【市況】ダウ平均は反発も上値重い 信用不安も指摘される=米国株序盤
NY株式1日(NY時間11:59)(日本時間01:59)
ダウ平均 38261.07(+110.77 +0.29%)
ナスダック 15248.04(+84.03 +0.55%)
CME日経平均先物 35890(大証終比:-30 -0.08%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は反発している一方、伸び悩む展開も見られた。パウエルFRB議長の会見を受けた前日の下げは一旦落ち着いているものの、米株式市場は次第に上値が重くなって来ている印象もある。米国債利回りが本日も急低下しているが、明日の米雇用統計への警戒感の一方で、金融システムへの不安も出ている模様。
前日急落していた地銀のニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)が本日も大幅安となっていることが不安感を強めているとの指摘が出ている。前日は決算が予想外の赤字となり、減配も発表したことで急落していた。本日は一旦反発して始まったものの、上げを維持できずに再び急落。商業不動産を巡る貸倒引当金を想定以上に計上したことが信用不安を高めており、問題債権には2件のコープ式物件とオフィス物件向けが含まれる。
米国では以前から、商業不動産はリスクとして意識されており、今回の決算は次の波乱の予兆と、信用不安への懸念が投資家の間で出ているようだ。本日は大手銀も下落している。
一方、本日も引け後にアップル<AAPL>、アマゾン<AMZN>、メタ<META>といったマグニフィフィセント7企業の決算が予定されている。既に発表になっているIT・ハイテク大手の決算は、好調な内容ではあるものの、株価は冴えない反応を示している。事前に高めていた期待を満足させるほどの好調さではないとの判断のようだ。引け後のマグニフィフィセント7企業も同様の反応になるのか注目される。
パウエルFRB議長は前日のFOMC後の会見で、市場の3月利下げ開始の期待を明確に否定して来た。市場の3月利下げ期待はさすがに行き過ぎとも見られ、FRBがけん制して来ることは事前に予想されていたことではある。ただ、市場は3月の利下げこそ後退させているものの、早期利下げ期待は温存しており、5月まで利下げ期待を95%程度の確率で織り込んでいる。
メルク<MRK>が上昇。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、売上高が予想を上回ったほか、1株利益は予想外の黒字となった。主力薬の抗がん剤キイトルーダが好調だった。また、通期の売上高は予想範囲内の見通しを示した。
携帯用半導体のクアルコム<QCOM>が下落。好決算で株価は時間外で一旦上昇していたものの、買い一巡後は下げに転じている。前日はIT・ハイテク株が幅広く売られていた中で、同社株は決算への期待から上昇していた。その反動が出ている可能性もありそうだ。また、高水準の在庫に懸念を示していたことも圧迫している模様。
保険のメットライフ<MET>が下落。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、経常収益は予想を上回ったものの、1株利益が予想を下回った。正味投資損失は1億7400万ドルで、これは主にポートフォリオの通常の取引活動によるものだと説明している。
メルク<MRK> 124.69(+3.91 +3.24%)
クアルコム<QCOM> 142.36(-6.15 -4.14%)
メットライフ<MET> 65.12(-4.20 -6.06%)
NYCB<NYCB> 5.70(-0.77 -11.90%)
JPモルガン<JPM> 172.88(-1.48 -0.85%)
シティグループ<C> 55.57(-0.60 -1.07%)
バンカメ<BAC> 33.27(-0.75 -2.19%)
ウェルズ・ファーゴ<WFC> 48.36(-1.48 -2.96%)
ゴールドマン<GS> 381.78(-2.23 -0.58%)
モルガン・スタンレー<MS> 86.32(-0.92 -1.05%)
アップル<AAPL> 185.65(+1.25 +0.68%)
マイクロソフト<MSFT> 403.73(+6.15 +1.55%)
アマゾン<AMZN> 157.26(+2.06 +1.33%)
アルファベットC<GOOG> 142.80(+1.00 +0.70%)
テスラ<TSLA> 185.68(-1.61 -0.86%)
メタ・プラットフォームズ<META> 395.34(+5.20 +1.33%)
AMD<AMD> 168.13(+0.44 +0.26%)
