日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
6日の東京株式市場は売り買い交錯のなかも総じて利益確定の売りに押される展開となり、日経平均株価は3日ぶりに上昇一服となりそうだ。ただ、押し目買い需要は活発で下値抵抗力を発揮する公算が大きい。前日の欧州株市場は高安まちまちの展開だったが、米国株市場ではNYダウが3日ぶりに反落した。パウエルFRB議長が現地時間4日夜のテレビ番組のインタビューで利下げに対し慎重なコメントを出したことを受け、早期利下げ期待が後退し、NYダウは一時400ドルを上回る下げを見せる場面もあった。また、5日に発表された1月の米ISM非製造業景況感指数が市場コンセンサスを上回ったことで、米長期金利が上昇し株式市場に向かい風となっている。しかし、朝方の売りが一巡した後は戻り歩調となり、下げ渋る動きをみせている。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は取引終盤に小幅プラス圏に浮上する局面もあった。東京市場では海外投資家の買いや新NISA導入に伴う個人投資家のニューマネーの流入で上値指向の強い地合いが続いているが、日経平均ベースの騰落レシオ(25日移動平均)が140%台を超えるなど短期的には過熱感も拭えない。為替市場で円安基調にあることはポジティブ材料ながら、きょうは上値の重い展開が想定される。
5日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比274ドル30セント安の3万8380ドル12セントと3日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同31.277ポイント安の1万5597.677だった。
日程面では、きょうは12月の家計調査、12月の毎月勤労統計が朝方取引開始前に発表されるほか、午前取引時間中に1月の車名別新車販売、1月の軽自動車販売が開示される。海外では豪中銀の政策金利発表、12月のユーロ圏小売売上高など。なお、ニュージーランド市場、台湾市場は休場となる。
出所:
MINKABU PRESS