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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「東証スタンダードが高値更新、出遅れ中小型株にチャート妙味」

株式評論家 富田隆弥

日経平均株価は高値圏で足踏みが続く。11月20日に上ヒゲでバブル崩壊後高値の3万3853円をつけたが、その後は3万3200円~3万3700円のゾーンでもみ合う。6月から続く厚い節目に差し掛かり、日足RCI(順位相関指数)も高値信号を灯したが、ここでスピード調整を挟むのはチャートのセオリーでもあり、悪いことではない。

◆このあと、どこで切り返して「34年ぶりの高値圏(=1989年史上最高値3万8957円)」へと突き進むのかが焦点になる。ただ、12月は、8日のメジャーSQ(先物・オプション取引の特別清算指数算出日)や年末の節税対策売りなどで需給不安が燻ることから、年内は焦ることなく「上放れを待つ、楽しみを待つ」という心構えでいれば良いだろう。

◆一つ注目されるのは、「東証スタンダード指数」だ。10月24日の安値1076.82ポイントから切り返し、11月30日時点で1165.02ポイントと9日続伸で年初来高値を更新する。主力で構成される東証プライム指数(同1221.98ポイント)は日経平均株価同様に1200ポイント台で足踏み中だが、調整十分で出遅れていた中小型株中心の「東証スタンダード」がジワジワ動き出している。

◆これまで日本株は大型主力株を中心に物色されてきたが、師走の主力株は需給不安で足踏みしてもおかしくない。一方、中小型株は人気の圏外に放置されてきた。好業績でありながら低PERや低PBR、高配当と割安感があり、そして株価がまだ大きく動いていなければ「チャート妙味」を持つ物色対象となる。師走相場では主力株を「待ち伏せる」一方で、東証スタンダードのチャート妙味銘柄に目を向けてみるのも面白そうだ。

(11月30日 記、次回更新は12月9日を予定)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ


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