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【市況】ダウ平均は400ドル超の大幅続伸 米CPIが期待を正当化=米国株序盤

NY株式14日(NY時間09:53)
ダウ平均   34763.77(+425.90 +1.24%)
ナスダック   14050.71(+282.97 +2.05%)
CME日経平均先物 33055(大証終比:+345 +1.04%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅に続伸して始まっており、上げ幅は400ドル超となっている。この日発表の米消費者物価指数(CPI)が株価を押し上げている。10月の米CPIは総合指数で前月比横ばいと予想を下回ったほか、コア指数も0.2%上昇と予想を下回っていた。ガソリン価格の下げが全体を押し下げた。最近注目を浴びている住宅を除いたコアサービスインフレ、いわゆるスーパーコアも計算値で前月比0.2%と前回の0.6%から大きく低下。

 ここ数カ月は多少の波があったものの、インフレは40年ぶりの高水準を記録した昨年から大きく落ち着いており、FRBにとって心強い兆候を示しているものと思われる。パウエルFRB議長は追加利上げの可能性を温存しているものの、今回の米CPIは市場に広がっている利上げ終了観測を正当化する内容となった。

 また、短期金融市場では、FRBの利下げの開始時期を発表前の6月から3月に前倒しする動きが出ているほか、来年の7月FOMCまでに計0.50%ポイントの利下げを織り込む動きも見られている。

 本日の米CPIは11月に入って反騰の動きを見せている米株式市場にとって強い追い風となっているようだ。

 ダウ採用銘柄のホーム・デポ<HD>が上昇。取引開始前に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、既存店売上高は四半期連続の減収となったものの予想ほどではなかった。ただ、ホームセンター需要の減退を示唆する弱い内容ではある。ただ、株価は警戒したほどの弱さでもなかったとの見方から上げの反応を見せている。

 電気自動車(EV)のフィスカー<FSR>が決算受け大幅安。売上高が予想を下回ったことや、同社は決算発表を一旦延期していたが、それについて「財務報告に係る内部統制に重大な欠陥が見つかった」と述べたことで株価はネガティブな反応を示している。

ホーム・デポ<HD> 305.34(+17.27 +6.00%)
フィスカー<FSR> 3.55(-0.56 -13.63%)

アップル<AAPL> 187.03(+2.23 +1.21%)
マイクロソフト<MSFT> 370.81(+4.13 +1.13%)
アマゾン<AMZN> 146.21(+3.62 +2.54%)
アルファベットC<GOOG> 136.14(+2.50 +1.87%)
テスラ<TSLA> 233.50(+9.79 +4.38%)
メタ・プラットフォームズ<META> 335.28(+6.09 +1.85%)
AMD<AMD> 120.52(+3.73 +3.19%)
エヌビディア<NVDA> 493.89(+7.69 +1.58%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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