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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:マツダ、横河電、任天堂

マツダ <日足> 「株探」多機能チャートより
■シミックHD <2309>  2,100円  +400 円 (+23.5%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 シミックホールディングス<2309>はカイ気配。中村和男社長が代表を務める北杜マネージメント(山梨県北杜市)が、同社株の非公開化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格2650円にサヤ寄せする格好となっている。中長期的な視点から企業価値を向上させるための抜本的な施策を実行するためには、非公開化が合理的であると判断したという。買付予定数は1272万2645株(下限703万7500株、上限設定なし)で、買付期間は11月8日から来年1月4日まで。TOB成立後、シミックHDは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所は同社株式を11月7日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■マツダ <7261>  1,707.5円  +201 円 (+13.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 マツダ<7261>が大幅高で3連騰。7日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直し、最終利益の見通しを1300億円から1700億円(前期比19.0%増)に引き上げた。減益予想から一転、過去最高益を見込む形となり、好感されたようだ。北米を中心に出荷台数が増加し販売価格が改善した。円安も寄与する。今期の売上高の見通しは4兆5000億円から4兆8000億円(同25.4%増)に修正した。10月以降の想定為替レートは1ドル=139円、1ユーロ=148円とした。中間配当はこれまでの予想から5円増額して25円で決定した。期末配当予想は25円で据え置いている。年間配当予想は5円増額の50円(前期比5円増配)となる。9月中間期の売上高は前年同期比41.1%増の2兆3172億5900万円、最終利益は同25.9%増の1081億3200万円となった。

■横河電機 <6841>  3,120円  +350.5 円 (+12.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 横河電機<6841>が急反発し、年初来高値を更新した。同社は7日取引終了後、24年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しを従来の480億円から630億円(前期比41.9%増)に引き上げたことが好感されているようだ。売上高予想も4700億円から5120億円(同12.2%増)に上方修正。生産部品及びプロジェクト調達品の調達環境が改善していることに加え、前提為替レートを1ドル=130円から140円に修正したことが主な要因だとしている。

■あらた <2733>  6,230円  +640 円 (+11.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 あらた<2733>が大幅続伸し年初来高値を更新している。7日の取引終了後、12月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表。あわせて上限を60万株(発行済み株数の3.44%)、または30億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これらを好感した買いが入っている。同時に24年3月期の連結業績予想について、売上高を9160億円から9280億円(前期比4.1%増)へ、営業利益を137億円から149億円(同16.3%増)へ、純利益を94億円から105億円(同27.7%増)へ上方修正するとともに、期末配当予想を83円から51円へ実質増額すると発表しており、これも好材料視されている。上期において、従来から継続してきたカテゴリー戦略を引き続き実施するとともに、戦略的な営業活動の積み上げによりインストアシェアを拡大したことが寄与。また、商品調達・企画・開発機能を強化することで、独自性のある商品の取り扱いを増やすなどの取り組みを実施したことも奏功した。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高4713億8800万円(前年同期比5.9%増)、営業利益79億7300万円(同25.2%増)、純利益56億8700万円(同22.3%増)だった。

■A&Dホロン <7745>  1,753円  +151 円 (+9.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 A&Dホロンホールディングス<7745>が大幅に6日続伸となっている。同社は7日取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比73.2%増の31億6300万円となり、従来予想(31億円)から上振れたことが好感されているようだ。売上高は同8.0%増の293億3500万円(従来予想は283億7000万円)で着地。堅調な需要を背景に半導体関連市場が伸長したことなどが寄与した。なお、通期業績予想については売上高620億円(前期比5.0%増)、営業利益78億円(同4.3%増)とする従来見通しを据え置いている。

■参天製薬 <4536>  1,420円  +115 円 (+8.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位
 参天製薬<4536>が4日ぶり急反騰。7日取引終了後、24年3月期業績予想の修正を発表、売上高は従来予想の2850億円から3020億円(前期比8%増)、営業利益は350億円から410億円(前期は30億9000万円の赤字)に増額しており、これを好感する買いを引き寄せている。眼科用医薬品のトップメーカーで一般用目薬「サンテ」ブランドは有名。業績面は加齢黄斑変性治療薬などの主力商品が後発品の台頭で伸び悩んでいるものの、前期計上の減損約300億円の影響がなくなったことや米国などで合理化が進捗し損益採算が改善している。

