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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):きんでん、野村、JR東日本

きんでん <日足> 「株探」多機能チャートより
■きんでん <1944>  2,635円  +168.5 円 (+6.8%)  本日終値
 きんでん<1944>が急反発し、上場来高値を更新した。1月31日の取引終了後、24年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、配当予想の増額修正と自社株買いの実施を発表した。中期的な株主還元方針も示しており、評価されたようだ。24年3月期の年間配当予想は、従来の見通しから20円増額し60円(前期比20円増配)に見直した。自社株買いは取得総数450万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.23%)、取得総額80億円を上限とし、12月31日までを取得期間とする。更に、24年2月29日に250万株の自己株消却を行う。中期経営計画における成長投資と企業価値向上への取り組みについても開示した。23~26年度の中計期間中の総額において配当性向40%、総還元性向50~60%を目安に株主還元を強化する。政策保有株式数も縮減する。4~12月期の売上高は前年同期比6.1%増の4271億1200万円、最終利益は同59.4%増の175億8500万円だった。

■日本空調サービス <4658>  925円  +56 円 (+6.4%)  本日終値
 31日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が56%増益で着地・10-12月期も57%増益」が好感された。
 日本空調サービス <4658> [東証P] が1月31日大引け後(16:30)に決算を発表。24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比56.2%増の25.6億円に拡大し、通期計画の31億円に対する進捗率は82.7%に達し、5年平均の64.8%も上回った。
  ⇒⇒日本空調サービスの詳しい業績推移表を見る

■アイチコーポレーション <6345>  1,183円  +69 円 (+6.2%)  本日終値
 31日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は40%増益、今期配当を2円増額修正」が好感された。
 アイチコーポレーション <6345> [東証P] が1月31日大引け後(15:40)に決算を発表。24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比11.2%増の46.6億円に伸びたが、通期計画の80.5億円に対する進捗率は58.0%にとどまり、5年平均の60.4%も下回った。同時に、今期の年間配当を従来計画の38円→40円(前期は36円)に増額修正した。
  ⇒⇒アイチコーポレーションの詳しい業績推移表を見る

■FPG <7148>  1,807円  +104 円 (+6.1%)  本日終値
 31日に決算を発表。「10-12月期(1Q)経常は22%増益で着地」が好感された。
 FPG <7148> [東証P] が1月31日大引け後(16:30)に決算を発表。24年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益は前年同期比21.9%増の85.9億円に伸び、10-3月期(上期)計画の95億円に対する進捗率は90.5%に達し、5年平均の41.5%も上回った。
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■メイテックG <9744>  3,100円  +164.5 円 (+5.6%)  本日終値
 メイテックグループホールディングス<9744>が後場に上げ幅を拡大。3000円の大台に乗せ、上場来高値を更新した。1日午前11時半に24年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比7.7%増の954億9700万円、経常利益は同15.2%増の143億3500万円となった。経常利益の通期計画に対する進捗率は82%に上り、業績の上振れを期待した買いが入ったようだ。4~12月期はエンジニア社員数の増加と配属促進により、稼働人員が増えて稼働率も向上。収益拡大に寄与した。

■TDK <6762>  7,850円  +408 円 (+5.5%)  本日終値
 31日に決算を発表。「今期最終を一転5%増益に上方修正」が好感された。
 TDK <6762> [東証P] が1月31日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終利益は前年同期比12.7%減の1194億円に減った。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の1050億円→1200億円(前期は1141億円)に14.3%上方修正し、一転して5.1%増益見通しとなった。
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■中国塗料 <4617>  1,991円  +100 円 (+5.3%)  本日終値
 31日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が3.6倍増益で着地・10-12月期も2.2倍増益」が好感された。
 中国塗料 <4617> [東証P] が1月31日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比3.6倍の100億円に急拡大し、通期計画の115億円に対する進捗率は87.5%に達したものの、5年平均の89.7%を下回った。
  ⇒⇒中国塗料の詳しい業績推移表を見る

■さくらインターネット <3778>  3,810円  +190 円 (+5.3%)  本日終値
 さくらインターネット<3778>が急伸。31日の取引終了後に発表した24年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算は、売上高が前年同期比4.1%増の156億5800万円、経常利益は同48.1%減の3億1900万円だった。2ケタの経常減益となったことをネガティブ視した売りが先行したものの、政府・地方自治体システムの共同基盤となる「ガバメントクラウド(政府クラウド)」の提供事業者に選定されていることもあって中期的な成長期待は高く、押し目買いが集まった。4~12月期はクラウドサービスの売り上げが順調に増加した。一方、人材採用やマーケティング強化などの積極的な実施が利益の圧迫要因となった。あわせて同社は、北海道石狩市にある石狩データセンターへの追加投資も発表した。

■野村ホールディングス <8604>  808.8円  +39.6 円 (+5.2%)  本日終値
 野村ホールディングス<8604>が急伸。800円台に乗せて2015年8月以来の高値圏で推移している。1月31日の取引終了後、24年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、取得総数1億2500万株(発行済み株式総数の4.0%)、取得総額1000億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。大規模な自社株買いにより株式需給が引き締まるとの見方が広がった。4~12月期の最終利益は前年同期比27.8%増の1091億1300万円だった。相場環境が良好ななか、営業部門ではフロー収入、ストック収入が大きく伸びた。自社株の取得期間は2月16日から9月30日で、四半期決算発表日の翌営業日から10営業日の間は取得を行わない。

■JR東日本 <9020>  8,797円  +356 円 (+4.2%)  本日終値
 JR東日本<9020>が続騰し、昨年来高値を更新した。1月31日の取引終了後、24年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。最終利益の見通しを1370億円から1650億円(前期比66.3%増)に引き上げた。期末配当予想はこれまでの計画から15円増額して70円とする。また、24年3月31日を基準日として同年4月1日付で1株を3株に分割するとともに、来年以降の長期保有株主優待制度の変更も発表しており、好感されたようだ。今期の売上高予想は2兆6960億円から2兆7120億円(同12.7%増)に見直した。新幹線など旅客輸送量が当初の想定を上回るなか、運輸事業の収益計画を引き上げた。年間配当予想は125円(同25円増配)となる。4~12月期の売上高は前年同期比15.9%増の2兆10億2200万円、最終利益が同2.6倍の1852億3200万円だった。加えて同社は、25年3月31日を基準日とする新たな株主優待制度から、株主優待割引券を追加で1枚発行する長期保有株主向け優待制度の継続保有期間を「3年以上」から「2年以上」に変更する。

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