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【市況】株価指数先物【寄り前】 米国株上昇も戻り待ち狙いのショートが入りやすい


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 30570 -130 (-0.42%)
TOPIX先物 2234.5 ±0.0 (±0.00%)
シカゴ日経平均先物 30600 -100
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 30日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。NYダウは前週末に3月以来の安値水準まで下落したことで、自律反発狙いの買いが入ったようだ。31日からの米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、重要イベントを前に持ち高調整に伴う買い戻しがあったとみられる。また、NY原油先物が下落し、中東情勢を巡る地政学リスクに対する警戒がやや和らいだ面もあった。S&P500業種別指数は小売、電気通信サービス、運輸、耐久消費財・アパレル、メディアが上昇した一方で、自動車・同部品のみが下落した。

 シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、大阪比100円安の3万600円だった。日経225先物(12月限)は日中比30円高の3万730円で始まり、3万850円まで買われる場面が見られた。買い一巡後は3万750円~3万850円処で保ち合ったが、米国市場の取引開始直後に軟化し、一気に3万390円まで下落幅を広げた。終盤にはショートカバーが入り下落幅を縮めており、3万570円でナイトセッションの取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。週明けの米国市場の上昇を受けたロングが意識されるものの、米国市場はFOMCを控えたリバランスとみられ、ロングが強まる展開は期待しづらいだろう。反対に日本銀行の金融政策決定会合の結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすい。

 日銀会合では現在の緩和政策の維持がコンセンサスであるが、イールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)政策の修正論が燻る。植田和男総裁の会見や展望リポートの内容を見極めたいとのムードが高まりやすく、積極的な売買は手控えられやすい。

 日経225先物は、下向きで推移するボリンジャーバンドの-1σと-2σによるレンジ内での推移を継続している。ナイトセッションで一時3万390円まで売られているが、-2σは3万290円と5日に付けた3万300円を下回ってきており、バンドに沿った調整で同水準を捉えてくる可能性はあろう。節目の3万円が位置する200日移動平均線をターゲットとしたショートも意識されやすいと考えられる。

 そのため、オプション権利行使価格の3万500円を中心とした上下の権利行使価格である3万250円から3万875円辺りのレンジを想定する。日銀会合通過後にアク抜け的な動きが強まったとしても、-1σが位置する3万880円辺りに接近する局面では、戻り待ち狙いのショート対応に向かわせよう。

 VIX指数は19.75(前日は21.27)に低下した。節目の20.00を下回ったことでリスク選好に向かいやすいが、上向きで推移する25日線を上回ってのトレンドを継続しているため、楽観視はできないと考えられる。

 なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で13.73倍に低下した。支持線として意識されていた25日線を下回っての推移であり、NTショートが入りやすいトレンドだろう。米国ではアップル<AAPL>やアマゾン・ドット・コム<AMZN>、メタプラットフォームズ<META>、アルファベット<GOOG>など大型テック株が買われた。日経平均型優位の展開が意識されるが、25日線が位置する13.79倍辺りを捉えられないと、戻り待ち狙いでのNTショートに向かわせそうだ。

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