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【市況】NY株式:NYダウは18ドル安、インフレ鈍化好感も利食い売りに押される

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

米国株式市場はまちまち。ダウ平均は18.38ドル安の37,385.97ドル、ナスダックは29.11ポイント高の14,992.97で取引を終了した。

連休を控えた調整で寄り付き後、まちまち。11月コアPCE(個人消費支出)価格指数の伸びが予想を下回り連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げを正当化させるとの見方に金利が低下、ハイテク中心に買いが先行した。その後、12月ミシガン大消費者信頼感指数確定値や長期インフレ期待が予想外に上方修正されると、長期金利が上昇に転じ、相場は失速。終盤にかけダウは小幅下落に転じた。ナスダックは根強い金利先安感に底堅く推移し、まちまちで終了。セクター別では食・生活必需品小売が上昇した一方で、耐久消費財・アパレルが下落した。

バイオ医薬品会社のブリストルマイヤーズスクイブ(BMY)は精神神経疾患向けの治療薬の研究、開発会社のカルナ・セラピューテックス(KRTX)買収で合意したと発表し、上昇。宇宙・防衛産業向け打ち上げサービスや宇宙システムソリューション提供するロケットラブ(RKLB)は政府との5.15憶ドル規模の契約を勝ち取り大幅高。臨床試験段階のバイオ製薬会社、クラ・オンコロジー(KURA)はアナリストの投資判断引き上げで上昇した。

スポーツ用品メーカーのナイキ(NKE)は昨日の取引終了後に発表した四半期決算の低調な結果を嫌気した売りが継続。エンジン・メーカーのカミンズ(CMI)は政府と排出制限を巡り16.8億ドルの罰金支払いで大筋合意したとの報道を受け、下落。中国のオンラインゲーム会社の網易(ネットイース)(NTES)は中国政府による同セクター弾圧の一環で若者のビデオゲームに費やす時間を制限する新たな規制強化を警戒し、下落した。

投資家の恐怖心理を示すVIX指数は13まで下落した。


(Horiko Capital Management LLC)

《ST》

 提供:フィスコ

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