エヌビディア<NVDA> 621.34(+6.07 +0.99%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 38261.07(+110.77 +0.29%)
ナスダック 15248.04(+84.03 +0.55%)
CME日経平均先物 35890(大証終比:-30 -0.08%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は反発している一方、伸び悩む展開も見られた。パウエルFRB議長の会見を受けた前日の下げは一旦落ち着いているものの、米株式市場は次第に上値が重くなって来ている印象もある。米国債利回りが本日も急低下しているが、明日の米雇用統計への警戒感の一方で、金融システムへの不安も出ている模様。
前日急落していた地銀のニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)が本日も大幅安となっていることが不安感を強めているとの指摘が出ている。前日は決算が予想外の赤字となり、減配も発表したことで急落していた。本日は一旦反発して始まったものの、上げを維持できずに再び急落。商業不動産を巡る貸倒引当金を想定以上に計上したことが信用不安を高めており、問題債権には2件のコープ式物件とオフィス物件向けが含まれる。
米国では以前から、商業不動産はリスクとして意識されており、今回の決算は次の波乱の予兆と、信用不安への懸念が投資家の間で出ているようだ。本日は大手銀も下落している。
一方、本日も引け後にアップル<AAPL>、アマゾン<AMZN>、メタ<META>といったマグニフィフィセント7企業の決算が予定されている。既に発表になっているIT・ハイテク大手の決算は、好調な内容ではあるものの、株価は冴えない反応を示している。事前に高めていた期待を満足させるほどの好調さではないとの判断のようだ。引け後のマグニフィフィセント7企業も同様の反応になるのか注目される。
パウエルFRB議長は前日のFOMC後の会見で、市場の3月利下げ開始の期待を明確に否定して来た。市場の3月利下げ期待はさすがに行き過ぎとも見られ、FRBがけん制して来ることは事前に予想されていたことではある。ただ、市場は3月の利下げこそ後退させているものの、早期利下げ期待は温存しており、5月まで利下げ期待を95%程度の確率で織り込んでいる。
メルク<MRK>が上昇。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、売上高が予想を上回ったほか、1株利益は予想外の黒字となった。主力薬の抗がん剤キイトルーダが好調だった。また、通期の売上高は予想範囲内の見通しを示した。
携帯用半導体のクアルコム<QCOM>が下落。好決算で株価は時間外で一旦上昇していたものの、買い一巡後は下げに転じている。前日はIT・ハイテク株が幅広く売られていた中で、同社株は決算への期待から上昇していた。その反動が出ている可能性もありそうだ。また、高水準の在庫に懸念を示していたことも圧迫している模様。
保険のメットライフ<MET>が下落。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、経常収益は予想を上回ったものの、1株利益が予想を下回った。正味投資損失は1億7400万ドルで、これは主にポートフォリオの通常の取引活動によるものだと説明している。
メルク<MRK> 124.69(+3.91 +3.24%)
クアルコム<QCOM> 142.36(-6.15 -4.14%)
メットライフ<MET> 65.12(-4.20 -6.06%)
NYCB<NYCB> 5.70(-0.77 -11.90%)
JPモルガン<JPM> 172.88(-1.48 -0.85%)
シティグループ<C> 55.57(-0.60 -1.07%)
バンカメ<BAC> 33.27(-0.75 -2.19%)
ウェルズ・ファーゴ<WFC> 48.36(-1.48 -2.96%)
ゴールドマン<GS> 381.78(-2.23 -0.58%)
モルガン・スタンレー<MS> 86.32(-0.92 -1.05%)
アップル<AAPL> 185.65(+1.25 +0.68%)
マイクロソフト<MSFT> 403.73(+6.15 +1.55%)
アマゾン<AMZN> 157.26(+2.06 +1.33%)
アルファベットC<GOOG> 142.80(+1.00 +0.70%)
テスラ<TSLA> 185.68(-1.61 -0.86%)
メタ・プラットフォームズ<META> 395.34(+5.20 +1.33%)
AMD<AMD> 168.13(+0.44 +0.26%)
エヌビディア<NVDA> 621.34(+6.07 +0.99%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美