【市況】NY株式:NYダウは512ドル高、FOMC受け早期利下げ期待高まる
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
米国株式市場は大幅続伸。ダウ平均は512.30ドル高の37,090.24ドル、ナスダックは200.57ポイント高の14,733.96で取引を終了した。
11月生産者物価指数(PPI)が予想を下回り長期金利の低下に連れハイテクが買われ、小幅高で寄り付いた。連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表待ちで小動きが続いたのち、連邦準備制度理事会(FRB)がFOMCで予想通り政策金利を3会合連続で据え置くことを決定、当局金融政策決定者の予測が24年の0.75%の利下げが予想されるなどハト派な内容となり、パウエル議長も会見でタカ派色を見せず、来年の利下げ観測が一段と強まると、長期金利の一段の低下で買いに拍車がかかり、終盤にかけ上げ幅を拡大。ダウは過去最高値で終了した。セクター別では不動産、公益事業が上昇した一方、電気通信サービスが下落。
ビデオゲームメーカーのテイクツー・インタラクティブ・ソフトウエア(TTWO)はナスダック100総合指数に採用されることが明らかになり、大幅高。ドラッグストア小売店運営会社のウオルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)は英国のチェーン、ブーツを分社化し、ロンドンでの新規株式公開(IPO)の可能性などを検討していると報じられ、上昇した。また、医薬品メーカーのバーテックス・ファーマシューティカルズ(VRTX)は常習性のない糖尿病患者向けの神経痛治療薬を巡る治験で有効性が確認されたとの報告が好感され、急伸。
製薬会社のファイザ―(PFE)は新型コロナウィルス関連の需要減少で見通しを下方修正し、下落。オンライン小売のエッツィ(ETSY)は事業再編計画の一環として全従業員の11%を削減すると発表し、売られた。
ソフトウエアメーカーのアドビ(ADBE)は取引終了後に決算を発表。見通しが予想を下回り、時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