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【市況】株価指数先物【寄り前】 タイミングとしては押し目狙いのロング対応


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 36050 -170 (-0.46%)
TOPIX先物 2523.5 -7.0 (-0.27%) 
シカゴ日経平均先物 36040 -180
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 25日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。2023年10-12月の米実質国内総生産(GDP)速報値は、前期比で年率3.3%増となり、市場予想(2.0%増程度)を上回った。米金融当局が重視するPCEコア価格指数の伸びは予想と一致しており、米経済のソフトランディング(軟着陸)への期待から買いが広がった。24日取引終了後に10-12月期決算を発表したIBM<IBM>は、法人向けAI「ワトソンX」の需要が拡大したことを背景に売上高と1株利益が予想を上回り、9%を超える上昇でNYダウを押し上げた。S&P500業種別指数は、エネルギー、電気通信サービス、家庭用品・パーソナル用品が上昇した一方で、自動車・同部品、ヘルスケア機器・サービス、保険が下落した。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比180円安の3万6040円だった。日経225先物(3月限)は日中比10円安の3万6210円で始まり、寄り付きを高値にジリ安基調が継続。米国市場の取引開始後は3万6050円~3万6150円辺りで推移していたが、終盤にかけて一時3万5990円と節目の3万6000円を下回る場面も見られ、3万6050円でナイトセッションの取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り優勢の相場展開になりそうだ。日経225先物は日中取引で一時3万5880円まで売られた後は下落幅を縮めていたが、ナイトセッションで3万5990円と節目の3万6000円を下回る場面も見られたことで、3万6000円水準での攻防になりそうだ。

 日経225先物は上向きで推移するボリンジャーバンドの+1σと+2σとのレンジ推移を継続するなか、+1σは3万5950円辺りに位置している。短期的には+1σ割れを狙ったショートを仕掛けてくる動きが入りやすいものの、決算発表が本格化するなかで積極的な売買は手控えられることで、+1σ割れではその後のリバウンド狙いのスタンスとなろう。足もとで調整を継続しているものの、+1σと+2σとのレンジ推移のなか、タイミングとしては押し目狙いのロングとなる。そのため、オプション権利行使価格の3万6000円での攻防を意識しつつ、権利行使価格の3万5875円から3万6375円辺りのレンジを想定する。

 VIX指数は13.45(前日は13.14)に上昇した。再び13.22辺りに位置している25日移動平均線を上回ってきた。ボトム圏での推移であり、リスク回避に向かわせることはないだろうが、米決算発表が本格化しているなかにおいて、やや慎重にさせそうだ。引き続き米ハイテク企業の決算を見極めたいところだろう。

 なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.31倍に低下した。一時14.26倍まで下げ、14.30倍辺りで推移する25日移動平均線を下回る場面も見られた。終値では+1σを上回っており、日経225先物同様、+1σ水準での底堅さがみられるかが注目される。目先的には14.30倍辺りで推移している25日線までの調整を想定しつつも、年初からの上昇に対するリバランスの動きであり、昨年6月に付けた14.69倍を意識したトレンドは継続している。

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