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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):JALCO、古野電、川崎汽

JALCO <日足> 「株探」多機能チャートより
■JALCO <6625>  286円  +47 円 (+19.7%)  本日終値
 JALCOホールディングス<6625>が大幅高。遊技機の販売・レンタルや資金の貸し付けなどアミューズメント業界を対象とした支援事業を展開する。足もとの業績は会社側の想定を上回って推移しており、15日取引終了後24年3月期業績予想の修正を発表、売上高は従来予想の90億8600万円から130億3600万円(前期比2.6倍)、営業利益は28億4200万円から66億400万円(同2倍)に大幅増額しており、これを好感する形で投資資金が流入した。

■古野電気 <6814>  2,154円  +264 円 (+14.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 古野電気<6814>が続急騰し、1990年7月以来約33年6カ月ぶりの高値水準となっている。15日の取引終了後、24年2月期の連結業績予想について、営業利益を50億円から60億円(前期比3.9倍)へ、純利益を45億円から50億円(同3.7倍)へ上方修正したことが好感された。売上高は1050億円(同15.0%増)の従来見通しを据え置いたものの、主力の舶用事業で部材調達環境の良化による順調な生産状況により販売が好調に推移していることに加えて、収益改善の取り組み効果や為替レートが想定よりも円安で推移していることが利益を押し上げる。なお、同時に発表した第3四半期累計(23年3~11月)決算は、売上高825億600万円(前年同期比27.0%増)、営業利益64億2800万円(同4.9倍)、純利益61億2900万円(同4.8倍)だった。

■サムコ <6387>  4,715円  +420 円 (+9.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 サムコ<6387>が全体軟調地合いに抗して大幅高。75日移動平均線をマドを開けて跳び越える上昇パフォーマンスを演じた。化合物半導体分野の研究開発型企業で薄膜形成技術を核とするその製品技術力に定評がある。プラズマCVD装置やALD装置、ドライエッチング装置、ドライ洗浄装置などで強みを発揮している。20年7月期以降、技術力を業績面で開花させ目を見張る利益成長をみせており、23年7月期営業利益は前の期比36%増の18億5800万円と過去最高利益を大幅に更新、続く24年7月期も伸び率こそ鈍化するものの前期比7%増の19億9000万円予想と最高更新が続く見通し。高水準の受注残を抱え、25年7月期以降は再び2ケタ増益路線に復帰する公算が大きい。

■フィックスターズ <3687>  1,471円  +103 円 (+7.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 フィックスターズ<3687>は4連騰。16日午前10時に、新たにデータセンター事業を開始すると発表。業績へのポジティブな影響を期待した買いが入ったようだ。長野県長野市内にデータセンターを開設し、2024年10月に操業を始める予定。従来のサーバーに比べて省電力となる水冷サーバーの運用を計画する。操業開始から3年間で総額8億4054万円の支出を想定。長野県ICT産業立地助成金の事業認定をもとに、約3億円の助成を受ける予定とする。今後の事業の進捗により、助成決定額が予定を下回る場合もあるとしている。

■いちご <2337>  357円  +25 円 (+7.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 いちご<2337>が続急騰で昨年来高値を更新。15日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を1200万株(発行済み株数の2.70%)、または30億円としており、取得期間は1月16日から7月16日まで。株主利益の向上を図るために実施するとしており、同社の自社株買いは7期連続、今期2回目となる。

■佐鳥電機 <7420>  2,376円  +166 円 (+7.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 佐鳥電機<7420>が大幅高で4日続伸し、2006年5月以来約17年8カ月ぶりの高値水準となっている。15日の取引終了後、24年5月期の連結業績予想について、売上高を1470億円から1485億円(前期比1.5%増)へ、営業利益を34億円から47億円(同24.0%増)へ、純利益を20億円から24億円(同6.3%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を40円から50円へ引き上げたことが好感された。なお、年間配当予想は80円(前期70円)となる。23年5月期第3四半期に子会社化したSMエレクトロニック・テクノロジーズ社の寄与に加えて、車載向け半導体の需要の増加、円安の影響などにより上期業績が計画を上回ったことが要因としている。なお、同時に発表した第2四半期累計(23年6~11月)決算は、売上高741億4800万円(前年同期比1.5%減)、営業利益26億7900万円(同3.5%増)、純利益12億7700万円(同19.8%減)だった。

■テラプローブ <6627>  6,840円  +340 円 (+5.2%)  本日終値
 テラプローブ<6627>が続伸した。15日の取引終了後に発表した2023年12月の連結売上高(速報)は前年同月比8.4%増の30億8500万円だった。増収基調を継続したことに加え、未定としていた23年12月期の年間配当予想を110円(前の期比56円増配)としたこともあって、好感されたようだ。

■川崎汽船 <9107>  7,321円  +200 円 (+2.8%)  本日終値
 川崎汽船<9107>が5連騰と上値追い加速、日本郵船<9101>、商船三井<9104>も上昇トレンドが鮮明となるなど海運株への投資資金流入が際立っている。海運株は低PBRで配当利回りの高さが魅力となっており、東証の低PBR株企業に対する経営改善要請なども注目度が高まる背景にある。一方、中東での地政学リスクも引き続き株高を助長する材料となった。直近では、15日にイエメンの親イラン武装組織であるフーシ派が紅海を航行していた米貨物船を弾道ミサイルで攻撃したことが伝わり、これによって紅海での運航が一段と難しくなるとの懸念が強まっている。これが運賃市況高騰への思惑を高め、日本の海運会社の収益押し上げ要因となるという見方で株価に上昇圧力が働いている。

■ティーケーピー <3479>  1,850円  +50 円 (+2.8%)  本日終値
 ティーケーピー<3479>が反発。15日の取引終了後に発表した第3四半期累計(23年3~11月)連結決算で、営業利益が39億2800万円(前年同期比41.8%増)、純利益が61億4400万円(前年同期22億2600万円の赤字)と大幅営業増益となったことが好感された。23年2月のリージャス売却に伴い、売上高は274億300万円(同29.1%減)と減収となったが、内定式やセミナーなどの対面需要が本格回復に向かったことで貸会議室の稼働が好調だったほか、宿泊事業も稼働・単価ともに好調に推移した。また、リージャス事業売却に伴い繰越欠損金に係る繰延税金資産を計上したことも最終利益を押し上げた。なお、24年2月期通期業績予想は、売上高363億円(前期比28.1%減)、営業利益54億円(同51.0%増)、純利益67億円(前期49億3600万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■イオンファンタジー <4343>  2,668円  +55 円 (+2.1%)  本日終値
 イオンファンタジー<4343>が反発。15日の取引終了後に発表した23年12月度の売上概況で、既存店売上高が前年同月比8.5%増となり、増収基調継続が好感された。遊戯機械売り上げが同8.2%増、商品売り上げが同10.3%増となった。「メダル1万円1万枚」や、年末年始の「メダル増量」などのキャンペーンを実施するとともに、大人気メダルゲーム機「桃太郎電鉄」を追加導入したことで、回復が鮮明になっているメダル部門が好調に推移した。またプライズ部門で、限定のプライズゲーム用景品として、ウォルト・ディズニー・カンパニーの100周年記念作品となる映画「ウィッシュ」マスコット景品、「赤いきつねうどん」と「緑のたぬき天そば」を展開したことなども寄与した。

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