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【市況】株価指数先物【寄り前】 米年末商戦好調でエントリータイミングを引き上げ


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 33740 +140 (+0.41%)
TOPIX先物 2397.0 +8.5 (+0.35%)
シカゴ日経平均先物 33740 +140
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 24日の米国市場は、NYダウ S&P500が上昇した一方で、ナスダックは下落。サンクスギビングデー(感謝祭)の翌日で短縮取引だったことから、積極的な売買は手控えられたが、ブラックフライデーやサイバーマンデーなど年末商戦への期待から買われた。ただし、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ終了観測が下支えとなったものの、この日は米長期金利が上昇しており、ハイテク株の重荷となった。S&P500業種別指数は食品・生活必需品小売、自動車・同部品、医薬品・バイオテクノロジーが上昇した半面、メディア、半導体・同製造装置、テクノロジー・ハード・機器が下落した。

 シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、大阪比140円高の3万3740円だった。日経225先物(12月限)は日中比30円高の3万3630円で始まり、寄り付き直後に付けた3万3610円を安値にリバウンドを見せており、米国市場の取引開始後には3万3760円まで上げ幅を広げた。その後は短縮取引による影響から商いは細り、3万3710円から3万3750円辺りの狭いレンジで推移し、3万3740円でナイトセッションの取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の展開が見込まれる。米国ではブラックフライデーにおける消費者のオンライン支出額が過去最高の98億ドル(約1兆4600億円)を記録したと、アドビ・アナリティクスが発表した。年末商戦の好調が報じられるなか、年末高を意識したセンチメントに向かわせやすいだろう。また、イスラム組織ハマスとイスラエルとの戦闘休止合意に基づいて人質解放が進められており、休戦長期化への期待により地政学リスクが和らいできたことも安心感につながりそうだ。

 先週の日経225先物は、20日に3万3870円まで買われた後は、ボリンジャーバンドの+2σ突破で過熱感が警戒され、22日には一時3万3110円まで売られた。だが、+1σ水準までの調整を経て、祝日明け24日には3万3820円までリバウンドを見せている。+1σはナイトセッションで3万3310円、+2σは3万4360円辺りまで上昇してきており、バンドに沿ったリバウンドが意識されやすい。

 年末高への期待から押し目待ち狙いのロングはエントリータイミングを引き上げつつ、ショートカバーを交えた上昇が期待される。+2σの切り上がりにより、節目の3万4000円を捉えたとしても、過熱感は強まらないだろう。そのため、オプション権利行使価格の3万3750円を中心とした3万3625円から3万3875円のレンジを想定しつつ、3万3750円辺りでの底堅さが意識されてくる局面では、3万3750円から3万4000円のレンジが意識されそうだ。

 先週末のVIX指数は12.46に低下し、9月15日に付けた12.68を下回り、年初来安値を更新した。2020年1月以来の水準まで下げてきており、ショートカバーを強めてくる可能性があるだろう。そのため、ショートからのエントリーは避けておきたいところである。

 また、先週末のNT倍率は先物中心限月で14.06倍だった。一時14.11倍まで上昇した場面も見られたが、半導体株の一角が軟化した影響もあり、ややTOPIX型優位となった。ただし、200日移動平均線を挟んだ推移を継続するなか、同線での底堅さが見られている。米国市場の流れから本日はNT倍率の低下が見込まれるが、年末高を意識したセンチメントに傾くなか、200日線を下回る場面ではNTロングのポジションを組成するタイミングとみておきたい。

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