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【市況】15日の株式相場見通し=頑強な値動きか、円高警戒も押し目買いが下支え

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 15日の東京株式市場は強弱観対立のなかも日経平均株価は前日終値近辺で頑強な値動きとなりそうだ。前日の欧州株市場では独DAX指数は軟調だったものの、その他の主要国の株価指数は総じて堅調に推移した。この日行われたECB理事会では2会合連続で政策金利の据え置きを決めたほか、同日に金融政策委員会が行われたイングランド銀行も3会合連続で利上げを見送った。ただ、ECB理事会後の記者会見でラガルド総裁は、今回の会合において利下げに関する話は全く出なかったと発言し、過度な利下げ期待に釘を刺している。一方、米国株市場ではNYダウが6日続伸し連日の最高値更新と上値指向が続いている。引き続きFOMC後の利下げ期待が株式市場における強気の原動力となっている。朝方発表された11月の米小売売上高が事前コンセンサスに反し前月比でプラスとなったことも買い安心感につながった。しかし、NYダウは途中マイナス圏に転じる場面もあり、高値警戒感からの利益確定の動きも観測された。東京市場では前日は朝高後に売りが優勢となり日経平均は下値を探る展開を余儀なくされたが、きょうはリバウンド狙いの買いが下値を支える一方、外国為替市場でドル安・円高が進んでいることが主力輸出株などにネガティブ材料となり、日経平均の上値を重くしそうだ。

 14日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比158ドル11セント高の3万7248ドル35セントと6日続伸。ナスダック総合株価指数は同27.595ポイント高の1万4761.559だった。

 日程面では、きょうは10月の第3次産業活動指数のほか、3カ月物国庫短期証券の入札など。海外では11月の中国70都市の新築住宅価格・中国工業生産高・中国小売売上高・中国固定資産投資・中国不動産開発投資、12月の仏購買担当者景気指数(PMI)速報値、12月の独PMI速報値、12月のユーロ圏PMI速報値、ロシア中銀の政策金利発表、11月の米鉱工業生産・設備稼働率、12月のニューヨーク連銀製造業景況指数、12月の米PMI(S&Pグローバル調査・速報値)など。

出所:MINKABU PRESS

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