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【市況】NY株式:NYダウは123ドル高、FOMC利上げ見送り織り込む

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

米国株式市場は続伸。ダウ平均は123.91ドル高の33,052.87ドル、ナスダックは61.75ポイント高の12,851.24で取引を終了した。

7-9月期雇用コスト指数の伸びが予想外に拡大し、高インフレの長期化を警戒し、寄り付き後、下落。しかし、連邦準備制度理事会(FRB)が今回の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送るとの見解が変わらず、また、値ごろ感の買いや月末の買戻しで、上昇に転じた。長期債利回りも伸び悩んだため、ハイテクも買い戻され終盤にかけて、上げ幅を拡大し、終了。セクター別では、自動車・自動車部品、不動産の上昇が目立った。

電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は加州での2019年の死亡事故を巡る陪審裁判で同社のオートパイロット機能が死亡原因ではないとの判決が出され、上昇。携帯端末のアップル(AAPL)は昨日のオンラインイベントで最新M3チップ搭載のマックブックプロとアイマックを発表し、買われた。

一方、重機メーカーのキャタピラー(CAT)は中国の需要が引き続き低迷したほか、受注残の減少で需要の鈍化が警戒され、下落。アパレルブランドのVANS、ノースフェイスやティンバーランドを運営するVF(VFC)は24年度の見通しを撤回、さらにVANS社長が辞任を発表し失望感に大幅安となった。株安航空会社のジェットブルー(JBLU)は第3四半期決算で調整後の1株当たりの赤字幅が予想以上となったほか、第4四半期の見通しも予想を下回り、下落。

半導体メーカーのアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は取り引き終了後に四半期決算を発表。調整後の1株利益が予想を上回ったが、見通しが予想を下回り、時間外取引で売られている。


(Horiko Capital Management LLC)

《ST》

 提供:フィスコ

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