【経済】【クラファン】“顧客×エンジニア”のミスマッチ解消に挑むファイナンシャルテクノロジーシステム、1月7日募集開始
顧客のシステム開発やFinTechサービス開発などを手掛けるファイナンシャルテクノロジーシステム株式会社(東京都中央区)が、株式投資型クラウドファンディング(普通株式型)による出資を募集します。申し込みは1月7日10時開始を予定しています。
※「みなし時価総額」はミンカブ編集部が「発行済み株式数×募集株式の払込金額」により試算
金融機関向けシステム開発企業のバイアウトを経験した代表
ファイナンシャルテクノロジーシステムの垂井茂雄代表は、国内大手電機メーカーなどで国際通信機器や電話交換機向けシステムの開発などに従事後、金融機関向けシステムの開発受託に特化した企業を設立し、バイアウトを経験しています。
そこで、金融機関の多くが書類の管理や手入力等の煩雑な作業に追われる姿を目の当たりにし、テクノロジーによる業界変革を目指すべく、同社を設立しました。
現在、同社は主に2つの事業を展開しています。1つ目は、SES(システムエンジニアリングサービス)事業で、顧客企業からシステム開発を受託。ネット証券会社が主な顧客で、FXや外貨取引、新NISA対応などさまざまなシステム開発を常駐型で支援しています。
2つ目は「FTS AI Platform」を入り口としたFinTechサービスの開発で、これまでに、AI、OCR(光学式文字読み取り装置)技術を活用した、金融機関の文書管理を効率化するサービスや本人確認支援サービス(「FTS AI Platform for ID」)を手掛けています。
今後は、SES業界の課題であるエンジニアのミスマッチ解決に挑む「FTS Future Connect」、業務効率化を切り口とした「FTS AI Platform」の他業界参入を通じて、売上拡大を目指したい考えです。
既存事業の拡大に加え、新規サービスを展開していくことで2028年のIPOを目指しており、現在、準備を進めています。
「エンジニア及び営業人材の採用を進め、UI/UXの改善、既存事業の顧客約50社やSES業界のネットワーク約1000社など見込み客へのアプローチを行っていきます。DX関連のEXPOに出展するなど新規開拓にもリソースを割いていきます」(同社)
前回からの進捗
(出典:FUNDINNO)
現在、売上の柱となっているSES事業は順調に拡大しており、2023年3月期の売上高は約8.05億円に成長したものの、前回募集時に計画した2023年3月期の売上目標は未達となりました。
「直近では新サービスのリリースや『FTS AI Platform』の新業界参入を控えており、これらを軌道に乗せることで挽回を図っていきたいと考えています」(同社)
同社によると、SES企業の営業担当は、顧客からのシステム開発案件に対して最適なエンジニアを提案する重要な役割があるものの、ミスマッチな人材を紹介してしまうケースが少なくないといいます。
同社は、開発案件とエンジニアの相性評価をすることで、顧客が求める人材紹介をサポートするシステムを開発。エンジニアの経歴書と開発案件を読み込んだシステムがマッチング率を算出すると同時に、生成AIによる評価や適性の根拠までアウトプットされるため、人材提案の精度が高まるそうです。
「FTS AI Platform」については、画像解析AIや文書認識等の技術を応用することで、業界問わずDXニーズに対応できるプラットフォームへと拡張。これまでは金融業界がターゲットでしたが、現在は建設業界の図面認識へと応用した業務効率化機能を開発しています。
硝子商社から、「硝子商社向けにカスタマイズできないか」と打診があり、実用化を推進。硝子商社は、建設会社から渡された図面を元に見積もりを精査しますが、目視でのチェックに負荷があり、これを解決すべく、図面から硝子情報のみを抽出し、見積もり作成を効率化していく予定です。
「硝子業界に限らず、建材・住宅設備メーカー、建設業界で同様のニーズを見込んでおり、金融業界に次ぐ、『FTS AI Platform』の主要顧客にしていきたいと考えています」(同社)
人材紹介の質低下で顧客の信頼喪失も…
(出典:FUNDINNO)
同社によると、SES企業の営業担当は顧客のシステム開発案件に対してエンジニアを紹介する際、使用可能な開発言語や経験値など、広く深く専門的な知識が求められるそうです。
しかし、知識も経験も不十分な新卒者やIT業界未経験者が担当せざるを得ないケースもあるため、人材紹介の質が低下し、顧客からの信頼を失いかねないと同時に、成果が得られずに心的ストレスを抱え、離職してしまう営業担当も少なくないといいます。
