【市況】NY株式:NYダウは111ドル高、早期利下げ期待高まる
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
米国株式市場は続伸。ダウ平均は111.19ドル高の37,656.52ドル、ナスダックは24.60ポイント高の15,099.18で取引を終了した。
高値警戒感に、寄り付き後、まちまち。その後、連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げを織り込み、長期金利が大幅に低下すると、買いが先行した。金利先安観にハイテクも買われ、終日、底堅く推移。5年債入札が強い結果となると、金利が一段と低下し再び買いの勢いが強まった。高値付近で売り買い交錯したのち、終盤にかけて相場は上げ幅を拡大し終了。セクター別では自動車・自動車部品が上昇した一方、エネルギーが小幅安となった。
電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は人気の「モデルY」の改良版の量産が24年半ばにも開始される可能性が報じられたほか、同社の第4四半期の納車台数を巡り強気の見方をアナリストが示したため、期待感から上昇。ソーシャルメディア、フェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズ(META)はアナリストが目標株価を引き上げ、上昇。メディアのアルティス(ATUS)は著名投資家のザビエ・ニエル氏がアルティスポルトガルの買収意向を示し、買われた。携帯端末のアップル(AAPL)は連邦特別行政高裁が国際貿易委員会(ITC)による同社スマートウォッチ販売禁止措置を一時保留する判断を下し、堅調推移。
アップルを技術特許侵害で提訴した医療テクノロジー会社のマシモ(MASI)は売られた。ソフトウエア会社のマイクロソフト(MSFT)は、NYタイムズ紙が著作権侵害で同社とオープンAIを提訴し、下落。高級フィットネスジムやスポーツセンターなどを運営するライフタイム・グループ・ホールディングス(LTH)は最高財務責任者(CFO)が年末で辞任すると発表し、下落した。
ダウは過去最高値を更新した。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