【市況】NY債券:米長期債相場は下落、米雇用統計改善で5月の利下げ確率は低下
2日の米国長期債相場は下落。米労働省がこの日発表した1月雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比+35.3万人と、市場予想を大幅に上回る伸びを記録したことが要因。債券利回りは全般的に上昇した。2023年11月と12月分の非農業部門雇用者数は合計で12.6万人増加。1月雇用統計の結果を受けて5月利下げの確率は低下。イールドカーブはフラットニング。
CMEのFedWatchツールによると、2日時点で3月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が5.00-5.25%以下となる確率は21%程度。5月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が5.00-5.25%以下となる確率は73%程度。10年債利回りは3.875%近辺で取引を開始し、一時4.052%近辺まで上昇し、取引終了時点にかけて4.022%近辺で推移した。
イールドカーブはフラットニング気配。2年-10年は-34.60bp近辺、2-30年は-14.70bp近辺で引けた。2年債利回りは4.37%(前日比:+16bp)、10年債利回りは4.02%(前日比+14bp)、30年債利回りは、4.22%(前日比:+10bp)で取引を終えた。
《MK》
提供:フィスコ