一方で、金融業界にもIT化の波が押し寄せているものの、帳票管理やデータの手入力など煩雑な作業が多く残っているそうです。
また、口座開設に伴う本人確認作業では、申込書類の写真と本人を目視で確認するなど一定のルールが必要でしたが、2018年、犯罪収益移転防止法施行規則が改正され、本人特定確認作業をオンラインで完結させられるようになり、それが、「FTS AI Platform」開発のきっかけになったといいます。
経験に頼らない人材紹介を可能にする「FTS Future Connect」
(出典:FUNDINNO)
「FTS Future Connect」は顧客からの開発案件とエンジニアの経歴書を照合し、マッチング率を算出・評価するサービスです。
営業担当は経歴書と顧客からの要望をシステムにアップロードするだけで、どれだけ案件にマッチしているかを把握できる上、必須条件、尚可条件の設定やこれらの優先バランスなどを直感的な操作で調整しながら、適正人材を探っていくことができるといいます。
「こうした機能により、経歴書を上から下へ目視確認していく時間を削減すると同時に、営業担当の経験や勘に依存しない人材紹介が可能になると考えています」(同社)
(出典:FUNDINNO)
「FTS AI Platform」は、画像解析AIやOCR技術などを融合させることで、帳票のデータ化や本人確認が伴う口座開設などの作業を効率化するサービスです。
本人確認に特化した「FTS AI Platform for ID」は、ネット証券会社やペット保険会社から実証実験の依頼があり、本格導入に向けた準備を進めていく計画です。硝子商社からのニーズも発掘しており、同サービスを、業界を問わない、アナログ的な作業脱却に向けたDXを支援するプラットフォームにしていきたいとしています。
(出典:FUNDINNO)
「FTS AI Platform」はシステム導入の初期費用や月額管理費用、データ化する文書枚数ごとに課金するなどのプランでマネタイズしていく計画です。
「FTS Future Connect」についてはクラウドを介して提供し、1ユーザー当たり月額5万円(税抜き)を想定。さらに、大量の経歴書をまとめて解析する高機能プランも想定しており、エンジニア発注元となるSIer(システムインテグレーター)向けへの展開も計画しています。
同社は社内に、FinTech領域の研究開発を担うセクションがあり、AIに関する知見が豊富で、特に生成AIの精度を向上させるプロンプトエンジニアリングに熟練したメンバーが在籍。「FTS AI Platform」の機能拡充や「FTS Future Connect」の品質向上も同部門が中心となり、開発を行ってきたそうです。
顧客からの開発案件の内容によっては、同部門が売上を生み出す事案も出てきており、新たな収益基盤として今後、チームの拡大を視野に入れているそうです。
垂井代表ら役員陣の多くは金融業界のシステム開発に長年、携わってきており、業界課題や動向把握、同業との豊富なネットワークがあるため、開発言語ごとに優秀なエンジニアのリソースを確保できているといいます。
「『FTS Future Connect』は弊社自身、SES事業者として抱えていた課題が開発のきっかけとなっており、同業他社にもテスト的に使っていただきながら、アップデートを重ねてきました。そのため、現場が求める機能を備えた独自のサービスとして先行優位を獲得できるものと自負しています」(同社)
今後の成長に向けて
(出典:FUNDINNO)
(1)短期計画
「FTS Future Connect」については、同業約1000社とのネットワークを活用していく計画です。既に10社にテスト導入し、フィードバックを得ながら調整を重ねており、2024年4月に本格リリースを計画しています。
「FTS AI Platform」はSES事業の既存顧客であるメガバンク、大手証券会社や大手保険会社などの金融機関を中心に開拓していく予定です。本人確認業務のニーズが強い顧客に対しては「FTS AI Platform for ID」を提供するなど、業界ニーズに合わせて「FTS AI Platform」のラインナップを拡充させていきたいといいます。
現在、硝子商社への導入に向けてシステム精度の調整を進めており、精度約80%まで向上しているそうです。
建設業界に関わる企業には、硝子商社のほか、住宅設備機器、インテリア、エクステリア、リフォームなどさまざまな企業があるため、図面をきっかけとしたニーズを発掘することで、「FTS AI Platform」の拡張性を高めていきたいとしています。
