米株
【市況】ダウ平均は４日ぶり反発 ＩＴ・ハイテク株に買い戻しが強まる＝米国株概況
NY株式18日（NY時間16:22）（日本時間06:22）
ダウ平均 37468.61（+201.94 +0.54%）
S＆P500 4780.94（+41.73 +0.88%）
ナスダック 15055.65（+200.03 +1.35%）
CME日経平均先物 36075（大証終比：+485 +1.34%）
きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は４日ぶりに反発。取引開始前に発表になった米新規失業保険申請件数が米労働市場の底堅さを示したことから、ダウ平均は下落して始まった。ただ、下げが一巡すると下げ渋る動きが出て、後半にはプラスに転じている。
半導体関連を中心にＩＴ・ハイテク株に買い戻しが強まったことが下値をサポートした。台湾のＴＳＭＣとエヌビディア<NVDA>が今四半期は底堅い成長を予想していると述べたことが材料視された模様。
また、今週に入って下げが続いていたアップル<AAPL>が反発したこともサポートしたようだ。アナリストが同社の投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価も前日終値よりも２３％高い２２５ドルに引き上げた。
ボーイング<BA>が続伸したこともダウ平均をサポート。インドの新興航空会社であるアカサ航空から１５０機のＭＡＸジェット機の受注を獲得した。約２週間前にアラスカ航空の機体の一部が吹き飛ばされて以来、同社にとっては朗報となっている。
市場はＦＲＢの利下げ期待を後退させ、米株式市場の利益確定売りを誘発している。前日の短期金融市場では３月までの利上げ開始の確率を５０％近くまで低下させていたが、本日は５７％付近まで戻している状況。そのような中で、米株式市場は高値警戒感を強めてはいるものの、下押す気配までは出ていない。
ただ、警戒感は根強い。「第４四半期を見ると、パフォーマンスの多くは追撃、追撃、追撃だった。ただ、いま人々は本当にこの水準で所有して良いのだろうか。金利が上昇に転じれば、弱気の売りが殺到することになると迷い始めている」との声が出ている。
一方、楽観的な見方も少なくないようだ。「今年中に利下げが実施されるため、株式市場の中期的な見通しは依然としてポジティブ。利下げが始まれば、投資家は現金保有を減らしてリスク資産に戻るだろうから、利下げのタイミングはあまり関係ない」といった声も聞かれる。
ヘルスケアのヒューマナ<HUM>が大幅安。取引開始前にガイダンスの修正を公表し、第４四半期の医療費が予想を上回ったとして、２３年度の通期１株利益を下方修正した。１株利益は２６．０９ドルを見込み、従来の２８．２５ドル以上から下方修正している。同社はまた、現在の傾向が続けば、２４年度の見通しにも影響が出ると述べた。
米住宅建設のＭＤＣ<MDC>が大幅高。積水ハウスが買収することで合意した。すべて現金での買収で１株６３ドルでの買収となる。前日終値よりも１９％高い水準。
燃料電池のプラグ・パワー<PLUG>が大幅続落。最大１０億ドルのアット・ザ・マーケット（ＡＴＭ）オファリング方式での増資計画を発表した。この方式は幹事証券が市場で直接、段階的かつ適宜に新株を売却する方式。
クレジットカードなど決済サービスを手掛けるディスカバー・ファイナンシャル<DFS>が下落。前日引け後に１０－１２月期決算（第４四半期）を発表し、１株利益が予想を大きく下回った。コンプライアンスとリスク管理コストが影響し６２％の減益となった。
スピリット航空<SAVE>が一時４ドル近くまで急落。同社がジェットブルー航空による買収契約の破綻を受け、財務上の問題に対処するため、事業再編の選択肢を模索していると伝わった。
金融のキーコープ<KEY>が下落。取引開始前に１０－１２月期（第４四半期）決算を発表し、１株利益が予想を大きく下回ったことが嫌気されている。２４年度の通期見通しでも純受取利息（ＮＩＩ）は２－５％の減少を見込んだ。
カジノのシーザーズ・エンターテインメント<CZR>が上昇。取引開始前に暫定決算を公表し、予想を下回る冴えない決算を公表していたが、アナリストは「今回の予想を下回る暫定決算は一過性のものと見ており、テーブル・ホールドが予想を下回ったことや工事中断が業績に圧迫した」と述べていた。