■TDCソフト <4687>  1,803円  +144 円 (+8.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 TDCソフト<4687>が急反発している。同社は7日取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比0.4%増の18億5800万円となり、従来予想(15億8000万円)から上振れたことが好感されているようだ。売上高は同12.3%増の188億5600万円(従来予想は177億3000万円)で着地。「ITコンサルティング&サービス」「金融ITソリューション」「公共法人ITソリューション」「プラットフォームソリューション」がいずれも増収だった。なお、通期業績予想については売上高373億円(前期比5.8%増)、営業利益35億5000万円(同2.6%増)とする従来見通しを据え置いている。

■小林製薬 <4967>  6,754円  +519 円 (+8.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位
 7日に決算を発表。「1-9月期(3Q累計)経常は2%増益で着地」が好感された。
 小林製薬 <4967> [東証P] が11月7日大引け後(15:00)に決算を発表。23年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比2.0%増の208億円となり、通期計画の265億円に対する進捗率は78.6%に達し、5年平均の75.1%も上回った。
  ⇒⇒小林製薬の詳しい業績推移表を見る
 同時に発表した「2.53%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。
 発行済み株式数(自社株を除く)の2.53%にあたる192万4600株(金額で119億9988万1000円)を上限に、11月8日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。

■BASE <4477>  301円  +23 円 (+8.3%)  11:30現在
 BASE<4477>が物色人気を集めている。7日の取引終了後に23年12月期業績予想の上方修正を発表。営業損益を10億円の赤字(前期15億800万円の赤字)とし、従来予想の18億5000万~14億円の赤字から赤字幅縮小となる見通しを示しており、これが好感されている。売上高は115億円(前期比18.1%増)とし、従来予想の103億~108億円から増額した。主力のBASE事業、オンライン決済サービスを提供するPAY.JP事業ともに想定を上回るため。また、販管費の削減も寄与する見込み。同時に発表した1~9月期決算は売上高が83億3600万円(前年同期比17.4%増)、営業損益が4億2000万円の赤字(前年同期11億6700万円の赤字)だった。

■LINEヤフー <4689>  440.7円  +32.5 円 (+8.0%)  11:30現在
 LINEヤフー<4689>が急伸し年初来高値を更新した。7日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上収益は前年同期比11.1%増の8717億9900万円、最終利益は同2.3倍の937億3600万円となった。7~9月期の最終利益は同3.7倍となっており、大幅増益で着地したことを評価した買いを集めたようだ。4~9月期はコマース事業や戦略事業の収益性が改善した。メディア事業が増収増益となったほか、企業合併による税効果も最終利益を押し上げる要因となった。

■ユー・エス・エス <4732>  2,887.5円  +192 円 (+7.1%)  11:30現在
 7日に決算を発表。「今期経常を4%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も3.7円増額」が好感された。
 ユー・エス・エス <4732> [東証P] が11月7日大引け後(15:40)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比11.8%増の241億円に伸びた。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の69.4円→73.1円(前期は67.5円)に増額修正した。
  ⇒⇒ユー・エス・エスの詳しい業績推移表を見る

■タムラ製作所 <6768>  541円  +34 円 (+6.7%)  11:30現在
 タムラ製作所<6768>がマドを開けて急反発した。7日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比4.9%増の518億7100万円、経常利益は同40.4%増の18億4400万円となった。7~9月期の経常利益は同79%増と増益率を高めており、足もとの業績のモメンタムを好感した買いを誘う形となった。4~9月期は自動車向けで顧客の生産調整が解消に向かい、車載向け昇圧リアクターの需要が回復した。北米向けのデータセンター関連をはじめとしたITインフラ向けの大型トランス・リアクターも堅調な需要が継続し、電子部品関連事業は増収増益となった。一方、英国子会社の確定給付型年金制度をバイアウトにより保険会社へ移転することに伴って特別損失も計上。連結全体の最終利益は同95.8%減の5200万円となった。