(2)中長期計画
「FTS Future Connect」の機能拡充を計画しており、その1つ目が、メール内に残されている開発案件やエンジニアの情報をクローリングする機能で、マッチングを効率化できるそうです。
現状、エンジニア候補を営業が自らリスト化し、経歴書をシステム内にアップロードする工程ですが、メール上から相性が良いエンジニアを自動で探せるようにしていきたいと考えています。逆に、リスト化されたエンジニアに最適な案件を探してくることも可能にしていく計画です。
2つ目はAIプライシング機能で、これはSES企業の営業担当がエンジニアを提案する際、スキルや経験を市場相場と照らし合わせ、最適価格を算出するというものです。顧客折衝をサポートし、業務負担軽減に貢献していきたいといいます。
「こうした機能拡充を通じて、全国約1万5000~2万社とも言われるSES業界でのシェア拡大を目指します」(同社)
(3)将来のExitはIPOを想定
(出典:FUNDINNO)
(4)2028年にAIサービスの契約数500アカウント以上を計画
(出典:FUNDINNO)
株主構成
同社は事業会社、FUNDINNO投資家より出資を受けています。
類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)
・ビリングシステム <3623> [東証G]
・ROBOT PAYMENT <4374> [東証G]
・トリプルアイズ <5026> [東証G]
・Finatextホールディングス <4419> [東証G]
・Atlas Technologies <9563> [東証G]
発行者・募集情報
■募集株式の発行者の商号及び住所、資本金等
ファイナンシャルテクノロジーシステム株式会社
東京都中央区日本橋小網町12-7日本橋小網ビル3F
資本金:96,225,000円(2023年11月27日現在)
発行済株式総数:6,454,300株(同)
発行可能株式総数:50,000,000株
設立日:2016年11月1日
決算日:3月31日
■募集株式の発行者の代表者
代表取締役 垂井茂雄
■募集株式の種類及び数(上限)
普通株式 160,000株
■募集株式の払込金額
1株あたり 250円
■資金使途
・目標募集額達成時の資金使途内訳
調達額1,000万円を以下の目的に充てる予定。
人材採用費 835万円
手数料 165万円
・上限募集額達成時の資金使途内訳
上記に追加し、調達額3,000万円(目標募集額1,000万円と上限募集額4,000万円との差額)を以下の目的に充てる予定。
人材採用費 1,305万円
AIモデル開発研究費 1,200万円
手数料 495万円
■投資金額のコース及び株数
100,000円コース(400株)
200,000円コース(800株)
300,000円コース(1,200株)
400,000円コース(1,600株)
500,000円コース(2,000株)
1,000,000円コース(4,000株)
2,000,000円コース(8,000株)
3,000,000円コース(12,000株)
4,000,000円コース(16,000株)
5,000,000円コース(20,000株)
10,000,000円コース(40,000株)
※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、500,000円コース(2,000株)までしか申し込みできない。特定投資家口座からの申し込みの場合、10,000,000円コース(40,000株)を上限とする。
■申込期間
2024年1月7日~1月22日
■目標募集額
10,000,000円(上限募集額 40,000,000円)
※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は32,000,000円とする。
■払込期日
2024年2月15日
■連絡先
ファイナンシャルテクノロジーシステム株式会社
電話番号:03-6262-8482
メールアドレス:info@fintechsys.co.jp
※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。
▼〈前期売上約8億円〉連続起業家が二度目のEXITへ。多様な産業のDXで第5次産業革命を加速「FTS」
株探ニュース
・ | 普通株式型 |
・ | 目標募集額:1000万円、上限募集額:4000万円 |
