市場ニュース

戻る
 

【材料】ダラー・ゼネラル、好決算も下げに転じる 説明会での発言を嫌気=米国株個別

(NY時間11:54)(日本時間01:54)
ダラー・ゼネラル<DG> 133.05(-0.87 -0.65%)

 ディスカウントストアのダラー・ゼネラル<DG>が下落。取引開始前に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、既存店売上高は減収となったものの、予想ほどではなかったことや、売上高、1株利益は予想を上回った。通期のガイダンスについては従来の見通しを維持した。

 同社は声明で、売上高の増収は主に新規出店によるもので、既存店売上高の減少および店舗閉鎖の影響により一部相殺された。第3四半期末時点の商品在庫は74億ドルとなり、1店舗当たりでは1.8%減少したとしている。

 ただ、株価は買い先行で始まったものの下げに転じている。その後に行われた決算説明会での発言を嫌気している模様。デフレが裁量カテゴリーに表れ始めており、場合によっては値下げで顧客に還元する予定だと述べた。

 同社の主な顧客層は低所得者層で、近年、衣料品から食料品に至るまで様々な商品の価格上昇に見舞われていた。そのため、多くの商品で1ドル以下という価格を維持することが課題となっている。ヴァーソスCEOは「裁量カテゴリーのコストが下がりつつある。その一部を消費者に還元するつもりだ」と述べた。ただ、売上高に悪影響を及ぼすとは考えていないとも語っている。

(8-10月・第3四半期)
・既存店売上高:-1.3%(予想:-2.3%)
・1株利益(調整後):1.26ドル(予想:1.18ドル)
・売上高:96.9億ドル(予想:96.5億ドル)
・粗利益率(調整後):29.0%(予想:29.2%)

(通期見通し)
・1株利益:7.10~7.60ドルを維持(予想:7.43ドル)
・売上高:1.5~2.5%増を維持

【企業概要】
 米国において消耗品、季節商品、家庭用品、アパレルなど様々な商品を提供しているディスカウントの小売ストアチェーン。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探からのお知らせ

    日経平均