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【市況】ダウ先物は上昇 年内追加利上げなしとの見方で利回り低下=米国株

米株価指数先物(12月限)(NY時間08:53)
ダウ先物 33581(+230.00 +0.69%)
S&P500 4296.50(+40.50 +0.95%)
ナスダック100先物 14947.00(+202.50 +1.37%)

 米株価指数先物市場でダウ先物を始め、3指数とも上昇しており、本日の米株式市場は買い先行で始まりそうだ。前日の四半期定例入札の規模発表とFOMCを受けて米国債利回りが低下しており、米株式市場を支えている。先ほど発表になった米新規失業保険申請件数が予想を上回り、米国債利回りが下げ幅を拡大していることも、米株式市場を押し上げているようだ。

 FOMCについては追加利上げの可能性は残したものの、これまでの利上げと足元の利回り上昇の影響を確認したいムードも滲ませていた。短期金融市場では12月の追加利上げはないと見ており、80%の確率で据え置きを予想している。

 市場からは「金利のピークアウトや年末の季節的なトレンドが下支えとなり、一段の上昇のハードルは低い」といった声も出ている。また、前日のFOMCに対する市場の反応は年末のラリーに向けた、遅ればせながらのハロウィーンのご褒美だろう」といった声も聞かれた。ただ、明日の米雇用統計を確認したい雰囲気も一方で強い。

 決算では、イーライリリー<LLY>が取引開始前に発表。期待の肥満薬「マンジャロ」の売上高が14.1億ドルと予想を上回った。ただ、研究開発費の影響を考慮し、予想を下回る通期1株利益の見通しを示した。株価は発表直後に時間外で売りが強まったが、買い戻されて上げに転じている。

 携帯用半導体のクアルコム<QCOM>が時間外で上昇。前日引け後に決算を発表していたが、携帯電話業界の過剰在庫がようやく解消されつつあることを示唆した。

 その他、ペイパル<PYPL>が決算を受け時間外で上昇。取引件数、総取扱高が予想を上回り、通期の1株利益の見通しも上方修正した。

 本日は引け後にアップル<AAPL>のほか、ブロック<SQ>、エクスペディア<EXPE>、ブッキング<BKNG>が決算を予定している。

 アップルについては、9月22日に発売になったアイフォーン15の初期の状況が示されるものと思われる。同社はパンデミック以降、ガイダンスを公表しておらず、クックCEOややマエストリCFOなど幹部の発言から状況を探ることになりそうだが、年末のホリデーシーズンの見通しについて、どういったヒントを投資家に与えるか注目される。

(NY時間09:03) 時間外
イーライリリー<LLY> 563.00(+8.54 +1.54%)
クアルコム<QCOM> 117.65(+6.76 +6.10%)
ペイパル<PYPL> 55.48(+3.82 +7.39%)

アップル<AAPL> 176.60(+2.63 +1.51%)
マイクロソフト<MSFT> 349.49(+3.42 +0.99%)
アマゾン<AMZN> 138.70(+1.70 +1.24%)
アルファベット<GOOG> 129.83(+2.26 +1.77%)
テスラ<TSLA> 213.64(+7.98 +3.88%)
メタ・プラットフォームズ<META> 316.80(+4.95 +1.59%)
AMD<AMD> 108.31(+0.27 +0.25%)
エヌビディア<NVDA> 434.27(+11.02 +2.60%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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