・ | 事業会社/CVC出資実績あり |
・ | 3回目(1回目は4975万円、2回目は4210万円調達) |
・ | エンジェル税制あり(優遇措置B) |
・ | みなし時価総額:16億1357万5000円 |
・ | 類似上場企業:ビリングシステム <3623> [東証G]、ROBOT PAYMENT <4374> [東証G]、トリプルアイズ <5026> [東証G]、Finatextホールディングス <4419> [東証G]、Atlas Technologies <9563> [東証G] |
金融機関向けシステム開発企業のバイアウトを経験した代表
ファイナンシャルテクノロジーシステムの垂井茂雄代表は、国内大手電機メーカーなどで国際通信機器や電話交換機向けシステムの開発などに従事後、金融機関向けシステムの開発受託に特化した企業を設立し、バイアウトを経験しています。
そこで、金融機関の多くが書類の管理や手入力等の煩雑な作業に追われる姿を目の当たりにし、テクノロジーによる業界変革を目指すべく、同社を設立しました。
現在、同社は主に2つの事業を展開しています。1つ目は、SES(システムエンジニアリングサービス)事業で、顧客企業からシステム開発を受託。ネット証券会社が主な顧客で、FXや外貨取引、新NISA対応などさまざまなシステム開発を常駐型で支援しています。
2つ目は「FTS AI Platform」を入り口としたFinTechサービスの開発で、これまでに、AI、OCR(光学式文字読み取り装置)技術を活用した、金融機関の文書管理を効率化するサービスや本人確認支援サービス(「FTS AI Platform for ID」)を手掛けています。
今後は、SES業界の課題であるエンジニアのミスマッチ解決に挑む「FTS Future Connect」、業務効率化を切り口とした「FTS AI Platform」の他業界参入を通じて、売上拡大を目指したい考えです。
既存事業の拡大に加え、新規サービスを展開していくことで2028年のIPOを目指しており、現在、準備を進めています。
「エンジニア及び営業人材の採用を進め、UI/UXの改善、既存事業の顧客約50社やSES業界のネットワーク約1000社など見込み客へのアプローチを行っていきます。DX関連のEXPOに出展するなど新規開拓にもリソースを割いていきます」(同社)
前回からの進捗
(出典:FUNDINNO)
現在、売上の柱となっているSES事業は順調に拡大しており、2023年3月期の売上高は約8.05億円に成長したものの、前回募集時に計画した2023年3月期の売上目標は未達となりました。
「直近では新サービスのリリースや『FTS AI Platform』の新業界参入を控えており、これらを軌道に乗せることで挽回を図っていきたいと考えています」(同社)
同社によると、SES企業の営業担当は、顧客からのシステム開発案件に対して最適なエンジニアを提案する重要な役割があるものの、ミスマッチな人材を紹介してしまうケースが少なくないといいます。
同社は、開発案件とエンジニアの相性評価をすることで、顧客が求める人材紹介をサポートするシステムを開発。エンジニアの経歴書と開発案件を読み込んだシステムがマッチング率を算出すると同時に、生成AIによる評価や適性の根拠までアウトプットされるため、人材提案の精度が高まるそうです。
「FTS AI Platform」については、画像解析AIや文書認識等の技術を応用することで、業界問わずDXニーズに対応できるプラットフォームへと拡張。これまでは金融業界がターゲットでしたが、現在は建設業界の図面認識へと応用した業務効率化機能を開発しています。
硝子商社から、「硝子商社向けにカスタマイズできないか」と打診があり、実用化を推進。硝子商社は、建設会社から渡された図面を元に見積もりを精査しますが、目視でのチェックに負荷があり、これを解決すべく、図面から硝子情報のみを抽出し、見積もり作成を効率化していく予定です。
「硝子業界に限らず、建材・住宅設備メーカー、建設業界で同様のニーズを見込んでおり、金融業界に次ぐ、『FTS AI Platform』の主要顧客にしていきたいと考えています」(同社)
人材紹介の質低下で顧客の信頼喪失も…
(出典:FUNDINNO)
同社によると、SES企業の営業担当は顧客のシステム開発案件に対してエンジニアを紹介する際、使用可能な開発言語や経験値など、広く深く専門的な知識が求められるそうです。
