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【市況】株価指数先物【寄り前】 狭いレンジのなか、押し目狙いのロング対応


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 36340 -40 (-0.10%)
TOPIX先物 2555.0 -2.5 (-0.09%)
シカゴ日経平均先物 36335 -45
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 5日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。1月のISM非製造業総合景況指数は53.4と4カ月ぶりの高水準となり、市場予想(52.0程度)を上回った。早期の利下げ観測が後退し、米長期金利が上昇したことが重荷となった。また、米CBSニュースの番組「60ミニッツ」で1日に行ったパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のインタビューが放送され、「インフレ低下をデータで確認するのが賢明」との発言を受け、市場の想定より利下げペースが緩やかになるとの見方に向かわせた。S&P500業種別指数は、半導体・同製造装置、医薬品・バイオテクノロジー、テクノロジー・ハード・機器が上昇した一方で、自動車・同部品、素材、公益事業が下落した。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比45円安の3万6335円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比20円高の3万6400円で始まり、その後は下落に転じ3万6210円まで売られた。売り一巡後は3万6350円まで下げ幅を縮めたものの、米国市場の取引開始後には一時3万6110円まで売られた。ただし、3万6110円~3万6210円辺りでの底堅さが見られ、終盤にかけて3万6400円まで下げ幅を縮めており、3万6340円でナイトセッションの取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り優勢の展開になりそうだ。米国市場ではISM非製造業指数を受けて早期利上げ観測が後退する格好となったが、NYダウは最高値圏で推移するなかで利食いも入りやすい水準であり、下へのバイアスは強まらないだろう。日経225先物は3万6000円処での底堅さが意識される一方で、上値はボリンジャーバンドの+1σ(3万6520円)を抵抗とするトレンドを形成している。

 決算発表がピークを迎えてポジションを傾けてくる動きは限られ、短期売買が中心とみられるため、引き続き狭いレンジでの推移となりそうだ。そのため、3万6000円に接近する局面では、押し目狙いのロング対応に向かわせよう。オプション権利行使価格の3万6125円から3万6500円辺りのレンジを想定する。

 また、米国ではエヌビディア<NVDA>が4%を超える上昇で最高値を更新している。SOX指数も上昇したことで、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の支援材料になりそうだ。なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.22倍に低下した。14.20倍で推移する25日移動平均線を挟んでの推移だったが、同線を支持線とした底堅さが意識されるなか、NTロングでのスプレッド狙いを想定しておきたい。

 VIX指数は13.67(前日は13.85)に低下した。上向きで推移する25日線が支持線として機能するなか、一時14.53まで上昇し、上値抵抗線の75日線を上回る場面も見られた。ただし、その後は低下して25日線に接近しており、ショートサイドは厳しい状況と考えられる。

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