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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):未来工業、サンバイオ、霞ヶ関C

未来工業 <日足> 「株探」多機能チャートより
■未来工業 <7931>  4,325円  +700 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位
 未来工業<7931>がストップ高。25日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を434億7700万円から440億7900万円(前期比11.4%増)へ、営業利益を59億1100万円から66億1400万円(同63.5%増)へ、純利益を41億1200万円から46億1400万円(同68.3%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を64円から84円へ引き上げ年間配当予想を134円(前期50円)としたことが好感された。電材及び管材事業で第1四半期から実施を始めた価格改定が想定を上回って進捗したことに加えて、配線器具事業の価格改定が第3四半期から浸透しだしたことなどが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(23年3月21日~12月20日)決算は、売上高340億7100万円(前年同期比13.4%増)、営業利益57億900万円(同74.1%増)、純利益39億8000万円(同78.0%増)だった。

■サンバイオ <4592>  571円  +50 円 (+9.6%)  本日終値
 サンバイオ<4592>が続急伸。25日の取引終了後、開発中の「SB623」の慢性期外傷性脳損傷プログラムについて、2月5日に開催予定の薬事・食品衛生審議会再生医療等製品・生物由来技術部会の議題に含まれなかったことを踏まえ、引き続き3月までの承認取得を目指すと発表。承認取得への前向きな姿勢が評価されたようだ。

■霞ヶ関キャピタル <3498>  11,650円  +990 円 (+9.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 霞ヶ関キャピタル<3498>が急騰し、上場来高値を更新した。25日の取引終了後、レオス・キャピタルワークス<7330>が霞ヶ関Cの株式を買い増していたことが明らかとなり、思惑視されたようだ。財務省に提出された変更報告書によると、レオスの保有割合は8.19%から10.05%に上昇した。報告義務発生日は1月18日。保有目的は「投資一任契約」及び「投資信託委託契約」に基づく純投資としている。

■HIOKI <6866>  6,890円  +540 円 (+8.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 HIOKI<6866>は大幅高。25日取引終了後に24年12月期連結業績予想を発表し、売上高を前期比7.3%増の420億円、営業利益を同9.4%増の87億円と前期に続き過去最高となる見通しを示した。配当予想も前期比20円増の200円を見込んでおり、これを好感した買いが集まった。同時に発表した23年12月期決算は、売上高が前の期比13.9%増の391億5400万円、営業利益が同12.5%増の79億5500万円だった。バッテリー市場やデバイス市場で計測器需要の落ち込みがあったものの、脱炭素化に向けた世界各国の取り組みを受けてエネルギー市場関連の需要が引き続き高い状態で推移した。

■小松ウオール工業 <7949>  3,440円  +260 円 (+8.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 小松ウオール工業<7949>が5連騰し、上場来高値を連日で更新。25日の取引終了後に発表した第3四半期累計(23年4~12月)単独決算が、売上高313億5800万円(前年同期比20.0%増)、営業利益26億500万円(同2.5倍)、純利益18億5000万円(同2.6倍)と大幅増収増益となったことが好感された。首都圏を中心とした旺盛なオフィス需要を背景に、特にオフィス向けの可動間仕切が順調に伸びたほか、学校・体育施設、福祉・厚生施設、工場向けも好調に推移した。また、軽量ドアやトイレブースで行った価格引き上げが浸透したことも寄与した。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高415億円(前期比9.9%増)、営業利益34億円(同47.4%増)、純利益23億2000万円(同42.5%増)の従来見通しを据え置いている。

■キムラユニティー <9368>  1,562円  +86 円 (+5.8%)  本日終値
 キムラユニティー<9368>が大幅高で7連騰となり、上場来高値を連日で更新。25日の取引終了後、24年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比3.0%増の453億3400万円、経常利益は同23.1%増の38億4100万円となった。経常利益の通期計画に対する進捗率は91%に上り、業績の上振れを期待した買いが株価を押し上げたようだ。主力の物流サービス事業では国内とともに中国子会社における受注量が増加した。自動車サービス事業においては車両販売台数の増加やカー用品販売での収益改善効果もあって、両事業の営業利益は2ケタの増加となった。

■松竹 <9601>  10,035円  +419 円 (+4.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位
 松竹<9601>が続伸。25日の取引終了後、TBSホールディングス<9401>と資本・業務提携すると発表。アニメ・映像IP開発やコンテンツの共同製作を主軸として、さまざまな施策に取り組む。アニメシアターや専用イベントホール事業の運営、赤坂エンタテインメント・シティと東銀座再開発の提携や新規協業なども検討していく。松竹はTBSHD株を100万株(発行済み株数の0.59%)、TBSHDは松竹株を31万4000株(同2.26%)取得する。

■楽天グループ <4755>  684.7円  +23.2 円 (+3.5%)  本日終値
 楽天グループ<4755>は3日続伸。同社は26日、海外市場において2027年満期の米ドル建てシニア債を発行するとともに、24年満期の米ドル建てシニア債の公開買い付けと、24年以降に償還期限が到来する円建てシニア債の買い入れについて発表した。巨額の社債償還を控えている同社だが、今回の社債発行の発表を受けて、資金を手当てする目的の公募増資に対する懸念が後退したとの受け止めが広がり、買いを誘う要因となったようだ。

■ディップ <2379>  2,603円  +64 円 (+2.5%)  本日終値
 ディップ<2379>が続伸。25日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、好材料視された。上限を150万株(発行済み株数の2.61%)、または30億円としており、取得期間は1月26日から5月31日まで。資本効率の向上及び経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にするとともに、1株当たりの株主価値を高め、株主への利益還元を充実させるのが目的としている。

■ステップ <9795>  1,987円  +31 円 (+1.6%)  本日終値
 ステップ<9795>が続伸。25日の取引終了後、24年9月期第1四半期(10~12月)の単体決算を発表。経常利益は前年同期比3.9%増の14億7500万円となった。中間期の計画に対する進捗率は73%と順調な滑り出しとなっており、業績の上振れを期待した買いが株価の支えとなったようだ。10~12月期の売上高は同4.8%増の41億1800万円となった。同社は神奈川県西部で学習塾を展開する。10~12月期の塾生総数は期中平均で3万3798人と前年同期比2.9%増となった。

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