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【市況】NY株式:NYダウは62ドル安、小売り企業決算が強弱まちまち

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

米国株式市場は反落。ダウ平均は62.75ドル安の35,088.29ドル、ナスダックは84.55ポイント安の14,199.98で取引を終了した。

一部小売り企業の低調な決算や悲観的な見通しを警戒し、寄り付き後、下落。10月シカゴ連銀全米活動指数や10月中古住宅販売件数が予想を下回ったため、低調な景気を警戒した売り圧力も強まり相場を圧迫、終日軟調に推移した。連邦準備制度理事会(FRB)が公表した前回11月開催分の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨でもインフレの改善動向次第で追加引き締めも適切との考えが示され金利先高観も更なる売り材料となり上値を抑制し、終了。セクター別では自動車・自動車部品が上昇した一方、半導体・同製造装置が下落した。

スポーツ用品小売りのディックス・スポーティング・グッズ(DKS)は第3四半期決算で内容が予想を上回ったほか見通し上方修正が好感され、上昇。衣料小売りのバーリントン・ストアーズ(BURL)は第3四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回り、上昇した。カジュアル衣料小売りのアバークロンビー&フィッチ(ANF)も第3四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回ったほか、23年の売り上げ見通しを引上げ、上昇。同業のアメリカン・イーグル・アウトフィッタ―ズ(AEO)は四半期決算が強い内容となったが、材料出尽くし感に利食いが先行し、下落。

ホームセンター運営会社のロウズ(LOW)は既存的売り上げが4半期連続で減少、さらに、家の改装需要がパンデミックブーム後、鈍化する可能性を警告し、本年2度目となる業績見通しの下方修正を行い、売られた。百貨店のコールズ(KSS)は第3四半期の既存店売り上げが予想に満たず、第4四半期に向けた悲観的な見方が広がり、下落。家電量販チェーンを運営するベスト・バイ(BBY)は通期売上高見通しを下方修正し、下落。また、オンライン小売りのアマゾン(AMZN)は創業者のベゾス氏による保有株売却が当局への届け出で明らかになり、下落した。

半導体のエヌビディア(NVDA)は取引き終了後に決算を発表。内容は予想を上回ったが、第4四半期に対中の売り上げが著しく減少するとの見通しが警戒され、時間外取引で売られている。


(Horiko Capital Management LLC)

《ST》

 提供:フィスコ

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