■任天堂 <7974>  6,787円  +402 円 (+6.3%)  11:30現在
 任天堂<7974>が急反発し、年初来高値を更新した。7日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直し、最終利益の見通しを3400億円から4200億円(前期比3.0%減)に引き上げた。4~9月期の販売状況と今後の見通しを踏まえ、想定為替レートも見直した。業績予想の上方修正を好感した買いが集まった。今期の売上高の見通しは1兆4500億円から1兆5800億円(同1.4%減)に見直した。ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の販売予想は、ハードウェアは1500万台で据え置き、ソフトウェアは1億8000万本から1億8500万本に引き上げた。期末の想定為替レートは1ドル=130円から同140円、1ユーロ=135円から同150円にそれぞれ変更した。4~9月期の売上高は前年同期比21.2%増の7962億3700万円、最終利益は同17.7%増の2712億9800万円だった。今期の年間配当予想はこれまでの予想から34円増額して181円とした。

■山田コンサル <4792>  1,682円  +99 円 (+6.3%)  11:30現在
 山田コンサルティンググループ<4792>が急反発した。7日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比69.2%増の114億6300万円、最終利益は同2.0倍の12億7500万円だった。大幅な増収増益となったことをポジティブ視した買いが入ったようだ。未上場株式投資事業でファンド投資先株式の売却があったほか、不動産投資事業で売却益を計上した。主力のコンサルティング事業も、M&A案件の引き合い件数や受注件数が堅調に推移し、増収増益となった。

■新日本製薬 <4931>  1,562円  +85 円 (+5.8%)  11:30現在
 7日に決算を発表。「今期経常は7%増で8期連続最高益、2円増配へ」が好感された。
 新日本製薬 <4931> [東証P] が11月7日大引け後(15:00)に決算を発表。23年9月期の連結経常利益は前の期比6.7%増の37.2億円になり、従来予想の34.7億円を上回り、減益予想から一転して増益で着地。24年9月期も前期比7.0%増の39.8億円に伸びを見込み、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。7期連続増収、増益になる。
  ⇒⇒新日本製薬の詳しい業績推移表を見る

■フレクト <4414>  3,840円  +700 円 (+22.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 フレクト<4414>がストップ高カイ気配。同社はクラウドサービスを活用し企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)支援を行っている。企業のデジタル化投資需要は旺盛で足もとの業績は絶好調に推移している。7日取引終了後に24年3月期上期(23年4~9月期)決算を発表、営業利益は前年同期比5.2倍の2億4300万円と急拡大した。同社は経営戦略として「攻めのDX」を打ち出しており、顧客接点の変革、サービス商品の変革、ビジネスモデルの変革に取り組んでいる。そのなか、新規顧客獲得と既存顧客の取引拡大を同時に実現し好業績に反映させている。また、ターゲット顧客の中小企業に重心を置き、契約数も323件と過去最高を更新している。これを評価する形で上値を見込んだ買いが集中した。

■ヘリオスTH <6927>  465円  +80 円 (+20.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ヘリオス テクノ ホールディング<6927>がストップ高カイ気配。同社は7日取引終了後、24年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の7億円から11億3000万円(前期比2.7倍)に引き上げた。売上高予想も102億円から104億円(同30.2%増)に上方修正。ランプ事業及び製造装置事業で出荷の前倒しや早期納入が実現していることに加え、利益面では販管費の削減が寄与するとしている。また、期末一括配当を従来計画比17円増額の25円(前期は8円)とすることもあわせて明らかにしている。

●ストップ高銘柄
 サンウッド <8903>  1,130円  +150 円 (+15.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 内海造船 <7018>  4,230円  -1,000 円 (-19.1%) ストップ安売り気配   11:30現在
 ホリイフードサービス <3077>  398円  -80 円 (-16.7%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、2銘柄

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