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【市況】株価指数先物【寄り前】 押し待ちのロングが意識されるも、短期的なショートが入りやすい


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 33060 -100 (-0.30%)
TOPIX先物 2357.0 -2.0 (-0.08%)
シカゴ日経平均先物 33050 -110
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 4日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。先週のNYダウは連日の年初来高値更新で大きく上昇していたこともあり、主力株を中心に利益確定の売りが優勢となった。ただし、利上げ局面が終了したとの観測が強まっており、売り一巡後に下げ渋りを見せるなど、下値の堅さは意識されていた。米長期金利の上昇を受けてハイテク株の下げが目立った。エヌビディア<NVDA>は、同社幹部が11月に持ち株の一部を売却していたと伝えられ、ピーク感を連想させたことも重荷となった。S&P500業種別指数は運輸、不動産、耐久消費財・アパレルが上昇した一方で、半導体・同製造装置、メディア、ソフトウエア・サービスが下落。

 シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、大阪比110円安の3万3050円だった。日経225先物(12月限)は日中比50円安の3万3110円で始まり、一時3万3170円とプラスに転じる場面も見られたが戻りは鈍く、ジリ安の流れが続くなか、米国市場の取引開始後ほどなくして3万2900円まで売られた。終盤にかけて下げ渋りを見せ、3万2980円~3万3040円処での保ち合いを経て、3万3060円でナイトセッションの取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り優勢の展開が見込まれる。エヌビディアが2.6%超の下落となるなどハイテク株が弱く、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の重荷となり、日経平均型の上値を抑えそうだ。日経225先物は節目の3万3000円割れで押し目待ち狙いのロングが意識されるものの、短期的には25日移動平均線が位置する3万2800円を狙ったショートが入りやすいだろう。

 週末に12月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控え、前日の取引でも限月交代に伴うロールオーバーとみられる商いが入っていた。ロールオーバー中心のなかで仕掛け的なトレードは入りづらいものの、節目の3万3000円を割り込んでくるようだと、ヘッジ対応の動きが勢いを増し、下へのバイアスが強まる可能性がありそうだ。そのため、オプション権利行使価格の3万3000円を中心とした上下の権利行使価格3万2750円から3万3250円のレンジを想定する。

 日経225先物はボリンジャーバンドの+1σを下回っての推移が続くなか、25日線まで下げてくる場面があれば、リバウンド狙いのロングに向かわせよう。米国市場では来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)が近づくにつれて、持ち高調整に伴うリバランスが入りやすく、足もとでの調整は意識しておきたい。ただし、FOMC通過後の年末高への期待は強いとみられ、短期的なショートにとどめておきたいところだ。

 VIX指数は13.08(前日は12.63)に上昇した。25日線が14.09辺りに位置しているため、同線を捉えてくる局面では、ショートを仕掛けてくる動きに向かわせそうだ。もっとも、ボトム圏からの反発は想定内であり、リスク回避姿勢が強まる水準ではないだろう。

 なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.05倍に上昇した。14.06倍処で推移する200日移動平均線を挟んだ狭いレンジでの推移が続いている。大きなトレンドは出にくいと考えられるが、東京エレクトロン <8035> [東証P]などハイテク株の動向を見極めながらの対応となりそうだ。米長期金利が上昇し、円相場は1ドル=147円台と前日からは円安に振れており、ややTOPIX型優位となる可能性がある。


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