【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):小野測器、ヘッドウォ、イーソル
小野測器 <日足> 「株探」多機能チャートより
小野測器<6858>が後場急伸。午後2時ごろ24年12月期の配当予想を従来の中間・期末各5円の年10円から中間・期末各15円の年30年に増額修正したことが好感された。今期に創立70周年を迎えることから記念配当を年5円実施するとともに、昨年9月に発表した固定資産の譲渡に伴う売却益の計上を見込むことから特別配当を年15円実施するとしている。
■ヘッドウォータース <4011> 11,030円 +1,500 円 (+15.7%) ストップ高 本日終値
ヘッドウォータース<4011>がストップ高。同社は15日取引終了後、「マルチモーダルAIラボサービス」の提供を開始したと発表しており、これが株価を刺激したようだ。このサービスは、日本マイクロソフト(東京都港区)が提供する「Azure OpenAI Service」利用企業向けにテキスト、音声、画像・映像の複合的な生成AI支援を行うもの。今後はXR(現実世界と仮想世界を融合し、新しい体験を創造する技術)スマートグラスや未来型UXアプリ、エッジAIへの適用といったソリューション展開を図るとしている。
■イーソル <4420> 773円 +100 円 (+14.9%) ストップ高 本日終値
イーソル<4420>は連日ストップ高。同社は14日、24年12月期連結業績予想を発表。売上高を前期比25.7%増の120億9900万円、営業損益を前期の赤字から一転9億8800万円の黒字に転換する見通しを示しており、これを好感した買いが続いた。引き続き自動車関連業界をメインターゲットと位置づけ、ワンストップソリューションの提供に注力するとともに、自社製ソフトウェア製品を中心とした研究開発への投資を行っていく。配当予想は前期比据え置きの5円50銭とした。なお、同時に発表した23年12月期決算は売上高が前の期比8.5%増の96億2800万円、営業損益が前の期実績から赤字幅縮小となる8200万円の赤字だった。
■ビーアンドピー <7804> 1,698円 +199 円 (+13.3%) 本日終値
ビーアンドピー<7804>が急反発し昨年来高値を更新。15日の取引終了後、24年4月末時点の株主から株主優待制度を新設すると発表したことが好感された。毎年4月30日時点で1単元(100株)以上の株式を1年以上継続保有する株主を対象に、保有株数と継続保有期間に応じて1000円分から3000円分のクオカードを贈呈する。なお、初年度の24年4月末基準日は保有株数のみが条件となり、100株以上500株未満で1000円分、500株以上保有で2000円分のクオカードを贈呈する。
■エーアイ <4388> 914円 +69 円 (+8.2%) 本日終値
エーアイ<4388>が大幅高で3日ぶりに反発。15日の取引終了後、技術提携先である米セレンス<CRNC>が提供する超小型音声認識エンジン(Input AI Lite)とオーディオ信号処理技術(Audio AI Lite)の提供を開始すると発表しており、好材料視された。この度提供を開始する超小型音声認識エンジンを利用して、ユーザーは少ないコンピューターリソースで音声コマンドによる機器操作を実現できるほか、ノイズリダクションやエコーキャンセルといったオーディオ信号処理技術の利用も可能になるという。
■日本エム・ディ・エム <7600> 706円 +44 円 (+6.7%) 本日終値
日本エム・ディ・エム<7600>が後場一段高。同社はきょう午後1時ごろ、米子会社が製造する人工膝関節新製品「Balanced Knee System Uni」を日本国内で販売すると発表。これが買い手掛かりとなったようだ。この製品は、人工膝関節単顆置換術用のインプラントで、膝関節の全置換を行う人工膝関節置換術とは異なり、膝関節の一部を人工関節に置換する手術に用いられるもの。比較的早期の変形性膝関節症が適応対象で、膝関節への侵襲が少なく、膝関節の温存される部分が大きくなるため、患者のQOL(生活の質)向上が期待できるという。
■Kudan <4425> 854円 +48 円 (+6.0%) 本日終値
Kudan<4425>が後場上げ幅を拡大。午後0時20分ごろ、独自の空間・物体認識技術であるKudanSLAMを活用したモバイルロボット開発キット「Mobile Robot Development Kit(MRDK)」の販売を開始したと発表しており、好材料視された。同社はこれまで、自律走行ロボットや車両向けに、システムの中核技術となる自己位置推定のためのKudanSLAMを提供してきたが、今回提供を開始するMRDKは、顧客がKudanSLAMを採用した顧客製品の開発・試験運用の期間を短縮し、また直接製品として実用化も可能なパッケージ。23年から顧客を限定して試験的に導入をしてきたが、顧客からの好評を重ねたことで、今回市場への本格導入を開始するとしている。
■東名 <4439> 2,368円 +114 円 (+5.1%) 本日終値
東名<4439>が大幅反発。15日の取引終了後、通信障害時のバックアップサービス「オフィスあんしんコネクト119」の提供を開始したと発表しており、好材料視された。同サービスは、オフィス光119サービスを契約している顧客及びその他光回線サービスを利用中の顧客を対象にしたサービスで、突然の光回線の故障や地震・災害による通信障害時のバックアップサービスとして提供する。MAYAネットソリューションズ(東京都新宿区)が提供する「VOLANS(ヴォランス)」を利用し、なんらかの原因で光回線の故障が発生した場合でもモバイルへ通信を転送し、事業継続をサポートするとしている。
■JRC <6224> 833円 +32 円 (+4.0%) 本日終値
JRC<6224>は反発。15日の取引終了後、69万3500株(自己株式を除く発行済み株数の5.47%)を上限に、16日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表。これが好感された。買い付け価格は15日終値の801円。なお、東証の自己株式立会外買付取引情報によると、JRCはこの日予定通り買い付けを実施した。
■CaSy <9215> 915円 +35 円 (+4.0%) 本日終値
CaSy<9215>が動意。15日取引終了後に新事業を開始すると発表。家事代行事業者に向けた独自開発の新サービス「MoNiCa(モニカ)」の提供を始めるとしており、今後の事業拡大への期待感が高まっている。同サービスは、家事代行事業者に向けて独自開発したデジタルトランスフォーメーション(DX)と事業成長を後押しする業務管理システム。業務時間の短縮やミスの軽減を実現できるという。
●ストップ高銘柄
コパ・コーポレーション <7689> 1,361円 +300 円 (+28.3%) ストップ高 本日終値
旅工房 <6548> 239円 +50 円 (+26.5%) ストップ高 本日終値
サイバー・バズ <7069> 2,520円 +500 円 (+24.8%) ストップ高 本日終値
マイネット <3928> 443円 +80 円 (+22.0%) ストップ高 本日終値
ウェルスナビ <7342> 2,360円 +400 円 (+20.4%) ストップ高 本日終値
など、23銘柄
●ストップ安銘柄
アルデプロ <8925> 112円 -50 円 (-30.9%) ストップ安 本日終値
など、2銘柄
株探ニュース