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【市況】【↑】日経平均 大引け| 反発、円安を追い風に3万6000円台回復 (1月29日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  35814.29
高値  36186.87(12:50)
安値  35813.77(09:03)
大引け 36026.94(前日比 +275.87 、 +0.77% )

売買高  13億7660万株 (東証プライム概算)
売買代金  3兆9033億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反発、朝方から買い優勢の地合いに
 2.前週末の欧米株堅調でリバウンド狙いの買いが優勢
 3.円安を追い風に日経平均は終値で3万6000円台回復
 4.トヨタやメガバンクなどが買われ、全体相場を牽引
 5.値上がり銘柄数が8割強も売買代金は4兆円に届かず

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは前日比60ドル高と小幅に続伸した。インフレ鈍化を示す米経済指標を好感し買いが優勢となった。

 週明けの東京市場では、自動車株や金融株などを中心に終始買い優勢の展開となり、日経平均株価は終値で3万6000円台を回復した。

 29日の東京市場は、買いの勢いが勝る地合いだった。前週末の欧州株市場が総じて高く、ドイツに続きフランスの主要株価指数も最高値を更新。米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は7日ぶりに反落したものの、NYダウが連日の過去最高値更新と強調展開を続けたことから市場センチメントが改善した。東京市場では前週末に日経平均が先物主導で売り込まれ500円近い下落で取引を終えており、その反動から買い戻しが進んだ。外国為替市場で円安方向に振れたことも輸出セクターを中心に追い風となった。個別株を見てもプライム市場の値上がり銘柄数が1300を上回り全体の81%の銘柄が上昇する買い気の強い相場だったが、売買代金は7日ぶりに4兆円台を割り込んでいる。

 個別では、トヨタ自動車<7203>が商いを伴い買われたほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも物色人気。川崎汽船<9107>など海運株も堅調。ソニーグループ<6758>、任天堂<7974>が上値指向、ディスコ<6146>も上昇した。三菱重工業<7011>が買いを集め、霞ヶ関キャピタル<3498>も大きく上値を追った。KLab<3656>がストップ高となり、カゴメ<2811>、CIJ<4826>なども出来高を急増させ値を飛ばした。
 半面、売買代金で断トツのレーザーテック<6920>が値を下げ、ルネサスエレクトロニクス<6723>も下値を探った。信越化学工業<4063>、ソシオネクスト<6526>が冴えず、豊田自動織機<6201>も軟調。このほか楽天グループ<4755>の下げが目立った。JCRファーマ<4552>が大幅安となり、日立建機<6305>、SGホールディングス<9143>なども下落した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、日東電 <6988>、トヨタ <7203>、ホンダ <7267>、ソニーG <6758>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約81円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は信越化 <4063>、レーザーテク <6920>、日立建機 <6305>、トレンド <4704>、エムスリー <2413>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約35円。

 東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)輸送用機器、(4)鉄鋼、(5)証券商品先物。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)パルプ・紙、(2)金属製品、(3)情報・通信業、(4)サービス業、(5)化学。

■個別材料株

△カゴメ <2811> [東証P]
 米インゴマー社へ追加出資し連結子会社化へ。
△UFHD <4235> [東証S]
 前期最終を24%上方修正、配当も8円増額。
△環境管理 <4657> [東証S]
 第2四半期営業損益は200万円の黒字に浮上。
△QPS研究所 <5595> [東証G]
 決算説明会の内容受け黒字化期待高まる。
△エムケー精工 <5906> [東証S]
 4-12月期営業利益が通期計画大幅超過。
△静甲 <6286> [東証S]
 今期は一転最終増益の見通し。
△アルゴグラフ <7595> [東証P]
 今期業績予想と配当計画の大幅上乗せ。
△シンシア <7782> [東証S]
 23年12月期業績は計画上振れ。
△マミヤOP <7991> [東証S]
 24年3月期配当予想を増額修正。
△植松商会 <9914> [東証S]
 24年3月期業績予想と期末一括配当計画を上方修正。

▼日本興業 <5279> [東証S]
 第3四半期営業益12%減で通期計画進捗率36%。
▼ムラキ <7477> [東証S]
 4-12月期(3Q累計)経常は5%減益。

 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)KLab <3656>、(2)カゴメ <2811>、(3)CIJ <4826>、(4)アルゴグラフ <7595>、(5)円谷フィHD <2767>、(6)日証金 <8511>、(7)東洋エンジ <6330>、(8)中国塗 <4617>、(9)霞ヶ関C <3498>、(10)アジアパイル <5288>。
 値下がり率上位10傑は(1)JCRファ <4552>、(2)楽天グループ <4755>、(3)豊田織 <6201>、(4)日立建機 <6305>、(5)SGHD <9143>、(6)エンプラス <6961>、(7)ポールHD <3657>、(8)日置電機 <6866>、(9)さくらネット <3778>、(10)リログループ <8876>。

【大引け】

 日経平均は前日比275.87円(0.77%)高の3万6026.94円。TOPIXは前日比31.83(1.27%)高の2529.48。出来高は概算で13億7660万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1345、値下がり銘柄数は277となった。東証グロース250指数は710.57ポイント(3.55ポイント安)。

[2024年1月29日]


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