しかし、知識も経験も不十分な新卒者やIT業界未経験者が担当せざるを得ないケースもあるため、人材紹介の質が低下し、顧客からの信頼を失いかねないと同時に、成果が得られずに心的ストレスを抱え、離職してしまう営業担当も少なくないといいます。
一方で、金融業界にもIT化の波が押し寄せているものの、帳票管理やデータの手入力など煩雑な作業が多く残っているそうです。
また、口座開設に伴う本人確認作業では、申込書類の写真と本人を目視で確認するなど一定のルールが必要でしたが、2018年、犯罪収益移転防止法施行規則が改正され、本人特定確認作業をオンラインで完結させられるようになり、それが、「FTS AI Platform」開発のきっかけになったといいます。
経験に頼らない人材紹介を可能にする「FTS Future Connect」
(出典:FUNDINNO)
「FTS Future Connect」は顧客からの開発案件とエンジニアの経歴書を照合し、マッチング率を算出・評価するサービスです。
営業担当は経歴書と顧客からの要望をシステムにアップロードするだけで、どれだけ案件にマッチしているかを把握できる上、必須条件、尚可条件の設定やこれらの優先バランスなどを直感的な操作で調整しながら、適正人材を探っていくことができるといいます。
「こうした機能により、経歴書を上から下へ目視確認していく時間を削減すると同時に、営業担当の経験や勘に依存しない人材紹介が可能になると考えています」(同社)
(出典:FUNDINNO)
「FTS AI Platform」は、画像解析AIやOCR技術などを融合させることで、帳票のデータ化や本人確認が伴う口座開設などの作業を効率化するサービスです。
本人確認に特化した「FTS AI Platform for ID」は、ネット証券会社やペット保険会社から実証実験の依頼があり、本格導入に向けた準備を進めていく計画です。硝子商社からのニーズも発掘しており、同サービスを、業界を問わない、アナログ的な作業脱却に向けたDXを支援するプラットフォームにしていきたいとしています。
(出典:FUNDINNO)
「FTS AI Platform」はシステム導入の初期費用や月額管理費用、データ化する文書枚数ごとに課金するなどのプランでマネタイズしていく計画です。
「FTS Future Connect」についてはクラウドを介して提供し、1ユーザー当たり月額5万円(税抜き)を想定。さらに、大量の経歴書をまとめて解析する高機能プランも想定しており、エンジニア発注元となるSIer(システムインテグレーター)向けへの展開も計画しています。
同社は社内に、FinTech領域の研究開発を担うセクションがあり、AIに関する知見が豊富で、特に生成AIの精度を向上させるプロンプトエンジニアリングに熟練したメンバーが在籍。「FTS AI Platform」の機能拡充や「FTS Future Connect」の品質向上も同部門が中心となり、開発を行ってきたそうです。
顧客からの開発案件の内容によっては、同部門が売上を生み出す事案も出てきており、新たな収益基盤として今後、チームの拡大を視野に入れているそうです。
垂井代表ら役員陣の多くは金融業界のシステム開発に長年、携わってきており、業界課題や動向把握、同業との豊富なネットワークがあるため、開発言語ごとに優秀なエンジニアのリソースを確保できているといいます。
「『FTS Future Connect』は弊社自身、SES事業者として抱えていた課題が開発のきっかけとなっており、同業他社にもテスト的に使っていただきながら、アップデートを重ねてきました。そのため、現場が求める機能を備えた独自のサービスとして先行優位を獲得できるものと自負しています」(同社)
今後の成長に向けて
(出典:FUNDINNO)
(1)短期計画
「FTS Future Connect」については、同業約1000社とのネットワークを活用していく計画です。既に10社にテスト導入し、フィードバックを得ながら調整を重ねており、2024年4月に本格リリースを計画しています。
「FTS AI Platform」はSES事業の既存顧客であるメガバンク、大手証券会社や大手保険会社などの金融機関を中心に開拓していく予定です。本人確認業務のニーズが強い顧客に対しては「FTS AI Platform for ID」を提供するなど、業界ニーズに合わせて「FTS AI Platform」のラインナップを拡充させていきたいといいます。
現在、硝子商社への導入に向けてシステム精度の調整を進めており、精度約80%まで向上しているそうです。
