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【市況】5日の株式相場見通し=下値模索か、円安を背景に底堅さも

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 5日の東京株式市場は引き続き見送りムードが強いなか、日経平均株価は下値模索の動きとなり3万3000円大台近辺で売り物をこなす展開となることが予想される。前日の欧州株市場は高安まちまちで、独DAXや仏CAC40など主要国の株価指数には高値警戒感も意識され目先利益確定売りが上値を重くしている。また、米国株市場でもハイテク株を中心に足もとで利食い圧力が高まっており、ナスダック総合株価指数が反落したほか、NYダウも小幅ながら5日ぶりにマイナス圏で引けている。ただ、FRBによる来年の利下げ局面が前倒しされることへの期待感が下値を支える形で、NYダウは底堅さも発揮した。東京市場では、国内に買い手掛かり材料が乏しいなか、足もとで積極的に上値を買い進む動きは見込みにくい。一方、外国為替市場ではドルが買い戻され1ドル=147円台前半の推移と円安方向に振れており、これは輸出セクター中心にプラス材料として意識されやすい。日経平均は前週の初めから調整色を強めているが、やや売り飽き気分も台頭しており、下値を探る展開となったとしても売り一巡後は下げ渋る可能性がある。

 4日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比41ドル6セント安の3万6204ドル44セントと5日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同119.538ポイント安の1万4185.494だった。

 日程面では、きょうは11月の都区部消費者物価指数(CPI)、12月の日銀当座預金増減見込み、10年物国債の入札がなど。海外では11月の財新中国非製造業PMI、豪中銀の政策金利発表、11月の米サプライマネジメント協会(ISM)サービス業景況感指数、10月の雇用動態調査(JOLTS)など。なお、タイ市場は休場。

出所:MINKABU PRESS

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