【市況】ダウ平均は大幅安 予想上回る米CPIに利益確定売り=米国株序盤
NY株式13日(NY時間12:00)(日本時間02:00)
ダウ平均 38356.99(-440.39 -1.14%)
ナスダック 15722.50(-220.05 -1.38%)
CME日経平均先物 37855(大証終比:-275 -0.73%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅安。取引開始前に発表になった1月の米消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことで、米株式市場は売りが強まっている。米国債利回りも急上昇しており、IT・ハイテク株も利益確定売りが優勢となり、ナスダックは大幅安となっている。ダウ平均は一時500ドル超下落した。
米CPIは、総合指数が前年比3.1%、コア指数が3.9%と、伴に予想を上回った。また、コア指数の前月比は0.4%の上昇と過去8カ月で最も高い伸びとなり、ディスインフレへの道のりの険しさを浮き彫りにしている。また、FRBが注視しているとされる住居費を除くサービス業のインフレ、いわゆるスーパーコアも前月比0.8%の上昇と大幅な上昇となった。
市場の早期利下げ期待を正当化する内容ではなく、短期金融市場では3月利下げの可能性がほぼ無くなったほか、5月の可能性も40%以下に大きく後退。6月までなら80%程度、完全織り込みは7月以降にずれ込んでいる。
本日の米CPIはFRBのタカ派姿勢を裏付ける内容となったが、市場の織り込みは別にして、エコノミストの間では、夏以降から利下げを開始し、年内は0.25%ずつ3回の利下げにシナリオをシフトさせている模様。
米株式市場は高値警戒感が出ており、上値も重くなってきていた中で、この日の米CPIは利益確定売りのきかっけになっているようだ。
ジェットブルー航空<JBLU>が大幅高。アクティビスト(物言う株主)のアイカーン氏が同社株を9.91%保有したことを明らかにし、取締役会への参加の可能性について経営陣と協議を行ったと発表した。
バイオジェン<BIIB>が下落。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、売上高が予想を下回ったほか、1株利益も予想を大きく下回った。多発性硬化症治療薬の売上げが8%減少したことが響いたほか、以前開示したアルツハイマー薬「アデュヘルム」の関連費用が1株利益を0.35ドル押し下げた。
カナダのeコマースのショッピファイ<SHOP>が大幅安。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高は予想を上回った。総商品取扱額、総決済総額も予想を上回っている。好決算ではあったものの、株価は冴えない反応。昨年に同社株は2倍超上昇しており、今回の決算はウォール街の印象には残らなかったようだ。
アパレルのエクスプレス<EXPR>が40%超の急落。破産法適用申請の観測が伝わった。
オンライン旅行のトリップアドバイザー<TRIP>が大幅高。親会社のリバティ・トリップアドバイザー<LTRPA>の取締役会が身売りの可能性に関する協議を承認した。
*米消費者物価指数(CPI)(1月)22:30
結果 0.3%
予想 0.2% 前回 0.2%(0.3%から修正)(前月比)
結果 3.1%
予想 2.9% 前回 3.4%(前年比)
結果 0.4%
予想 0.2% 前回 0.3%(食品・エネルギー除くコア・前月比)
結果 3.9%
予想 3.7% 前回 3.9%(食品・エネルギー除くコア・前年比)
トリップアドバイザー<TRIP> 25.41(+3.04 +13.59%)
エクスプレス<EXPR> 2.13(-1.62 -43.20%)
ジェットブルー航空<JBLU> 6.96(+0.89 +14.58%)
バイオジェン<BIIB> 229.62(-15.12 -6.18%)
ショッピファイ<SHOP> 79.02(-10.10 -11.33%)
アップル<AAPL> 185.44(-1.71 -0.91%)
マイクロソフト<MSFT> 407.97(-7.29 -1.76%)
アマゾン<AMZN> 169.38(-2.96 -1.72%)
アルファベットC<GOOG> 146.77(-1.96 -1.32%)
テスラ<TSLA> 184.21(-3.92 -2.08%)
メタ<META> 464.92(-3.98 -0.85%)
AMD<AMD> 171.26(-0.65 -0.38%)
