【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ワークマン、ウェルライ、大谷工業
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ワークマン<7564>が3日続落。4日の取引終了後に発表した23年12月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比15.4%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。防寒女性衣料は堅調に推移したものの、前年と比べ気温が高かったことから、防寒衣料や手袋、ブーツなど冬物商品が全般的に伸び悩んだ。また、太平洋側の降雨量が少なく、レインウェアなどの雨関連商品も低調に推移した。なお、全店売上高は同11.8%減だった。
■コメリ <8218> 3,200円 -40 円 (-1.2%) 本日終値
コメリ<8218>が冴えない。4日の取引終了後に発表した12月度の月次売上動向で、全業態の既存店売上高が前年同月比6.7%減となり、5カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。花苗・大袋肥料・農薬などの園芸・農業用品や、セメント・機械釘などのプロ向けの消耗品の販売、リフォーム関連商品は堅調に推移した。ただ、全国的に気温が高かったことに加えて、前年の日本海側の大雪による季節商品の需要の反動もあり、暖房用品・防寒衣料・除雪用品などの販売が低調だった。なお、全店売上高は同6.1%減だった。
■チヨダ <8185> 861円 -2 円 (-0.2%) 本日終値
チヨダ<8185>は小動き。4日の取引終了後に発表した12月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比9.1%減となり、13カ月ぶりに前年割れとなったが、市場の反応は限定的のようだ。前年同月が大雪だった反動で、北海道、東北、北陸などの降雪地域中心に冬物商品の販売が大幅減となった。なお、全店売上高は同10.6%減だった。
■ウェルライ <9565> 2,163円 +400 円 (+22.7%) ストップ高 本日終値
ウェルプレイド・ライゼスト<9565>が連日ストップ高。共同通信が12月29日、「国際オリンピック委員会(IOC)が新設を検討している『オリンピック・eスポーツ・ゲームズ』について、日本に2026年大会の開催を打診していることが29日、複数の関係者への取材で分かった」と報じたことを受けて、eスポーツイベントの企画・運営を行う同社に引き続き買いが流入しているようだ。また、同社株の上昇が刺激となり、親会社のカヤック<3904>も7連騰している。
■大谷工業 <5939> 7,140円 +1,000 円 (+16.3%) ストップ高 本日終値
大谷工業<5939>がストップ高。北陸電力<9505>向けの配電線用架線金物や通信事業者向けの通信線用架線金物、また送電鉄塔や変電所の屋外鉄構を手掛けていることから、令和6年能登半島地震の被災地で発生している停電や通信障害に伴う特需の思惑が働いているようだ。
■フライングガーデン <3317> 3,095円 +294 円 (+10.5%) 本日終値
フライングガーデン<3317>は3連騰し昨年来高値を更新している。4日の取引終了後に発表した23年12月度の月次業績で、既存店売上高が前年同月比6.9%増となり、25カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。なお、全店売上高は同6.7%増だった。
■オービス <7827> 1,470円 +116 円 (+8.6%) 本日終値
オービス<7827>は大幅続伸。岸田首相が5日、能登半島地震の非常災害対策本部会議で仮設住宅の建設準備を進めるよう指示したことが複数のメディアで伝えられている。主力の梱包材事業以外にプレハブハウスの製造販売を手掛けるオービスは、既に前日4日時点で地震に伴う需要増の思惑から大幅高となっていたが、きょうも報道を手掛かりに買われ上昇している。ユニットハウス大手のナガワ<9663>、仮設ユニットハウスを手掛ける三協フロンテア<9639>、仮設建物リース専業大手の東海リース<9761>にも思惑買いの動きが継続している。
■カルラ <2789> 534円 +30 円 (+6.0%) 本日終値
カルラ<2789>が堅調。4日の取引終了後、2023年12月の売上推移速報を開示した。既存店売上高は前年同月比13.6%増と2ケタの伸びを示した。増収率は8月以来の高さとなっており、好調な業況を評価した買いを集めたようだ。和風レストラン「まるまつ」の既存店売上高は同15.2%増となった。全社合計の売上高は同13.5%増で、増収率は同じく8月以来の高水準となった。
■イノテック <9880> 1,792円 +98 円 (+5.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位
イノテック<9880>がマドを開けて8連騰と破竹の上昇トレンドを形成、11月27日につけた昨年来高値1735円を上回り新値街道に突入した。半導体設計ツールとメモリーテスターを主力とする半導体商社でメーカー機能も有していることが特徴。24年度第1四半期にも半導体需要の好転が見込まれるなか収益環境への追い風が意識され、今期以降は再び増益基調に転じる公算が大きいとみられている。生成AI分野にも同社独自の自然対話エンジンを活用して積極的に取り組む構えをみせている。グロース株に位置するが、株主還元に前向きで4%近い配当利回りに着目する動きもある。
●ストップ高銘柄
ピクセラ <6731> 280円 +80 円 (+40.0%) ストップ高 本日終値
ベビーカレンダー <7363> 1,931円 +400 円 (+26.1%) ストップ高 本日終値
まぐまぐ <4059> 927円 +150 円 (+19.3%) ストップ高 本日終値
エヌジェイ <9421> 520円 +80 円 (+18.2%) ストップ高 本日終値
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
テクノロジーズ <5248> 3,865円 -700 円 (-15.3%) ストップ安 本日終値
プロルート丸光 <8256> 1円 0 円 (0.0%) ストップ安 本日終値
など、2銘柄
株探ニュース