ビットコインのマイニングなどを手掛けるハット８<HUT>が大幅安。空売りで知られるＪキャピタルが同社株をショートしているとするレポートを発表した。
石炭のピーボディ・エナジー<BTU>が上昇。Ｓ＆Ｐダウ・ジョーンズ・インディシズが、Ｓ＆Ｐ中型株４００に移行するｅｌｆビューティー<ELF>に代わり、同社をＳ＆Ｐ小型株６００の算出銘柄に加えると発表した。１月２３日から反映される。
医薬品のノボキュア<NVCR>が大幅高。ＦＤＡが同社の非小細胞肺がん治療薬の申請を受理したと発表した。
ディスカバーＦ<DFS> 97.00（-11.74 -10.80%）
ヒューマナ<HUM> 411.98（-35.78 -7.99%）
ＭＤＣ<MDC> 62.84（+9.75 +18.37%）
ボーイング<BA> 211.61（+8.55 +4.21%）
プラグ・パワー<PLUG> 2.42（-0.32 -11.52%）
スピリット航空<SAVE> 5.70（-0.44 -7.17%）
キーコープ<KEY> 13.20（-0.64 -4.62%）
シーザーズ<CZR> 46.53（+2.34 +5.30%）
ハット８<HUT> 7.12（-2.16 -23.28%）
ピーボディ・エナジー<BTU> 25.43（+2.16 +9.28%）
ノボキュア<NVCR> 14.50（+2.08 +16.75%）
アップル<AAPL> 188.63（+5.95 +3.26%）
マイクロソフト<MSFT> 393.87（+4.40 +1.13%）
アマゾン<AMZN> 153.50（+1.79 +1.18%）
アルファベットC<GOOG> 144.99（+2.10 +1.47%）
テスラ<TSLA> 211.88（-3.67 -1.70%）
メタ・プラットフォームズ<META> 376.13（+7.76 +2.11%）
ＡＭＤ<AMD> 162.67（+2.50 +1.56%）
エヌビディア<NVDA> 571.07（+10.54 +1.88%）
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 37468.61（+201.94 +0.54%）
S＆P500 4780.94（+41.73 +0.88%）
ナスダック 15055.65（+200.03 +1.35%）
CME日経平均先物 36075（大証終比：+485 +1.34%）
きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は４日ぶりに反発。取引開始前に発表になった米新規失業保険申請件数が米労働市場の底堅さを示したことから、ダウ平均は下落して始まった。ただ、下げが一巡すると下げ渋る動きが出て、後半にはプラスに転じている。
半導体関連を中心にＩＴ・ハイテク株に買い戻しが強まったことが下値をサポートした。台湾のＴＳＭＣとエヌビディア<NVDA>が今四半期は底堅い成長を予想していると述べたことが材料視された模様。
また、今週に入って下げが続いていたアップル<AAPL>が反発したこともサポートしたようだ。アナリストが同社の投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価も前日終値よりも２３％高い２２５ドルに引き上げた。
ボーイング<BA>が続伸したこともダウ平均をサポート。インドの新興航空会社であるアカサ航空から１５０機のＭＡＸジェット機の受注を獲得した。約２週間前にアラスカ航空の機体の一部が吹き飛ばされて以来、同社にとっては朗報となっている。
市場はＦＲＢの利下げ期待を後退させ、米株式市場の利益確定売りを誘発している。前日の短期金融市場では３月までの利上げ開始の確率を５０％近くまで低下させていたが、本日は５７％付近まで戻している状況。そのような中で、米株式市場は高値警戒感を強めてはいるものの、下押す気配までは出ていない。
ただ、警戒感は根強い。「第４四半期を見ると、パフォーマンスの多くは追撃、追撃、追撃だった。ただ、いま人々は本当にこの水準で所有して良いのだろうか。金利が上昇に転じれば、弱気の売りが殺到することになると迷い始めている」との声が出ている。