エヌビディア<NVDA> 726.00(+3.52 +0.49%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 38356.99(-440.39 -1.14%)
ナスダック 15722.50(-220.05 -1.38%)
CME日経平均先物 37855(大証終比:-275 -0.73%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅安。取引開始前に発表になった1月の米消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことで、米株式市場は売りが強まっている。米国債利回りも急上昇しており、IT・ハイテク株も利益確定売りが優勢となり、ナスダックは大幅安となっている。ダウ平均は一時500ドル超下落した。
米CPIは、総合指数が前年比3.1%、コア指数が3.9%と、伴に予想を上回った。また、コア指数の前月比は0.4%の上昇と過去8カ月で最も高い伸びとなり、ディスインフレへの道のりの険しさを浮き彫りにしている。また、FRBが注視しているとされる住居費を除くサービス業のインフレ、いわゆるスーパーコアも前月比0.8%の上昇と大幅な上昇となった。
市場の早期利下げ期待を正当化する内容ではなく、短期金融市場では3月利下げの可能性がほぼ無くなったほか、5月の可能性も40%以下に大きく後退。6月までなら80%程度、完全織り込みは7月以降にずれ込んでいる。
本日の米CPIはFRBのタカ派姿勢を裏付ける内容となったが、市場の織り込みは別にして、エコノミストの間では、夏以降から利下げを開始し、年内は0.25%ずつ3回の利下げにシナリオをシフトさせている模様。
米株式市場は高値警戒感が出ており、上値も重くなってきていた中で、この日の米CPIは利益確定売りのきかっけになっているようだ。
ジェットブルー航空<JBLU>が大幅高。アクティビスト(物言う株主)のアイカーン氏が同社株を9.91%保有したことを明らかにし、取締役会への参加の可能性について経営陣と協議を行ったと発表した。
バイオジェン<BIIB>が下落。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、売上高が予想を下回ったほか、1株利益も予想を大きく下回った。多発性硬化症治療薬の売上げが8%減少したことが響いたほか、以前開示したアルツハイマー薬「アデュヘルム」の関連費用が1株利益を0.35ドル押し下げた。
カナダのeコマースのショッピファイ<SHOP>が大幅安。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高は予想を上回った。総商品取扱額、総決済総額も予想を上回っている。好決算ではあったものの、株価は冴えない反応。昨年に同社株は2倍超上昇しており、今回の決算はウォール街の印象には残らなかったようだ。
アパレルのエクスプレス<EXPR>が40%超の急落。破産法適用申請の観測が伝わった。
オンライン旅行のトリップアドバイザー<TRIP>が大幅高。親会社のリバティ・トリップアドバイザー<LTRPA>の取締役会が身売りの可能性に関する協議を承認した。
*米消費者物価指数(CPI)(1月)22:30
結果 0.3%
予想 0.2% 前回 0.2%(0.3%から修正)(前月比)
結果 3.1%
予想 2.9% 前回 3.4%(前年比)
結果 0.4%
予想 0.2% 前回 0.3%(食品・エネルギー除くコア・前月比)
結果 3.9%
予想 3.7% 前回 3.9%(食品・エネルギー除くコア・前年比)
トリップアドバイザー<TRIP> 25.41(+3.04 +13.59%)
エクスプレス<EXPR> 2.13(-1.62 -43.20%)
ジェットブルー航空<JBLU> 6.96(+0.89 +14.58%)
バイオジェン<BIIB> 229.62(-15.12 -6.18%)
ショッピファイ<SHOP> 79.02(-10.10 -11.33%)
アップル<AAPL> 185.44(-1.71 -0.91%)
マイクロソフト<MSFT> 407.97(-7.29 -1.76%)
アマゾン<AMZN> 169.38(-2.96 -1.72%)
アルファベットC<GOOG> 146.77(-1.96 -1.32%)
テスラ<TSLA> 184.21(-3.92 -2.08%)
メタ<META> 464.92(-3.98 -0.85%)
AMD<AMD> 171.26(-0.65 -0.38%)
エヌビディア<NVDA> 726.00(+3.52 +0.49%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美