日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
21日の東京株式市場は主力株をはじめ幅広く売り優勢の地合いとなり、日経平均株価は大幅反落しそうだ。3万3000円台前半まで大きく水準を切り下げる可能性が高い。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに利益確定の売りに押される展開で、いずれも10営業日ぶりに下落して引けた。ここ強気相場が続いていたがこの日は取引終盤になって目先高値警戒感からの売りに押され、NYダウは400ドルを超える下げとなった。午前中に発表された12月の米消費者信頼感指数が事前のコンセンサスを上回ったことで取引中盤はプラス圏で推移する場面があったものの、上値の重さが確認されると利食い急ぎの動きが顕在化した。また、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は下落率でNYダウを上回っている。東京市場では前日まで直近2営業日で日経平均株価が900円以上の上昇を示したが、きょうは米株安を受け軟調な地合いを強いられそうだ。一方、米長期金利が足もとで3.8%台まで低下したのをはじめ世界的な金利低下局面にあることで、株式の相対的な割高感は緩和されている。日経平均の深押し場面では押し目買いも想定され、きょうは米株価指数先物やアジア株市場の動きを横目に売り一巡後に下げ渋る可能性もある。
20日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比475ドル92セント安の3万7082ドル00セントと10日ぶり急反落。ナスダック総合株価指数は同225.280ポイント安の1万4777.943だった。
日程面では、きょうはトルコ中銀、インドネシア中銀、チェコ中銀が政策金利を発表、12月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、23年7~9月期米GDP確定値、11月の米景気先行指標総合指数、週間の米新規失業保険申請件数など。
出所:
MINKABU PRESS