一方、楽観的な見方も少なくないようだ。「今年中に利下げが実施されるため、株式市場の中期的な見通しは依然としてポジティブ。利下げが始まれば、投資家は現金保有を減らしてリスク資産に戻るだろうから、利下げのタイミングはあまり関係ない」といった声も聞かれる。
ヘルスケアのヒューマナ<HUM>が大幅安。取引開始前にガイダンスの修正を公表し、第４四半期の医療費が予想を上回ったとして、２３年度の通期１株利益を下方修正した。１株利益は２６．０９ドルを見込み、従来の２８．２５ドル以上から下方修正している。同社はまた、現在の傾向が続けば、２４年度の見通しにも影響が出ると述べた。
米住宅建設のＭＤＣ<MDC>が大幅高。積水ハウスが買収することで合意した。すべて現金での買収で１株６３ドルでの買収となる。前日終値よりも１９％高い水準。
燃料電池のプラグ・パワー<PLUG>が大幅続落。最大１０億ドルのアット・ザ・マーケット（ＡＴＭ）オファリング方式での増資計画を発表した。この方式は幹事証券が市場で直接、段階的かつ適宜に新株を売却する方式。
クレジットカードなど決済サービスを手掛けるディスカバー・ファイナンシャル<DFS>が下落。前日引け後に１０－１２月期決算（第４四半期）を発表し、１株利益が予想を大きく下回った。コンプライアンスとリスク管理コストが影響し６２％の減益となった。
スピリット航空<SAVE>が一時４ドル近くまで急落。同社がジェットブルー航空による買収契約の破綻を受け、財務上の問題に対処するため、事業再編の選択肢を模索していると伝わった。
金融のキーコープ<KEY>が下落。取引開始前に１０－１２月期（第４四半期）決算を発表し、１株利益が予想を大きく下回ったことが嫌気されている。２４年度の通期見通しでも純受取利息（ＮＩＩ）は２－５％の減少を見込んだ。
カジノのシーザーズ・エンターテインメント<CZR>が上昇。取引開始前に暫定決算を公表し、予想を下回る冴えない決算を公表していたが、アナリストは「今回の予想を下回る暫定決算は一過性のものと見ており、テーブル・ホールドが予想を下回ったことや工事中断が業績に圧迫した」と述べていた。
ビットコインのマイニングなどを手掛けるハット８<HUT>が大幅安。空売りで知られるＪキャピタルが同社株をショートしているとするレポートを発表した。
石炭のピーボディ・エナジー<BTU>が上昇。Ｓ＆Ｐダウ・ジョーンズ・インディシズが、Ｓ＆Ｐ中型株４００に移行するｅｌｆビューティー<ELF>に代わり、同社をＳ＆Ｐ小型株６００の算出銘柄に加えると発表した。１月２３日から反映される。
医薬品のノボキュア<NVCR>が大幅高。ＦＤＡが同社の非小細胞肺がん治療薬の申請を受理したと発表した。
ディスカバーＦ<DFS> 97.00（-11.74 -10.80%）
ヒューマナ<HUM> 411.98（-35.78 -7.99%）
ＭＤＣ<MDC> 62.84（+9.75 +18.37%）
ボーイング<BA> 211.61（+8.55 +4.21%）
プラグ・パワー<PLUG> 2.42（-0.32 -11.52%）
スピリット航空<SAVE> 5.70（-0.44 -7.17%）
キーコープ<KEY> 13.20（-0.64 -4.62%）
シーザーズ<CZR> 46.53（+2.34 +5.30%）
ハット８<HUT> 7.12（-2.16 -23.28%）
ピーボディ・エナジー<BTU> 25.43（+2.16 +9.28%）
ノボキュア<NVCR> 14.50（+2.08 +16.75%）
アップル<AAPL> 188.63（+5.95 +3.26%）
マイクロソフト<MSFT> 393.87（+4.40 +1.13%）
アマゾン<AMZN> 153.50（+1.79 +1.18%）
アルファベットC<GOOG> 144.99（+2.10 +1.47%）
テスラ<TSLA> 211.88（-3.67 -1.70%）
メタ・プラットフォームズ<META> 376.13（+7.76 +2.11%）
ＡＭＤ<AMD> 162.67（+2.50 +1.56%）
エヌビディア<NVDA> 571.07（+10.54 +1.88%）
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
