【市況】東京株式(前引け)=大幅続伸、米CPI下振れセンチメント改善
日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより
きょう前場の東京株式市場はリスクオンの流れが一気に強まり日経平均は大幅続伸、フシ目の3万3000円台を大きく回復した。注目された10月の米消費者物価指数(CPI)が事前予想から下振れたことで、米長期金利が低下し市場のセンチメントが改善、前日の欧米株市場が全面高に買われた流れを引き継いだ。外国為替市場では日米金利差縮小を背景に大きくドル安・円高に振れたが、これを嫌気する動きは見られなかった。また、朝方発表の7~9月期の国内GDPは低調な内容だったが、これも特にマイナス材料視されなかった。ただ、主力株を除くと個別には値を下げる銘柄も少なくなく、値上がり銘柄数は全体の60%を占めるにとどまった。
個別では東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>などが大きく買われ、ソニーグループ<6758>も上昇した。ルネサスエレクトロニクス<6723>も高い。出光興産<5019>が値を上げ、信越化学工業<4063>も上値を追った。ツルハホールディングス<3391>が急騰、ギフティ<4449>も値を飛ばした。半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が冴えず、SMC<6273>も売りに押された。ヤクルト本社<2267>は軟調。フリュー<6238>、ベース<4481>が急落、電通グループ<4324>も大幅安。
出所:MINKABU PRESS