建設業界に関わる企業には、硝子商社のほか、住宅設備機器、インテリア、エクステリア、リフォームなどさまざまな企業があるため、図面をきっかけとしたニーズを発掘することで、「FTS AI Platform」の拡張性を高めていきたいとしています。
(2)中長期計画
「FTS Future Connect」の機能拡充を計画しており、その1つ目が、メール内に残されている開発案件やエンジニアの情報をクローリングする機能で、マッチングを効率化できるそうです。
現状、エンジニア候補を営業が自らリスト化し、経歴書をシステム内にアップロードする工程ですが、メール上から相性が良いエンジニアを自動で探せるようにしていきたいと考えています。逆に、リスト化されたエンジニアに最適な案件を探してくることも可能にしていく計画です。
2つ目はAIプライシング機能で、これはSES企業の営業担当がエンジニアを提案する際、スキルや経験を市場相場と照らし合わせ、最適価格を算出するというものです。顧客折衝をサポートし、業務負担軽減に貢献していきたいといいます。
「こうした機能拡充を通じて、全国約1万5000~2万社とも言われるSES業界でのシェア拡大を目指します」(同社)
(3)将来のExitはIPOを想定
(出典:FUNDINNO)
(4)2028年にAIサービスの契約数500アカウント以上を計画
(出典:FUNDINNO)
株主構成
同社は事業会社、FUNDINNO投資家より出資を受けています。
類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)
・ビリングシステム <3623> [東証G]
・ROBOT PAYMENT <4374> [東証G]
・トリプルアイズ <5026> [東証G]
・Finatextホールディングス <4419> [東証G]
・Atlas Technologies <9563> [東証G]
発行者・募集情報
■募集株式の発行者の商号及び住所、資本金等
ファイナンシャルテクノロジーシステム株式会社
東京都中央区日本橋小網町12-7日本橋小網ビル3F
資本金:96,225,000円(2023年11月27日現在)
発行済株式総数:6,454,300株(同)
発行可能株式総数:50,000,000株
設立日:2016年11月1日
決算日:3月31日
■募集株式の発行者の代表者
代表取締役 垂井茂雄
■募集株式の種類及び数(上限)
普通株式 160,000株
■募集株式の払込金額
1株あたり 250円
■資金使途
・目標募集額達成時の資金使途内訳
調達額1,000万円を以下の目的に充てる予定。
人材採用費 835万円
手数料 165万円
・上限募集額達成時の資金使途内訳
上記に追加し、調達額3,000万円(目標募集額1,000万円と上限募集額4,000万円との差額)を以下の目的に充てる予定。
人材採用費 1,305万円
AIモデル開発研究費 1,200万円
手数料 495万円
■投資金額のコース及び株数
100,000円コース(400株)
200,000円コース(800株)
300,000円コース(1,200株)
400,000円コース(1,600株)
500,000円コース(2,000株)
1,000,000円コース(4,000株)
2,000,000円コース(8,000株)
3,000,000円コース(12,000株)
4,000,000円コース(16,000株)
5,000,000円コース(20,000株)
10,000,000円コース(40,000株)
※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、500,000円コース(2,000株)までしか申し込みできない。特定投資家口座からの申し込みの場合、10,000,000円コース(40,000株)を上限とする。
■申込期間
2024年1月7日~1月22日
■目標募集額
10,000,000円(上限募集額 40,000,000円)
※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は32,000,000円とする。
■払込期日
2024年2月15日
■連絡先
ファイナンシャルテクノロジーシステム株式会社
電話番号:03-6262-8482
メールアドレス:info@fintechsys.co.jp
※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。
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