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【市況】株価指数先物【引け後】 いったんは達成感も25日線突破ならカバー強まる


大阪3月限
日経225先物 32720 +520 (+1.61%)
TOPIX先物 2353.0 +35.0 (+1.50%)

 日経225先物(3月限)は前日比520円高の3万2720円で取引を終了。寄り付きは3万2600円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万2520円)を上回り、買いが先行して始まった。ボリンジャーバンドの-1σが位置する3万2520円を明確に上放れると、現物の寄り付き後ほどなくして一気に3万2860円まで上げ幅を広げ、25日移動平均線までのリバウンドを見せた。25日線が心理的な抵抗として意識されるなか、買い一巡後は上げ幅を縮め、後場は3万2650円から3万2750円辺りでの保ち合いを継続した。

 日経平均株価は寄り付きの時点で12月のSQ値である3万2639.57円を上回り、センチメント改善につながった。寄り付き直後に付けた3万2933.08円を高値に保ち合いから上げ幅を縮めたものの、3万2750円辺りでの底堅さが見られていた。日経225先物は一時3万2860円まで買われ、25日線が位置する3万2980円辺りが射程に入ってきそうである。

 収れんしていたボリンジャーバンドのバンドは、再び拡大を見せつつある。25日線を突破してくるようだと、バンドの拡大に沿った+1σとのレンジに移行してくることが考えられる。本日の上昇では自律反発として達成感が意識されやすく、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えるなか、ポジションもニュートラルに近づけてくるとみられる。25日線突破ならショートカバーが入りやすいだろうが、-1σと25日線とのレンジが意識されそうであり、オプション権利行使価格の3万2500円から3万3000円辺りがコンセンサスになりそうだ。

 なお、NT倍率は先物中心限月で13.90倍に上昇した。一時13.95倍まで上昇した後は上げ幅を縮める格好となったが、先週末に下回った75日線を上回っての推移が続いた。リバランスが中心だったとみられ、スプレッドは狙いづらいところであるが、米国市場では大型テック株の一角などを買い直す動きがみられてきており、ややNTロングを想定したスタンスに向かわせそうである。

 手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が3万0568枚、ソシエテジェネラル証券が1万9204枚、サスケハナ・ホンコンが8806枚、日産証券が6639枚、ゴールドマン証券が3018枚、auカブコム証券が3008枚、JPモルガン証券が2587枚、バークレイズ証券が2405枚、野村証券が2330枚、SBI証券が1805枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が3万5951枚、ソシエテジェネラル証券が2万1028枚、日産証券が8245枚、バークレイズ証券が5762枚、サスケハナ・ホンコンが5244枚、JPモルガン証券が4460枚、ゴールドマン証券が4012枚、モルガンMUFG証券が3513枚、ビーオブエー証券が2947枚、BNPパリバ証券が2151枚だった。

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