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【市況】ダウ平均は小幅高 予想上回る米雇用統計も利下げ期待に大きな変化はなし=米国株序盤

NY株式8日(NY時間10:48)(日本時間00:48)
ダウ平均   36182.26(+64.88 +0.18%)
ナスダック   14367.54(+27.55 +0.19%)
CME日経平均先物 32345(大証終比:+145 +0.45%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅高で推移している。取引開始前に発表になった11月の米雇用統計が予想を上回る内容となったことから、米株式市場は売り先行で始まった。

 非農業部門雇用者数(NFP)は19.9万人の増加となった。ストライキ中の自動車労働者の復帰が3万人貢献している。特に予想外だったのが、労働参加率が上昇したにもかかわらず、失業率が3.7%に2ポイント低下したこと。前回は3.9%だったが、4%台に悪化するか注目されていた。平均時給も前月比で0.4%の上昇となった。本日の数字からは労働市場の減速は確認できず、市場が期待している来年のFRBの積極利下げへの期待は正当化できない。

 しかし、市場の期待は根強いようで、米株式市場は売りを先行させたものの、下値では押し目を拾う動きも出て、ダウ平均は上げに転じている。その後に発表になったミシガン大消費者信頼感指数で、米消費者のインフレ期待が予想以上に急低下したこともサポートしているようだ。

 きょうの米雇用統計を受けて、短期金融市場では来年のFRBの利下げ期待を後退させ、3月利下げの確率も一時50%を割り込んでいた。しかし、5月までの利下げは完全に織り込んでいる状況に変化はなく、市場の期待が大きな変化を見せているわけではない。そのような中で、きょうの米雇用統計への反応は一時的な動きの範囲なのかもしれない。

 金融保険のMBIA<MBI>が急伸。普通株1株に対して8ドル、総額4億900万ドルの特別配当を発表した。同社の前日の株価は7.38ドルでそれよりも高い。

 家具インテリア販売のRH<RH>が決算を受け大幅安。1株損益が予想外の赤字となったほか、通期ガイダンスでは営業利益率の見通しを下方修正していた。

*米雇用統計(11月)22:30
・非農業部門雇用者数
結果 19.9万人
予想 18.3万人 前回 15.0万人
・失業率
結果 3.7%
予想 3.9% 前回 3.9%
・平均時給
結果 0.4%
予想 0.3% 前回 0.2%(前月比)
結果 4.0%
予想 4.0% 前回 4.0%(4.1%から修正)(前年比)
・労働参加率
結果 62.8%
予想 62.7% 前回 62.7%

MBIA<MBI> 12.45(+5.07 +68.70%)
RH<RH> 244.27(-37.13 -13.19%)

アップル<AAPL> 194.66(+0.39 +0.20%)
マイクロソフト<MSFT> 371.42(+0.47 +0.13%)
アマゾン<AMZN> 146.45(-0.43 -0.29%)
アルファベットC<GOOG> 136.75(-1.70 -1.23%)
テスラ<TSLA> 243.72(+1.08 +0.45%)
メタ・プラットフォームズ<META> 329.26(+2.67 +0.82%)
AMD<AMD> 129.78(+1.41 +1.10%)
エヌビディア<NVDA> 476.16(+10.20 +2.19%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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