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【市況】28日の株式相場見通し=一進一退か、強弱観対立でもみ合い

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 28日の東京株式市場は強弱観対立のなか日経平均株価は3万3000円台半ばでもみ合う展開となりそうだ。下値抵抗力を発揮する一方、上値の重い展開で7月3日の年初来高値3万3753円のクリアはきょうも難しそうだ。前日の欧州株市場では主要国の株価指数が総じて下落、同日のアジア株安を引き継ぐ形でリスク回避目的の売りが優勢となった。米国株市場ではNYダウが軟調に推移する一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が頑強な値動きを示したが、大引けは手仕舞い売りで小幅ながらマイナス圏で着地する形となった。今週はパウエルFRB議長をはじめFRB高官の発言が相次ぐことで、この内容を見極めたいとの思惑が買いを手控えさせる要因となりやすい。NYダウ、ナスダック指数ともに今月に入ってから急ピッチの上昇を示してきただけに、目先利益確定の動きが誘発されている。東京市場ではここ高値警戒感が意識されるなか、日経平均は3万3000円台半ばで一進一退の展開が続いているが、きょうも手掛かり材料難のなかで方向感の見えにくい地合いとなることが予想される。外国為替市場で足もとドル安・円高に振れていることは輸出セクターを中心にマイナス材料となるが、下値では押し目買いが厚く底堅さを発揮しそうだ。

 27日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比56ドル68セント安の3万5333ドル47セントと3日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同9.832ポイント安の1万4241.023だった。

 日程面では、きょうは40年物国債の入札、日銀による「基調的なインフレ率を捕捉するための指標」開示など。海外では10月の豪小売売上高、9月の米S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、11月の消費者信頼感指数など。

出所:MINKABU PRESS

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