡後はレーザーテック<6920>などの半導体関連株に利益確定売りが流入。日経平均は後場にかけ上昇幅を縮小した。

 個別銘柄では、ソシオネクスト<6526>や信越化学工業<4063>、トヨタ自動車<7203>が堅調。キーエンス<6861>や川崎汽船<9107>が高く、ファーストリテイリング<9983>が値を上げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三菱商事<8058>、三菱重工業<7011>といった主力株も値を上げた。
 半面、アドバンテスト<6857>やSCREENホールディングス<7735>、SUMCO<3436>が安く、ディスコ<6146>やルネサスエレクトロニクス<6723>も値を下げた。ソフトバンクグループ<9984>やソニーグループ<6758>が軟調で、さくらインターネット<3778>が下落し、トレンドマイクロ<4704>がストップ安と急落した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、リクルート <6098>、バンナムHD <7832>、中外薬 <4519>、KDDI <9433>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約125円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はトレンド <4704>、SBG <9984>、レーザーテク <6920>、スクリン <7735>、ソニーG <6758>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約127円。

 東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は金属製品、ゴム製品の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)不動産業、(4)保険業、(5)銀行業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)その他製品、(2)電気機器、(3)水産・農林業、(4)情報・通信業、(5)食料品。

■個別材料株

△ETS・HD <1789> [東証S]
 50万ボルト送電線の新設鉄塔工事を追加受注。
△DyDo <2590> [東証P]
 業績上方修正で増益幅一段と拡大。
△ペッパー <3053> [東証S]
 1月既存店売上高が13ヵ月連続前年上回る。
△ヘッドウォ <4011> [東証G]
 マルチモーダルAIラボサービスの提供開始。
△エーアイ <4388> [東証G]
 セレンス社の超小型音声認識エンジン・オーディオ信号処理技術を提供開始。
△Kudan <4425> [東証G]
 モバイルロボット開発キットを発売。
△ステムリム <4599> [東証G]
 再生誘導医薬レダセムチド(HMGB1断片ペプチド)の国内特許登録。
△テスHD <5074> [東証P]
 東拓工業から太陽光発電システムの設置工事を受注。
△Eインフィニ <7692> [東証S]
 風力発電所の販売業務開始を材料視。
△CaSy <9215> [東証G]
 家事代行事業者向け新サービス開始。

▼カヤック <3904> [東証G]
 前期下振れ着地で今24年12月期も減益へ。
▼トレンド <4704> [東証P]
 決算通過で材料出尽くし感から目先売り優勢に。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)セグエG <3968>、(2)霞ヶ関C <3498>、(3)大幸薬品 <4574>、(4)三井E&S <7003>、(5)日本マイクロ <6871>、(6)アイネット <9600>、(7)東洋炭素 <5310>、(8)ファイバーG <9450>、(9)リケンNPR <6209>、(10)ヨシムラHD <2884>。
 値下がり率上位10傑は(1)トレンド <4704>、(2)LINK&M <2170>、(3)エンプラス <6961>、(4)ネクステージ <3186>、(5)Appier <4180>、(6)タツモ <6266>、(7)BEENOS <3328>、(8)シンクロ <3963>、(9)SUMCO <3436>、(10)Jディスプレ <6740>。

【大引け】

 日経平均は前日比329.30円(0.86%)高の3万8487.24円。TOPIXは前日比32.88(1.27%)高の2624.73。出来高は概算で22億0417万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1391、値下がり銘柄数は237となった。東証グロース250指数は753.25ポイント(27.55ポイント高)。

[2024年2月16日]


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